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一刀「明命もありがとうな。よかったら一緒に来ないか? 飯くらいは奢るぞ。」
明命「い、いえっ。 私はこれからお猫様に餌を差しあげないといけないので・・・。」
そういうと明命は手に持っていた小袋に入ったメザシやらニボシやらを一刀に見せ、背後の裏道では「にゃ〜。」という可愛らしい猫の声が聞こえた。
一刀「そっか。なら仕方ないな。 またの機会にするよ。」
明命「そんな、いいですよ。 //////」
明命本人としては一刀に頭を撫でてくれただけでも至福の極みだった。それに三羽烏との約束もあるのにその上自分が加わってしまっては一刀に負担がかかるだけなのは一目瞭然。一刀のことを愛しているからこそ、あまり負担はかけたくなかった。
明命「では、これで失礼しますね。一刀様。」
一刀「ああ、またな。」
明命「はいっ!」
猫「にゃ〜」
そう言うと一刀は警邏のために真桜と一緒に街中へと消えていき、明命もその姿を見送った後、裏道でのんびりしている猫のもとへ駆けつけた。
???「では、次の議題です。 最近の五胡の動きですが、鎮静化しつつあるようです。」
玉座の間、そこでは魏、呉、蜀の首相の面子と各国の軍師が揃い、三国の象徴として存在している一刀を含めた三国首相会議が行われていた。 議題進行を務めるは魏の軍師。性を郭。名は嘉。真名を稟という。
???「ふむ、少し不気味ではあるわね。」
議題をはじめ、最初に声を出したのは魏王、曹操である。各国君主最年少にして才色兼備、武と智を重ね合わせた覇王その人で、真名を華琳という。魏の主将からも愛されており、群雄割拠の時代を覇道によって乗り切ろうとしたが、劉備や孫策と共に行動した事で覇王の衣を脱ぎ捨て、今では一人の君主として魏を治めている。
???「え? 静まることはいいことじゃないのですか?」
少し驚いた声で華琳に話しかけたのは蜀の君主、劉備である。 力なき人々を救うため、関羽、張飛。そして一刀と共に桃源の誓いを行い、今まで上り詰めた。将だけでなく、民からも好かれる性格で、その癖引っ張りまわされやすい。真名は桃香である。
華琳「たしかにいいことではあるけれど、相手はあの五胡よ?そう簡単に引き下がるとも思えないわ。」
???「・・・罠の可能性もある。という事か。」
少し重く声を発したのは現在、呉の君主を務めている孫権だ。 呉に住む民のために力を注いでいる。前代君主、孫策は「蓮華にも王というものを学ばせるべき!」と言って仕事を押し付け、隠居(仮)生活真っ只中である。一部の世界で爆発的人気を誇る彼女の真名が蓮華(れんふぁ)だ。ちなみに今更ではあるが、ほとんどの将、君主は一刀にベタ惚れである。
華琳「その可能性も考えなくてはいけないわね。 誰か、偵察に向かわせられるものはいないかしら。」
孫策「本来ならば思春か、明命を出してあげたいところだけど・・・。」
稟「我が国や、蜀での江賊調練に付きっ切りですからね・・・。」
桃香「あう・・・。ご迷惑をおかけします・・・・・。」
呉は海や河に面している地域が多いため、船の扱い方、または乗員の船酔い強さには他の国の誰よりも特化しているという特徴もあるほか、国外からの輸入物や、魚、果てには造船技術も三国の中でどこよりも発達しているのだ。魏や蜀はその方面には強くないので、呉に協力してもらい、造船技術、乗員強化に努めているのだ。
蓮華「気にしないで。こんな私でも役に立てるのなら、喜んで力を貸すわ。」
???「・・・それより、どうする? このまま放置しておくのも、いささか気が引けると思うのだが。」
???「そうですね・・・。慎重かつ迅速に行動できる将は限られていますけど・・・。」
残る陣営の軍師が口を開いた。一人は呉の大都督にして大軍師。性を周、名は愉。真名を冥琳と言う。呉の武官、文官を一人でまとめ上げるその力量は計り知れないものがあるリアリスト。三国合併となってからは現在、政治の一線からは距離を置き、他の軍師の成長を見守っている。 最後の一人は、蜀の大丞相にして策士。性を諸葛、名を亮。真名を朱里という。蜀の地を一刀や桃香らと一緒に切り盛りして納めている。引っ込み思案だが、蜀の中ではほぼ、完全に最年少と言ってもおかしくない歳で政を納める能力は大陸で一、二を争うと言われている程。艶本集めが趣味の天然系である。
華琳「・・・・・止むを得ないわね。秋蘭を遣わせましょう。」
一刀「秋蘭を?」
華琳「何か不満でも?」
一刀「い、いや、不満じゃなくてだな。 秋蘭は確か今、春蘭と一緒に治水の方で暴れている賊を討伐しに行ってるんじゃなかったのか。」
華琳「つい先ほど帰ってきたのよ。後で二人を労って閨へと誘おうと思ったのだけれど。」
一刀「あ、そう・・・。」
華琳「あまり無理もさせたくないから控えておいたんだけれど。仕方ないわね。」
朱里「では、翠さんと星さんも遣わしましょう。 秋蘭さんがいてくれるのでしたら、安心です♪」
桃香「朱里ちゃん・・・。何気に、ひどい事、言ってない?」
普段からほとんどの将兵にからかわれている事への腹いせか、とっさに出た本音か。 いずれにしても少しの悪意があるのは確かであった。
一刀「まあ、聞かなかったことにしとこう。 それじゃ、五胡の方は秋蘭、星、翠の三部隊にまかせていいのかな。」
朱里「はい、それで問題ないかと。」
一刀「皆は他に意見は?」
一刀が促すと、三国の君主は三者三様の表情で応えた。
桃香「大丈夫♪問題ないよ♪」
華琳「ええ、そうね。」
蓮華「加勢してやれないのが申し訳ないが、それで良いならそれに従おう。」
稟「では、当面はそのように致しますね。 では、次の議題ですが・・・。」
一刀たちは知る由もなかった。今この瞬間に、静かに、ゆっくりと動き出している影の存在に。
●あとがき ようやく更新デキター!!! いやね、更新しようとは思っていたんだよ? でも仕方ないじゃない。仕事でも疲れもあるし、積みゲーはあるし眠いしで。 体が勝手に休もうとするんだよ?許せないよね!映画とかに行くのに!!ブログの方では文字数が限られていて今回2部構成となりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。そんなこんなでフラグが撒き散っておりますが、次回も日常編を書く予定です。 できれば全員との絡みを入れてあげたいけど、多分今以上に時間がかかりかねない。 自分に気力あるときにまた頑張るよ!では |

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