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鳥坂峰(とっさかみね)

鳥坂峰(とっさかみね)11月26日

山もすっかり冬の装いとなる晩秋から初冬
ちょい藪、プチ藪の山を歩く絶好の季節だ。

今秋は熊の異常出没で人の歩かない山域はこれまで敬遠していたのだが
もうそろそろ熊も穴ごもりに入ったころだろうと勝手に解釈し
奥胎内の鳥坂峰に登ってきた。

鳥坂峰は飯豊連峰の北にある鉾立峰から北西に伸びる尾根上のピークだ
途中には昨年秋に登った大樽山もある。

この山はいわゆる一般ルートからははずれたマイナールートである、
このような静かな山が好きな友人Fを誘い、胎内川ダムで待ち合わせ

こちらが先に着き、いつものように必要なものをザックに詰め込んでいると
五泉市から来たという人が風倉山の登山道はどこから行くのですか?と聞いてきた
ダムの上を対岸に渡るとしっかりした登山道があるので心配ないと教える。

そうこうしているうちにFが山友のAを伴って到着、今日は三人だ
このメンバーは9月の鬼ガ面山以来だ。

どうせ歩くなら反時計回りに周遊したいということを二人に伝え、車はダム駐車場に置き、
鳥坂峰から南西方向に伸びる尾根の取り付きを目指し、車道を歩く。
朝の空気がひんやりと冷たい、気分が引き締まる。
イメージ 1
 
尾根の取り付きは鱒谷沢に架かる益谷橋のたもと、斜面に吹きつけたコンクリートが途切れたところからだ、
歩いてきた車道を下に見ながら戻るように尾根が続いている。

車道から上がっても道らしきものは無いが、とにかく尾根を行けば間違いないので藪をかき分け上を目指す。
すると、すぐに道らしきものが現れ新旧のナタ目も見受けられるようになる
思ったよりしっかりした踏み跡をたどりながら登る。
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↑ ナタ目とチョイ藪

すっかり葉を落とした木々の隙間から朝日が差し込み、実に気持ちがいい。
吹く風もあたたかく、薄手のアンダーウェア一枚でも暑いくらいだ。

尾根に取り付いてから約1時間ほどで700m点、左手11時の方向に目指す鳥坂峰が見える
その少し先に平らになった場所があり傍らには朽ちた材木が積んである、
これが炭焼き小屋跡なのだろう。
右手には大樽山から鉾立に続く稜線、さらにはエブリサシ小屋も見える、後ろを振り返ると雪の二王子岳だ。

目指す山頂はもうすぐだ、急ぐことは無い。
景色を眺め、春の花芽をつけたムシカリやコブシなどを観察しながらゆっくりと登る。
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800mを過ぎた頃から尾根が広がり見事なブナ林が現れる。
まさに美林だ!山頂まで続いている。
ブナの木肌は白を通り越し銀色に輝いている、こんなにも白かったのか・・・と改めて思い知らされる。
林床は椿やユズリハなどの緑で敷き詰められていた。
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10:40 山頂到着。
今日は我々だけだと思っていたが、薄っすらと残った雪の上に真新しい足跡があった。
同じことを考える人間が他にもいたようだ。

948mの山頂三角点の傍らには雨量観測器の台座らしきものがあり
その前の藪の間からは北東方向にのみ展望が広がっている
遠く朝日連峰が雪に輝いていた。

展望もあまりよくなく落ち葉も濡れていたので、雰囲気のいいところがあったらお昼にしようと
予定通りコモンド沢に向けて出発。

少し下ると、左手の急斜面に美しいブナ林が広がり、
右手には西俣川を挟んで白く輝くブナが山肌を飾っている
稜線上のビューポイントだ、ここで弁当を広げる。
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うっすらと雲が広がってきてはいるものの、時おり日も差しあいかわらず暖かい、
ゆったりと1時間ほど休憩する。

あとは下るだけだ、二万五千図にも破線が記されているだけあり、踏み跡はしっかりしている、
見失うことは無い。右手下の谷底には大熊小屋の青い屋根も見える、
ここから大熊小屋へ向かうのも面白いだろうなぁ・・・などと話しながら歩く。

一旦登り返して695m点、ここにはひっくり返ったヤカンの脇に廃材が積まれていた、
ここにも小屋があったようだ。
イメージ 10
 
さて、目指すコモンド沢はさらに進み、もう一度登り返した辺りから左(西)方向へ向かうはずである、
分岐を注意深く探りながら歩いてゆくと赤テープの下がる分岐に出た。

右方向は第一ダム方向だ、左の踏み跡をたどる。
右に向かう道よりこちらのほうが明瞭のようだ。

すこし下ると出発点の胎内川ダムが見えてきた、
最後は沢に真っ逆さまに落ち込むような急坂を木の枝につかまりながら下り
コモンド沢に降り立つ、
沢の右岸を歩き 最後は斜面の上からカモシカに見送られ
資材置き場の横を通り車道に合流、
ダム駐車場へ無事帰還。

イメージ 11
 

晩秋のプチ藪も楽しいものだ。


2006.11.26
鳥坂峰(とっさかみね) 948m
新潟県 関川村、胎内市(旧黒川村)
メンバー G隊F、G隊A、KYAZU

胎内川ダム駐車場7:50−8:15尾根取り付き−9:45 700m点−10:40山頂−11:00お昼休憩12:00−
−12:15 695m点−12:35コモンド沢分岐−13:05車道−13:15駐車場
イメージ 12
 

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    熊は穴ごもる時期かもだけど、私だと方向も分からずに道迷いして、熊の穴に到着しそうな雰囲気だねσ(⌒▽⌒;)

    そら

    2006/11/27(月) 午後 10:45

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    きれいなブナ林ですね。まっ白ですね。稜線から見える景色はすばらしいです。渓流もあり楽しまれましたね。ポチです。

    Mr ALPEN

    2006/11/27(月) 午後 10:50

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    ナタ跡を頼りに登るなんて、登山というより探検隊みたいです。。。葉の落ちた山は、眺望が開けて、気持ちよさそうですね。

    nobikit

    2006/11/27(月) 午後 11:16

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    KYAZUさん、同じ陽に、同じ場所に行っていたんですね。私は、もちろん車で、奥胎内ヒュッテまで行きました。KYAZUさんは、山の上のほうにおられたんですね。それにしても、マタギのような山登りなんですね。傑作一つです

    ふくろう

    2006/11/28(火) 午前 0:09

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    今頃は薮山も良いですね。それにしても綺麗なブナ。こういうところ、いつまでも残しておきたいものです。

    ken

    2006/11/28(火) 午前 8:28

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    そら様、熊との遭遇はなんとしても避けたいものですね(笑)、私はGPSを使って現在地を確認しながら登っています、便利な世の中になりましたねぇ。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 5:07

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    アルペン様、変化のある越後のチョイ藪山が大好きです、一度どうですか?アルペンさんも気に入ると思いますよ。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 5:10

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    Nobikit様、未踏のルートはワクワク、ドキドキでほんと探検隊気分です!。こういう山を歩ける幸せに感謝です。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 5:12

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    ふくろうじい様、ヒュッテはまだ営業しているのですか?あの近辺もヒュッテが新しくなってからずいぶん人が入るようになりましたね、いいところですよね。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 5:15

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    KEN様、白く輝くブナの美しさに、しばし立ち尽くしてしまいました。日本の、いや世界の財産と思います。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 5:18

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    進む方角を間違うと大変なことになりそうな山ですねー。

    shige

    2006/11/28(火) 午後 7:52

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    shige様、踏み跡は見失わない程度についていましたが、尾根を間違うと遭難なんてことになりかねませんね、でもこういう山遊びも面白くてなかなか抜け出せません。

    kyazu

    2006/11/28(火) 午後 8:02

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    わっ〜!魅力ある山歩き〜!い〜いな。。GPSっていいのかな?赤布はつけずに進んだのですか?しっかり 付けといてくれたら私も探検してみたい。無理でしょうけど・・・今頃が丁度いいヤブ加減なのでしょうかね?

    yam*ne*an*20*

    2006/11/29(水) 午後 10:26

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    寂しい晩秋です。自然の恵みって言うのでしょう、来る春の準備も始まっているのですねぇ・・・

    常夜灯

    2006/11/30(木) 午前 1:05

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    山姉さん、そちらの棒掛山より楽だと思いますよ。GPSだと赤布は必要ありません。藪山や吹雪の山ではGPSがその威力を最大限に発揮してくれます。雪が降るまではちょい藪が楽しいですよね。

    kyazu

    2006/11/30(木) 午後 8:43

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    路傍人様、やまではいつも 次の季節への準備が怠り無いのですね。自然はすごいです。

    kyazu

    2006/11/30(木) 午後 8:45

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