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いや〜,暑い日々が続いています。
一時期,涼しくなったかと思いきや,そんな推測は殆ど不可能な自然(天気)です。
明後日からは9月,暦の上では既に秋となっておりますが,9月ともなれば,秋だというイメージがすでに擦りこまれてしまってマス。
さて,「暑い日はビールを呑んで,ビール・エヴァンス」などとシャレこんでみましたが,秋といえば,読書の秋,芸術の秋など,様々な秋に因んだ言葉があるようです。
もううだるような暑さの夏では,何もする気が起きないとか,集中力にも影響するなど,そうした夏を経て,さあ,暑さから解放され,待望の涼しい秋がやってきた。だから,そうした言葉がうまれたとも思えるのですが。
また,秋は紅葉,秋の長雨,秋の日は釣瓶落とし,など様々な言葉が思い起こされます。
その中には,秋の夜長というのもありますが,秋の夜長に虫の音を聴き,侘しさを感じないでもありません。
しかし,西洋人にとって,その虫の音は,雑音に聴こえるというのですから,わからないものです。
こうしたメンタル面の違いが,音楽に与える情緒として,西洋音楽との壁に与するところもあるのだろうなぁと思うのであります。
ジャズだって,そういう点では,日本人が聴くジャズと米国人の聴くジャズとの隔たりというのもあるのだろうと思っています。
まあだいぶ前置きが長くなりましたが,秋の夜長に,虫の音を聴き,侘しさを感じる心で,じっくりと聴くには,ピッタリとするアルバムの一つではないかと思います。
前回の「How My Heart Sings!」と同時期に録音されたもののうち,比較的スロー・テンポのものを収録したのが,「Moon Beams 」だということになっています。 エヴァンス特有のスウィング感というものは,この最初の曲の演奏にもよく表れておりますので,比較的この演奏がいいという向きはあるのではないかと思います。
しかし,もっとスローの他の演奏には,これとは別の魅力があり,地味ではありますが,しっとりとしたところのある演奏なので,じっくりと,しみじみと味わうには絶好ではないかと思います。
特に,「リリカルで繊細」「女性的でロマンチック」といったエヴァンスのイメージを抱かれていることに対して,リリカルで繊細なエヴァンスを聴いている当人もまた,自分のことをさもリリカルで繊細な人間であるかのように錯覚し,しかしそのことに気づかず,結局は「リリカルで繊細な自分が好き」という空気のなかでしかエヴァンスが受け入れられていないという中山康樹氏がいう向きにとって,格好のアルバムの一つではないかと思います。
とはいえ,しかしまあ,なんだが(笑),そういうジャズとの接し方(受け入れ方?)があるとは,よもや夢にも思わなかったんですが,他人がとやかくいう問題ではないですよねぇ〜(笑)
そう思うと,自分がいかにダサく,不器用な人間に思えてくるのですが,たまには,ワイン・グラスを片手に,繊細でリリカルな自分だと錯覚してみたいものです(笑)
1.Re: Person I Knew ( 5:47 ) 2.Polka Dots And Moonbeams ( 5:02 ) 3.I Fall In Love Too Easily ( 2:43 ) 4.Stairway To The Stars ( 4:52 ) 5.If You Could See Me Now ( 4:31 ) 6.It Might As Well Be Spring ( 6:07 ) 7.In Love In Vain ( 5:01 ) 8.Very Early ( 5:05 ) Bill Evans ( p ) Chuck Israels ( b ) Paul Motian ( ds ) Recorded: May 17, 1962 (#5,9) May 29, 1962 (#1, 8) June 2, 1962 (#2-4, 6-7)June 5, 1962 (#10-11) RiversideRLP-428 |
Bill Evans
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ビル・エヴァンスは,スコット・ラファロの死のショックにより,スランプに陥ったといわれているが,本当はドラッグのせいだともいわれている。
真相は分からないが,ショックに伴いドラッグを服用したとも考えられる。
いずれにせよ,スランプとなったのは,事実のようだが,その後,立ち直り,最初のピアノ・トリオによる演奏がこれで,1962年5月17日と29日,及び同年6月5日のスタジオ演奏から収録されたものです。
因みに,その演奏は,「Moon Beams 」というアルバムに,その他の演奏が分収されているようです。 さて,復帰後?の演奏は,最初の「How My Heart Sings 」に象徴されるように,完全に立ち直ったといえるほどの素晴しいものとなっています。 というわけで,話は変りますが(?),ホント,エヴァンスはEデスよねぇ。
クソ暑い日々が続いておりますが,冷たい生ビールでも飲みながら,エヴァンスというのも乙なものです。
えっ,「そんなこと,お前にいわれなくても,やっている。」?
それは結構。それで・・・?
「それでとは?」
ビールを飲んで,ビール・エヴァンス!
「座布団 一まぁ〜い」
1. How My Heart Sings ( 4:59 ) 2. I Should Care ( 4:55 ) 3. In Your Own Sweet Way ( 6:59 ) 4. In Your Own Sweet Way ( 5:54 ) [ alternate take 2 ] 5. Walking Up ( 4:57 ) 6. Summertime ( 6:00 ) 7. 34 Skidoo ( 6:22 ) 8. Ev'rything I Love ( 4:13 ) 9. Show – Type Tune ( 4:22 ) Bill Evans ( P ) Chuck Israels ( b ) Paul Motian ( ds ) Recorded
May 17, 1962 ( #1, 6 ) May 29, 1962 ( #5, 7, 9 ) June 5, 1962 ( #2 – 4, 8 ) Riverside VDJ – 1618 |
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1969年7月にイタリアのPescaraでのライブ録音。音は悪くはないが,いいとはいえない。 数年前に聴いてみたのだが,よさが分からなくて何回か聴いたことがあった。その結果,よさがわかり,ブログにアップしようとしたが,音源がなかったので,断念した。
しかし,今聴いてみると,そのよさがわかったと思ったときよりも,さらによくわかったことに気がついた。
そこで,ブログにと思って,再度音源を探したけれども,見当たらなかった。
ところが,これが「WaltzFor Debby 」というアルバムにもほぼ同じ演奏が収録されていたことがわかった。 しかし,どうして「Autumn Leavis 」となっているのか,それは「WaltzFor Debby 」にある「WaltzFor Debby 」という曲の演奏がないからというわけだ。 それで仕方なく?「Autumn Leavis 」としたのかまでは,わからないが,もしかしてキャッチーなタイトルにしたいがためのものだったかとも思える。 しかしまあ,闇雲にゲットしていたため,こんなアルバムをつかんでしまったが,このことがわからなかったら,「WaltzFor Debby 」の方もゲットしていたかと思うとゾッとする。笑 だが,「Autumn Leavis 」に「WaltzFor Debby 」という曲の演奏がなかったのか,その理由はわからない。 それを入れて,「Autumn Leavis 」としてだしてもいいのではとも思えるが,権利とかの商業上の理由もあるのかもしれない。 それとは別に,この「WaltzFor Debby」という曲の演奏には,テーマ・メロディがなく,「録音状態やテープに歪があって明らかに安定していないので,別セッションから収録されたものでしょう。」という誰かさんのコメントからすれば,外す理由はわからないでもない。 しかし,そうだとすれば,「WaltzFor Debby 」と名を打った方はどうなってるのとも思う。 いずれにせよ,アルバム名なんていうのは,売らんがための方便なのかもしれない。
現に,「Autumn Leaves 」の演奏だって,エヴァンスよりもゴメスの方に演奏がフィーチャーされているから,「Bill Evans / Autumn Leavis」はないだろうというわけです。 というわけで,あれこれない頭を絞ったが,調べてみるとイタリアのJOKER原盤,「Autumn Leaves 」にボーナス・トラック1曲追加したアルバムだということのようだが,そうなると「Bill Evans / Autumn Leaves 」の方がオリジナルか? また,「WaltzFor Debby」がメイン・アルバムだが,「WaltzFor Debby」のイントロ部分が録音の失敗により欠けたため,「WaltzFor Debby」を外して,アルバムタイトルを「Bill Evans / Autumn Leaves 」に変更したという人もいる。 まあ,お笑い芸人の「どぉでも,いいですよぉ〜〜」というフレーズが浮かんだが(笑),要はテーマのない「WaltzFor Debby」があった方がいいと考えるかどうかだけど,ないよりあった方がいいのでしょうね? さて,アルバム中,一番聴きやすいのは,4曲目だろうと思うけど,最後の「Nardis」は列車の通過音が入っているという,いわくつきのトラックだが,エヴァンスの疾走するような迫力のあるピアニズムが聴けるだけに惜しいトラック。 もし,それがなければ,アルバム名を「Nardis」にしてもいいのではないかと思ったが・・・・。 肝心の「AutumnLeaves 」は,エヴァンスの演奏が短いのが惜しいけど,枯葉のフレーズが随所に思い起こさせるゴメスのベースが気に入った。 YouTubeは,勿論?「WaltzFor Debby 」入りの方だが,テーマ部分がなくても,デビーだとわかるので,あった方がいいんでしょう。 因みに,当日,ほかに演奏された曲に「SomedayMy Prince Will Come 」と「SoWhat 」があるようです。 01. Emily ( 5:50 ) 02. A Sleeping Bee ( 5:00 ) 03. Alfie ( 5:31 ) 04. Who Can I Turn To ( 6:00 ) 05. Very Early ( 4:54 ) 06. Round About Midnight ( 6:59 ) 07. Autumn Leaves ( 5:11 ) 08. Quiet Now ( 5:30 ) 09. Come Raine Or Come Shine ( 5:07 ) 10. Nardis ( 6:52 ) 11. Waltz For Debby BillEvans(p) EddieGomez(b) MartyMorell(ds) 1969年7月18日Broadcast Pescara Festival, イタリアにてライブ録音 WaltzFor Debby The Complete 1969 Pescara Festival |
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ビル・エヴァンスのよさが分かるようになったのは,ジャズを聴きはじめてすぐというわけにはいかなかった。
しかし,マイルスとかコルトレーンのようにエヴァンスはジャズではビッグ・ネームだし,それを聴いて,いささかそのよさが分からないというのは,そのギャップに悩ましかった。 ブーレーズの第2ソナタ(第2楽章以下が特に難しい)のように,聴いてチンプンカンプンというのであれば,諦めがつくが,エヴァンスは自分の中では,決してチンプンカンプンではなかった。 だが,音はちゃんと聴けてるつもりなので,どこがいいのだろうと思っていた少なくない時期があった。 しかし,エヴァンスのカッコイイ,フレーズとかが分かるようになって,エヴァンスの素晴らしさを分かったつもりになって久しい。 だが,ブーレーズの第2ソナタが分かるようになってからは,どういうわけか,エヴァンスのピアノが心の中で踊るように聴こえるようになっていた自分を発見した。 ブーレーズ効果?とでもいったらいいのだろうか。ピアノの音の把握がより容易になったということなのだろう。 さて,このアルバムも例外なく素晴らしい。ただ惜しむらくは,タイトル曲の演奏がフェード・アウトして終わってしまうのが玉に瑕。 どうですか,この「A Simple Matter Of Conviction 」。エヴァンス作なのですが,実に素敵な曲で,エヴァンスのピアノ演奏に心がワクワクしてきませんか。 どうしてこれを途中でちょん切ったのか,全く意味が分からない。 というわけで?,アルバムのライナーもアップして大サービス。 笑 1. A Simple Matter Of Conviction (3:17)
2. Stella By Starlight (4:09) 3. Unless It's You (3:41) 4. Laura (4:17) 5. My Melancholy Baby (5:14) 6. I'm Getting Sentimental Over You (4:11) 7. Star Eyes (4:56) 8. Only Child (4:02) 9. These Things Called Changes (3:34) Bill Evans(p)
Eddie Gomez(b) Shelly Mann(ds) 1966年10月4日 録音
Verve V/V6-8675 → Polydor MV 2107 Bill Evans & Shelly Manne - Simple Matter of Conviction (1966 Album)
0:00 "A Simple Matter of Conviction" (Bill Evans)
3:22 "Stella by Starlight" (Washington, Young) 7:30 "Unless It's You (Orbit)" (Evans) 11:14 "Laura" (Mercer, Raksin) 15:33 "My Melancholy Baby" (Ernie Burnett, George Norton, W. E. Watson) 20:48 "I'm Getting Sentimental Over You" (Bassman, Washington) 25:02 "Star Eyes" (Gene de Paul, Don Raye) 30:01 "Only Child" (Evans) 34:07 "These Things Called Changes" (Evans) |
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再び,ビル・エヴァンスのピアノ・トリオ。
1966年2月21日のコンサート・ホールでのライブ。 エヴァンス人気と集客力を見込んでのコンサート・ホールでの演奏ということになったのだろうか。 アルバムは,5曲目までがオリジナルLPでの構成だが,CD化に伴い3曲追加された。 2曲目の「Spring Is Here」と7曲目の「My Foolish Heart」がスロー・テンポの演奏。 5曲目の「In Memory of His Father」がピアノ・ソロ演奏となっており,それ以外の5曲はエヴァンスならではのスウィング感ある気持ちのいい演奏で,一番聴きやすいのではないかと思います。 2曲のスロー・テンポの曲は,落ち着いた雰囲気のとてもいい演奏だと思います。 5曲目のソロ演奏は,3つの組曲構成となっているようで,最初の曲は,どこか印象派風の演奏。以下途中,ジャズ的なスウィングもあるが,13分という長さは,「集中して聴くには真剣な努力を要する」といわれているものの典型的演奏ではないかと思います。 ところで,3曲のボーナス・トラックの演奏は,捨てたものというよりも,結構いい演奏じゃないかと思いますので,ここはオリジナルLP編成よりも,ボーナス・トラック入りを買うべきじゃないかと考えますが,いかがなものでしょうか。 1. I Should Care (5:30)
2. Spring Is Here (5:00) 3. Who Can I Turn To (6:17) 4. Make Someone Happy (4:45) 5. In Memory of His Father (13:40) 6. Beautiful Love (6:52) 7. My Foolish Heart (4:47) 8. One for Helen (5:51) Bill Evans (p)
Chuck Israels (b) Arnold Wise (ds) Recorded: February 21, 1966, The Town Hall, New York City
Verve 831 271-2 5:38 "Spring Is Here" (Richard Rodgers, Lorenz Hart) 10:35 "Who Can I Turn To" (Leslie Bricusse, Anthony Newley) 17:01 "Make Someone Happy" (Betty Comden, Adolph Green, Jule Styne) 21:43 "In Memory of His Father Harry L. (Prologue/Story Line/Turn Out the Stars/Epilogue)" (Evans) 35:26 "Beautiful Love" (Haven Gillespie, Wayne King, Egbert Van Alstyne, Victor Young) 42:23 "My Foolish Heart" (Ned Washington, Victor Young) 47:15 "One for Helen" (Evans) |






