曇のち晴

皆様が眠くなる音楽を聴いています。

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 これは後藤雅洋氏によれば,コルトレーンの死後に発表されたライブレコードで,ライブ・アット・ザ・ビレッジ・バンガードの翌年に演奏されたものだが,ビレッジ・バンガードがレコーディングを前提としたライブであるので,ソロの交換がスムースに行われているけれども,このバードランドというジャズ・クラブでのものはコルトレーンとドルフィーの緊張した関わりが鮮明に見えてくるものだそうです。

 コルトレーンの生前のアルバムではドルフィー色が出ていないが,それはコルトレーンの音楽感から外れているものは出さなかったのがその理由だそうです。

 というわけで,3曲目のコルトレーンのソロにドルフィーが割り込む場面があると書かれていたので,そこに注目しました。

 聴いてみますと確かにMR.PC.で,テーマをコルトレーンのテナーとドルフィーのアルトがユニゾンで奏でたあと,テナーのソロが2分くらい経ったところで,演奏の途中からアルトが割り込んできています。

 全4曲のうち2曲目以外はドルフィーが参加していますが,1曲目はドルフィーのフルート,3及び4曲目はアルトとなっています。

 問題の3曲目での割り込むアルトは4曲目のアルトよりも活気があって迫力満点で,お前の演奏はかったるい,こういうようにやるんだとばかりの自信に満ちた演奏です。このため3曲目はトレーンが満足なソロを取っていない結果となっています。

 まあ,これはドルフィー会心の演奏で,面目躍如たるものがあります。

 ところで,このアルバム,トレーンは1曲目がソプラノで,それ以外はテナーで演奏していますが,1曲目のマイ・フェバリット・シングスが約18分と一番演奏時間が長く,自由奔放で迫力のあるソプラノと変幻自在のフルートがとても素晴らしい優れた演奏だと思います。

 2曲目と4曲目も10分前後の演奏で,充分聴き応えのあるものです。

 音はあまりよくありませんが,演奏がとてもいいので,聴いていくうちに気にならなくなってきます。

 この62年頃の演奏は気力が充実しているせいか,全くもって素晴らしいものばかりだと思います。

 さしずめ,この頃のものは,ベートーベンでいえば運命や田園,熱情,ラズモフスキーなどの中期の傑作群に相当するものといったところでしょうか。

曲目
 1.My Favourite Things
 2.Body And Soul
 3.Mr.PC.
 4.Miles’ Mode

メンバー
 John Coltrane(ts)
 Eric Dolphy(fl,as)
 Mccoy Tyner(p)
 Jimmy Garrison(b)
 Elvin Jones(ds)

録音 1962年2月9日&6月2日  VeeJay盤

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