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今日,7月17日は,ジョン・コルトレーンの命日。
その命日に聴く,相応しいアルバムということになると,このエキスプレッションだと思う。
私は,ジャズのジャの字もしらない頃,一時,ジャズでも聴いてみようかと「安易」に,コルトレーンのアルバム(インパルスのLP)を何枚か買ったことがあったけど,そのうちの1枚がこれでした。
確か,1970年代のことでしたが,ジャズのジャの字もしらないズブの素人でも,「ジャズを聴くなら,コルトレーン」といったような印象(情報)を,どこかで仕入れていた。
それだけに,当時(今でも)コルトレーンという存在が誰にもまして大きかったという事実は,否定することのできないものがあったと思われる。
しかし当時,これを聴いて,自分がジャズというものに抱いていた印象とあまりにもかけ離れていたので,いささか拍子抜けしたという思い出があります。
さて,ジャズのジャの字も少しは分かるようになって,「Expression」を聴いてみましたら,意外とハードなところもあるなということが分かったんです。 どうして当時はそれが分からなかったのか,不思議といえば不思議なんですが,不快な音はあっても,無意識のうちに,耳を閉ざしてしまったからなのか,その逆に,耳当たりのいいところ(たとえばフルートの音?)ばかり聴こうとしていたからなのか,いずれにせよ,同じことかもしれませんが(笑),人の耳(自分の耳)なんてのは,いいかげんなところがあるとしか,いいようがありません。
さて,このアルバム,4曲目までがオリジナルで,最後の曲は,ボーナス・トラックとなっており,ジュピター・ヴァリエーションに収録されているものと同じと思われます。
しかし,オリジナル・アルバムのまとまりからすると,このボートラは余分だと思います。
LPでは,A面が1と2,B面が3と4の曲目の配置だったと思いますが,個人的にはB面が好きです。
特にB面には,激しさとか凄まじさを強烈に感じますが,これは悲しみや怒りと呻吟の表出によるものと思われ,また,それと対照的な美しさというか,苦しみからの解脱というような世界が描かれているのではないかと,思うのです。
1. Ogunde ( 3:38 ) 2. To Be ( 16:22 ) 3. Offering ( 8:27 ) 4. Expression ( 10:53 ) 5. Number One ( 11:55 ) Pharoah Sanders ( fl & picc -2 ) John Coltrane ( fl, ts ) Alice Coltrane ( p ) Jimmy Garrison ( b ) Rashied Ali ( ds ) 1967年2月15日(#2);1967年3月7日(#1、3、5)、不明(#4)。 |
John Coltrane
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コルトレーンが亡くなって半世紀が過ぎようとしている。明日17日は,コルトレーンの命日であるため,久しぶりに,この「至上の愛」というアルバムを聴いてみました。
コルトレーンのアルバムは,わたくしがジャズに縁のなかった頃,インパルスのLPを何枚か買って聴いたことがあり,その中の1枚がこの「至上の愛」でありました。
当時,自分としては,これが一番しっくりと聴けた印象がありました。
同じ職場の同僚も,多分ジャズの趣味はなかったと思いますが,「これいいですよね」といっていたのを思い出します。
そうはいっても,今と同じように聴けたかどうかは,疑わしいですが,やはり今聴いてもいいと思いました。
時間的にも,演奏時間約33分という長さは,自分としては退屈せず,丁度いいと感じました。
しかし,ネットの書き込みを見ますと,当時のジャズ喫茶では,A面ばかりかけられていたようです。
さて,この「至上の愛」は,4つの組曲形式という構成で,それぞれのテーマ曲は,コルトレーンによる作曲となっておりますが,テーマ曲は,コルトレーンらしく,実にカッコイイ。
アドリブも実に旋律豊かで,後期特有の過激なところは全くなく,非常に気持ちよく聴けます。
1. Part 1 :Acknowledgement【承認】(7:49 ) 2. Part 2 : Resolution 【決意】(7:25 ) 3. Part 3 : Pursuance 【追求】 Part 4 : Psalm 【賛美】(17:59 ) John Coltrane ( ts ) McCoy Tyner ( p ) Jimmy Garrison ( b ) Elvin Jones ( ds ) 1964. 12. 9 Impulse MVCZ – 10026 JohnColtrane - A Love Supreme (Full Album) – 1964-1965 |
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マイルス・コンボに参加していたコルトレーンは,1960年4月にオランダでの演奏を最後に同コンボを退団し,ニューヨークで本作を録音しましたが,このアルバムはその6年後に発売されたようです。
その理由にコルトレーンの演奏が冴えないので,アトランティックは66年まで本アルバムを眠らせていたのではないかと,原田和典氏はいっていますが,チェリーの初リーダー作として録音されたともいわれております。
さて,コルトレーンは退団後,独立するために自らのスタイルを模索しており,当時,注目されたオーネット・コールマンらのフリー・ジャズにも関心があったため,その一員であったドン・チェリーとの共演となったようです。
このため,Percy Heath以外はオーネットのメンバーであり,曲目も最後の曲(モンク)以外はオーネット(2〜4曲)とチェリーの曲となっており,オーネットとコルトレーンが交代して演奏したという感じがいたします。 それと,ピアノ・レスということですから,コード進行に束縛されないような,正にフリー・ジャズのスタイルを模索したということかも知れませんが,実際聴いたところでは,どこがフリー・ジャズなのという感じです。
因みに,コルトレーンはこのアルバムで初めてソプラノ・サックスを使用したともいわれております。
この時期としては「TheAvant-Garde 」というアルバム名でもよかったのかも知れませんが,今となってはどこがAvant-Gardeかわかりません。 とはいっても,ジャズにあまり馴染みのない向きには,ちょっと変わった感じがするかも知れませんが,どの曲も耳当たりがよく,特に「Focus On Sanity 」は旋律が豊かで,一番聴きやすいと思います。 なお,「60年代にしだいにアグレッシブになっていくコルトレーンを知るためにも,本セッションは欠かせぬ存在といえるのである。」と岩波洋三氏はいっております。
1. Cherryco ( 6:45 ) 2. Focus On Sanity ( 12:07 ) 3. The Blessing ( 7:50 ) 4. The Invisible ( 4:08 ) 5. Bemsha Swing ( 5:02 ) John Coltrane ( ts,ss ) Don Cherry ( tp ) Percy Heath ( b ) # 2, 4, 5 Charlie Haden ( b ) # 1, 3 Ed Blackwell ( ds ) 1960/ 06 / 28 # 1, 3 1960/ 07 / 08 # 2, 4, 5 Atlantic SD-1451 |

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p { margin-bottom: 0.25cm; line-height: 120%; } ブルー・トレインとともに名盤の誉れ高いソウルトレーンだが,こちらはプレスティッジからのリリースであります。
それでは前回同様,プレスティッジでの売上はいかがなものだろうかと,「ジャズ名門レーベル事典」を見ましたら,何とソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」に次ぐ,歴代第2位とありました。
因みに,ブルーノートと異なりプレスティッジのコルトレーンのリーダー・アルバムは他にもたくさんありますが,その他のものはどういうわけかトップ10に一つも入っていません。
したがって,ソウルトレーンとブルー・トレインの人気度は双璧ですが,一般的にはブルー・ノートというレーベルの知名度,ジャケットのインパクト(ソウルトレーンは冴えない?),モーガンやドリューというサイドマンたちの好演などからすれば,ブルー・トレインの方に人気があるのかも知れません。
これに対するソウルトレーンの方はワン・ホーン・アルバムなので,ブルー・トレインよりも比較的地味な存在だと思います。
ブルー・トレインはモーガンやフラーなどのライバル?がいるせいか,その意気込みの凄まじさが聴き手にとっては緊張感を強いるサウンドになっているようにも感じますが,ソウルトレーンはそれに比べコルトレーンが肩の力を抜いてリラックスした感じで演奏しています。
コルトレーンのテナーは,カン高い感じの強調感がややもするとウルサク感じられるかも知れませんが,このアルバムではそういったところは比較的緩和され,とても聴きやすく,演奏も丁寧にアドリブを進めている感じがあり,どの曲も親しみやすいものとなっているのではないかと思います。
まあ,穏やかな中での心を込めた演奏という感じもしますので,その意味ではソウルフルであり,正しくアルバム名のソウルトレーン(ソウルなコルトレーン)といったところでしょうか。
したがって,どの曲を聴いてもいいものばかりなのですが,あえていえば,Theme For Ernieは,高音域で展開される2曲目のバラードと異なり,どことなくクレッセントを想わせるようなところがあるシットリとした演奏で,とてもいいと思います。 最後のRussian Lullabyはアップ・テンポのいわゆるシーツ・オブ・サウンドといわれている演奏で,素早いよどみのない展開における柔らかなテナーの音色が心地よく感じられます。 ところで,わたくしは1950年代のコルトレーンのよさはよくわからなかったのですが,インパルスのアルバムに代表されるような,1960年代のフリー前までの演奏のよさがわかるようになってからは,50年代の演奏にも非凡さがあることに気付き,そのよさがわかるようになりました。
だから,必ずしも年代順に聴いていくことが最良の道だとは思っていませんが,それは人により違うと思いますので,自分にあった方法を求めるのはいうまでもないことです。
しかし,わたくしにとっては,インパルス時代のよさがわかったということは,50年代のコルトレーンに限らず,ハード・バップのよさがもっとよくわかるようになったのも事実ですので,その収穫は大きかったです。
1. Good Bait (12:07) 2. I Want To Talk About You (10:54) 3. You Say You Care (6:16) 4. Theme For Ernie (4:56) 5. Russian Lullaby (5:35) John Coltrane ( ts ) Red Garland ( p ) Paul Chambers ( b ) Art Taylor ( ds ) 録音: 1958.2. 7 Prestige 7142 p { margin-bottom: 0.25cm; line-height: 120%; } RussianLullaby |

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p { margin-bottom: 0.25cm; line-height: 120%; } コルトレーンのブルー・ノート盤での唯一のリーダー・アルバム。また大名盤でもある。1999年5月臨時増刊の「ジャズ名門レーベル大事典」によれば,ブルーノート歴代ベストセラー・トップ20中4位に入っている。
因みに,キャノンボールとマイルスによる「サムシン・エルス」が第1位。ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」が第2位。第3位がブレーキー&メッセンジャーズの「モーニン」というわけだから,正しく大名盤というべきものだろう。
大名盤とは名盤中の名盤ということなのだろう。この大名盤に異論をはさむ向きはないと思われるが,そもそも名盤とは何だろう。その定義のことだが,よくわからない。
このブルー・トレインが大名盤であったとしても,これがコルトレーンの最高傑作かといえば,そうだという人はどれほどいるだろうか。
たとえば,「トランジッション」とか「ジャイアント・ステップス」に比べて,本でとりあげられている頻度は「ブルー・トレイン」の方が高いのではないかと思う。
そのことがベストセラーとなって,大名盤ということになっているのかも知れない。つまり大名盤=最高傑作とは限らないといいたいのだが,そういうと,誰もそうはいっていないと反論されそうだ。
まあ,あまりこんなことを詮索しても意味がないが,わたくしは最初これのどこがいいのか,サッパリわからなかった。
まず,最初のブルー・トレインという曲のテーマに続くコルトレーンのテナーの音がやけに圧迫感があって閉口,ウルセーなーと思ったのが最初の印象だった。
ウルセーなーといえば,「トランジッション」もそうだった。今ではそう思わないけど,慣れとは恐ろしい?
「そんなことないよ。」
どうして?
「損(そん)なことじゃなくて,とくでしょ。」
ナルホドー。
しかし,どうなんでしょう。このブルー・トレイン。ブルー・ノートの売上No4というわけでしたから,人気盤であることは否定できませんが・・・・・・・・
ところで,これが演奏されたのが1957年ですが,日本ではブルー・ノートといえばジャズの権威みたいな印象がありますけど,ジャズのミュージシャンにとってはブルー・ノートに対するインパクトがどれほどのものだったのかは,知る由もありません。
というわけで,ブルー・ノートに録音できるという,しかもリーダーでという嬉しさがコルトレーンにあったかどうか知りませんが,このアルバムでの意気込みといいましょうか,はりきりようが演奏に表れており,リー・モーガンもそうとうなものです。
ケニー・ドリューのピアノもいい演奏をしております。5曲中4トラックを除く4曲がコルトレーンの曲だということもその表れかも知れません。
まあ,マイルス・コンボに入った頃のコルトレーンに比べれば,驚くほどの上達ではないかと思います。
このアルバムでは,1曲目がいいという人もいれば,2曲目がいいという人もいます。何れにせよ,コルトレーンの演奏においては,技術的にも優劣の差はないと思います。
YouTubeではアルバム全曲を収めたものがあるので,これを聴くことができますが,一括収録よりも,各曲毎になっているほうがいいですね。しかも,5曲以外にボーナス・トラック?を最後に2曲入っているというご親切さです。
わたくしは,ひねくれているわけではありませんが,4曲目のバラードに注目し,元気のよい3曲を聴いたあとにホッとするところであります。
このバラードはバッキングしているピアノが何ともいえない雰囲気を醸し出しているようで,このチャーミングなピアノを意識して聴くようにしたらいいかも知れません。
なお,この曲だけのYouTubeもありましたので,アップしておきます。
1. Blue Train (10:41)
2. Moment's Notice (9:09)
3. Locomotion (7:13)
4. I'm Old Fashioned (7:56)
5. Lazy Bird (7:05)
John Coltrane ( ts ) Recordedon September 15, 1957.
p { margin-bottom: 0.25cm; line-height: 120%; } I'm Old Fashioned
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