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モーツァルトの第41番シンフォニーは,クラシックを聴き始めた頃,よく聴いた曲の一つだった。 だから,この曲が大体どういう感じの曲かは,知っていたのだけれども,今これを聴いてみようと思ったのは,最近,他のモーツァルトの曲を聴いたら,どうもこれまでとは違った感じで聴けるようになっていたためだった。
ワタクシの音楽人生?の中でも,モーツァルトのプライオリティは,高くはなかった。
それは,モーツアルトの曲は耳当たりはいいんだけれども,それ以上でもなくそれ以下でもないというような,イマイチ,インパクトがなかったからだ。
要するに,そのよさが分からないというわけなのであります。
しかし,当時の印象では,好きな作曲家のランキングで,モーツアルトはトップの位置にあった。
まあ,そんなことだから,モーツァルト人気には,首をかしげざるをえなかった。
もう何十年も前になるが,こちらが何かいったわけではないのに,「マーラーとブルックナーは違うんだよ。」と,上から目線でワタクシにそういったクラシックの友人は,「色々と聴いてきたが,やっぱりモーツァルトがいい。」と語っていたのを思い出す。
そのときは,そんなもんかと,当時は思っていたが,だからといってモーツアルトを聴く気にはなれなかった。
しかし,以下のURLにもあるように,一番人気はモーツァルトとなっているのが興味深いところだが,特にこれはクラシック・ファンを対象としたものではないようだ。
それでも,トップかどうかは別として,モーツアルト人気は上位にあるのは今でも間違いないところだ。
先日,高校時代のクラスメートと飲む機会があったが,彼は当時,クラシックなんて聴いてはいなかったが,卒業後,何かのきっかけでクラシックを聴くようになったようで,好きな作曲家は,ブルックナーだといっていた。
その席上,ワタクシが最近ようやくモーツアルトが分かるようになってきたといったら,彼は全然分からないという趣旨のことをいっていた。
そのとき,う〜ん,そうか,分からなかったのは自分だけじゃないんだと,内心ホッとした気分だった。
まあ,そんなことだったから,いつかはモーツアルトに感動できるようになりたいと長年思っていた経緯がある。
因みに,ブルーノ・ワルターというコンダクターがいたが,彼は自身,晩年になって初めてモーツアルトが分かったという趣旨のことを何かの本に書かれていた記憶がある。
その結果,彼は,モーツァルトの音楽は,天使の音楽だといっていたようで,ワタクシのレベルでは,そのようなことは分からないが,モーツァルトの音楽を聴くと,心踊るように深く感動している自分は,これまでになかったことだ。
というわけで,自分ではよく分かっていたつもりの41番がどういうふうに聴けるのか,フランス・ブリュッヘン,18世紀オーケストラによる演奏(ライヴ録音)で,聴いてみた。
最初の楽章は,ここはこうだな,あそこはこうなるなというように,以前聴いた印象とさほど違いはないと思っていたが,音が錯綜してくるところでは,新たな発見もあった。
しかし,堂々たる最終楽章は,全くもって心が躍動し,モーツァルト最後のシンフォニーをかざるに相応しい大曲だという感触をえたものであります。
因みに,このCDには,悲しみのシンフォニーとして有名な40番もカップリングされており,こちらも最初から心ワクワクと踊るように聴けるという素晴らしい曲で,41番と同時期(1985年,1986年)に録音され,音もいいので,新たなモーツァルト発見があるかもしれません。
最後に,ここに至って,ようやくモーツァルトのよさが分かってきたという感慨ひとしおのものがあります。
Mozart:Symphony No. 41 — Frans Brüggen Orchestraof the Eighteenth Century conducted by Frans Brüggen Recordedlive in Rotterdam (de Doelen), Netherlands, on 4 March 2010 https://www.youtube.com/watch?v=CGto5VKOjS4 |
クラシック音楽
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クラシックを聴き始めた中学生の頃,近所のおじさんのところで,ベートーヴェンのシンフォニー第8番をかけたとき,おじさんは,冒頭の明るく活気のある旋律を聴いて,「ボクがすきそうな曲だな」といっていた。 この頃は,ベートーヴェンの奇数番号のシンフォニーは,男性的,偶数番号のそれは,女性的というように,入門者の私は教えられていた。
この8番は,演奏時間も短く,ベートーヴェンのシンフォニーの中では,軽い曲という印象がある。
この第8番が公開初演(1814年2月27日ヴィーンのレドウテンザール)されたとき,すでに初演を終えていた第7番や交響曲「ウエリントンの勝利」といった曲などともに演奏されたが,第7番は大喝采であったのに,第8番の方はあまり喝采されなかったという。
チェルニーによれば,ベートーヴェンは,その不評について,(第7番よりも)第8番の方がいいのになぁというような趣旨のことを言ったという。
因みに,このときの聴衆は,約三千人,オケは約82人だったといわれている。
さて,このホグウッド指揮による,アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの第8番の演奏は,実にアグレッシブで,パワフルな演奏となっており,とても女性的とはいえない激しさがある。
これを草葉の陰でベートーヴェンが聴いて,何というか分からないが,ベートーヴェンの好戦的な性格が表に出たような演奏だ。
従って,女性的とはいえない演奏なのだが,個人的にはとても気に入っている。
第4楽章の最後に終わるところは,実に堂に入った終わり方で,どっしりとしている。
宴会の関東一本締めじゃありませんが,こんな終わり方する演奏は,これまで他に聴いたことがない。
これだけで価値があるといったら,言い過ぎになりますが,とにかく,この堂々とした終わり方を味わうには,音響装置もよくなくては,難しいかもしれない。
因みに,カップリングされている第7番は,ノダメ・カンタービレで有名となったようだが,こちらも8番同様,爆発的なエネルギーを放射している。 |
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先日,下北のDUに行ったら,この盤を見つけた。
何しろSACDで,450円だったから,何はともあれゲットすべきという天啓が下った(笑)
さっそくゲットしたばかりのDV-600AVで聴いてみたが,めちゃくちゃ音がいい。
こんな音を聴いちゃうと,下手なCDは買えなくなる(笑)
これからは,安いSACDを見つけてゲットした方がいい。ブック・オフなんかでもたまに見つけたのを,何枚か持っている。
その他のものも下北で見つけ,ゲットしたのだが,これは本件とは異なるので,紹介しないが,RCAの1955年のステレオ録音だけれど,マスター・テープ?がいいと,全然古さを感じさせない。勿論,文句なし。
さて,ガーシュインとラヴェルのピアノ・コンチェルトが収録されているが,演奏者が誰か全然わからない(笑)
調べてみると,次のとおり。
Pascal Rogé :パスカル・ロジェという1951年生まれのフランスのピアニスト RSOWien :Radio-Symphonieorchester Wienの略(ウィーン放送交響楽団) Bertrand de Billy :ベルトラン・ド・ビリーという1965年生まれのフランスの指揮者 ガーシュインは聴いたことがなかったが,ラヴェルは,えっ,こんな曲だったっけ?,という印象。
ガーシュインというと,「パリのアメリカ人」や「ラプソディ・イン・ブルー」くらいしか思い浮かばないが,それすら真剣に聴いたという気がしていない。
まあせいぜいジャズ的なフレーズを盛り込んだ曲かなぁ,という印象しかないが,ジャズとは縁の深かったアメリカの作曲家だったんだろうか。
ガーシュインという人は,最初,「スワニー」とかいう名曲で,一躍スターダムにのし上がったようだが,その後の「ラプソディ・イン・ブルー」でもマスコミから絶賛され,一夜にしてガーシュインの名は,アメリカ全土に知れわたり,アメリカが生んだ国際的大作曲家として,アメリカ楽壇の寵児となったといわれている。
因みに,マイルスの「ポギーとベス」というアルバムを聴いて素晴らしいと思ったが,本家のガーシュインのオペラを聴いたことがないので,どこかで安く見つけて聴いてみてから,アップしてみたいと思っている。
さて,ガーシュインのピアノ・コンチェルトは,やはりガーシュインならではの曲だという印象で,ニューヨーク生まれのガーシュインということを思うと,アメリカの大都会とかモダン・ジャズ以前のジャズの雰囲気をも感じさせ,押しも押されもせぬ,アメリカ音楽だといえる。
ラヴェルの方は,アメリカ帰りに作曲されたというピアノ・コンチェルトだけに,第1楽章と第3楽章では,アメリカ音楽というか,ジャズ的なものが感じられるところがある。
それと,この二人は生まれ年こそ違うが,お互い1937年に亡くなっているので,もしやアメリカのどこかで会ったことがあるのかもしれないと思わせる。
というわけで,このアルバムは,アメリカとかジャズがキーワードとなっているものと思われる。
因みに,ラヴェルの第3楽章では,伊福部昭のゴジラを思わせるところもあるのもおもしろい。
また,ラヴェルには,ストラヴィンスキーの「春の祭典」を思わせるところが一部あり,ストラヴィンスキーがパリで成功したということも関係するのかしないのか分からないが,音楽のグローバル化とともに,ある種の影響があるのかもしれない。
因みに,ラヴェルとかドビュッシーなんかは,モダン・ジャズのミュージシャンにも聴かれ,何らかの影響を与えていたようだ。
ラヴェルの第2楽章は,「亡き王女のためのパヴァーヌ」を書いた作曲家だなぁと思わせるところだが,ここだけ抜き取り,珠玉のクラシックの小品として愛聴されてもいいくらいの素晴しさで,聴いたことのない方は,是非とも聴いてみてほしい。
モーリス・ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調 第2楽章 MauriceRavel / Piano Concerto in G major, II. Adagio assai |
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ヤン・シベリウスは,自身ソリストとして活躍できるほどのヴァイオリン奏者としての腕前があったので,この優れたヴァイオリン協奏曲が生まれたともいわれている。 しかし,人前では大変なあがり屋だったため,ステージ活動を断念し,作曲家の道を歩ませたともいわれている。 そんなシベリウスに,フィンランディアをはじめとする交響詩や交響曲の分野に数々の名作が残され,日本でも人気のある作曲家の一人として,親しまれている。 作曲は1903年,初演は,1904年2月,シベリウス38歳の時,自身の指揮により第1回ヘルシンキで行われたが,その後,手が加わり,1905年ベルリンにてカール・リハールのヴァイオリン独奏,R・シュトラウスの指揮により改訂後の演奏が行われたという。 シベリウスの音楽は,一口にいって北欧情緒を感じさせるが,北国の峻厳な気候と自然界,そんな自然の中で生きる人間のロマンチズム,民族的なものがイメージされる。 このヴァイオリン協奏曲は,冒頭,霧の立ち上る湖を思わせる第一楽章に始まり,ロマンチズム溢れる第二楽章,民族的な舞踏を思わせるリズムに始まる第三楽章というように感じられるが,二十世紀のヴァイオリン協奏曲中,屈指の名曲と思います。 演奏は,カラヤンがその才能を見出したといわれる,アンネ・ゾフィー・ムターのヴァイオリンとアンドレ・プレヴィンの指揮,シュターツカペレ・ドレスデンのオケによるものだが,ムターのパワフルで情熱的な演奏に引き込まれる。 録音も4Dというだけあって,素晴らしい。 因みに,諏訪内晶子による演奏もいいと思っていたが,グイグイと前に推進するようなムターのヴァイオリンと余りにも違うので,欧米人と日本人の演奏の違いに気づかされた。 勿論,どちらがいいかは,好みの問題だが・・・・ 第1楽章 Allegro moderato ( 15:55 ) 第2楽章 Adagio di molto ( 8:26 ) 第3楽章 Allegro ma non troppo ( 7:15 )
ANNE-SOPHIEMUTTER, violin 1995年5月 アンドレ・プレヴィン指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
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セパレートCDPのトランスポートが故障し,残されたDACにPCをつなげるインターフェースにμUSBDDC を採用して,ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第1番を聴いてみた。 SPはAR3aだが,音の分離とか弦楽器の質感に,流石と感じさせられた。
このAR3aは,その開発に弦楽四重奏の生演奏をその場で録音したものと比較して行われたというだけあって,そのバランスには定評があったものだった。
さて,ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は作品18として,第1番〜第6番までの6曲がある。(作品18の1〜6)
この第1番は,前に原作があったそうで,それを改作したものといわれているが,何といっても,この第2楽章の情緒には,心がメロメロにされてしまった。
作品18の6曲は,以前もいい曲だという認識はあったが,第1番を再認識いたしました。
第1楽章 Allegro con brio ( 7:11 ) 第2楽章 Adagio affettuoso ed appassionato ( 9:51 ) 第3楽章 Scherzo: Allegro molto ( 3:26 ) 第4楽章 Finale: Allegro ( 6:43 ) 演奏は1977年4月にスタジオ録音されたスメタナ四重奏団によるもの。
YouTubeは,Ariel Quartet によるもの。 BeethovenString Quartet, Op. 18, No. 1 in F Major - Ariel Quartet (full) |






