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Mal Waldron

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 ジャズを聴きはじめた頃,マル・ウォルドロンが参加している「レフト・アローン」というアルバムがとても印象深かった。
 それが初めてのマルということなのだが,ジャッキー・マクリーンのアルトの方がとてもインパクトがあったため,マル?,という感じだった。
 しかし,色々とジャズを聴いていく中で,マル独特の演奏に,早くから好きになったピアニストの一人となった。
 そういう中でも,このインプレッションズは,足早にジャズのアルバムを次々と聴き流していたせいか,ピンとこなかったものの1枚だった。
 しかし,いまこうして聴いてみると,マルの個性あるピアニズムに変わりはなく,マル好きには,手放せないものとなるでしょう。
 一言でいうと,マルのピアノから受ける印象は,この薄暗いジャケットに象徴されるようなものがあります。
 同じようなフレーズを何回も繰り返して,高揚感が誘われ,決して派手ではなく淀んだようなピアノというのが,マルの魅力だろうと思います。
 まあ,そういう意味では,正しくジャズがアングラ芸術だといわれたことを想起されるかのようです。
 YouTubeは全曲あるようですので,是非とも聴いてみてください。
 えっ,マルでダメ?
 う〜ん,困ったなぁ〜。あなたは,ファンキー派でしたか(笑)


1. Champs Elysées ( 6:22 )

2. All About Us ( 4:04 )

3. Ciao! ( 9:55 )

4. All The Way ( 5:47 )

5. With A Song In My Heart ( 6:38 )

6. You Stepped Out Of A Dream ( 5:02 )

7. C'est Formidable ( 3:40 )


Mal Waldron ( p )

Addison Farmer ( b )

Albert "Tootie" Heath ( ds )


Recorded in Hackensack, NJ ; March 20, 1959.

Prestige New Jazz NJ - 8242


MalWaldron - Impressions (Full Album)


イメージ 1
P { margin-bottom: 0.21cm; }

 ロベルト・オッタヴィアーノ&マル・ウォルドロン/ブラック・スピリッツ・アー・ヒア・アゲインというアルバムは,イタリア・ミラノにおけるスタジオ7というところで収録されたものです。

 ソプラノ・サックスとピアノだけというものですので,ベースやドラムスがないとジャズという感じがしないと思われるかも知れませんが,そこはマル独特のピアニズムがこの1996年という時点においても変わらずに聴けるということもあって,ジャズのフィーリングで不足することはありません。

 それと,ロベルト・オッタヴィアーノというイタリア人のソプラノ・サックスは,いかにもイタリア音楽が歌にあるといったお国柄の出自を思わせるような,音楽性豊かな表現はとても素晴らしく,マルのピアノといい相性となったのではないかと察します。

 なお,全体的には非常に聴きやすいものばかりですが,7曲目のロニーズ・ラメントはコルトレーンの曲ということから,コルトレーン・スタイルでやっていますので,このトラックだけは異色です。とはいっても,コルトレーンとは全然違いますけど,これも中々聴かせるものとなっています。
 また,1曲目と5曲目は,しっとりとした情緒があって,こういう雰囲気が好きな向きにもおすすめできます。
 因みに,このアルバムのライナーは,後藤雅洋氏が執筆されていますが,その中で,「良いジャズの条件とは」という特集記事が某ジャズ誌に出ていたことに触れ,もし,自分が意見を求められたら,何と答えるだろうかと考えたそうです。
 しかし,氏は「そんなものは存在しない」という結論となったそうです。それは名演として不足のないものを様々な角度から眺めて,Aという要素,Bという要素が考えられても,反対にABの条件があれば,名演が生まれるとは限らないという意味のことをいっています。
 確かに,そう思います。たとえば,良いジャズの条件として,ベースやドラムスは欠かせないとなれば,このアルバムはアウトになります。
 勿論,氏はこのようなたとえ話をしているわけではありませんが,雑誌が考えるいかにもキャッチーな企画ですね。まあ,向学のために読んでみたいとは思いました。
 というわけで,ジャケットのイメージと全然違う内容のものだったのは,意外でしたが,こういうスタイルのジャズも広く聴かれてもいいのではないかと思いました。(音源がないのが惜しいところです。)


1.Memories of You (10:25)

2.When Lights Are Low (7:15)

3.Come Sunday (7:47)

4.Jitterbug Waltz (7:00)

5.Django (7:03)

6.Night in Tunisia (7:57)

7.Lonnie’s Lament (8:12)

8.Soul Eyes (5:35)


ROBERTOOTTAVIANO SS

MALWALDRON p

録音1996128&29日イタリア・ミラノ

DIW-917

イメージ 1

 このアルバムは1曲目のレフト・アローンがあまりにも素晴らしいので,他の曲が霞んでいるのではないか,ということで,今回,その他の曲に注目して聴きました。

 勿論,レフト・アローンはビリー・ホリディの死を悼んだとされる演奏で,ジャッキー・マクリーンのアルトが深い悲しみを表現した,胸の打たれる衝撃的なインパクトがありますので,このアルバムを代表する曲として申し分のないものですし,初心の方には何よりもまずこれを聴いてみてください。

 きっと,その素晴らしさというか,その凄さに圧倒されてしまうのではないかと思います。

 さて,2〜5曲目はマル・ウォルドロン・トリオで,マクリーンのアルトが入っているのは,1曲目だけで,6はビリー・ホリディを偲んだマルへのインタビューとなっていますが,2曲目はキャット・ウォークという曲名のように可愛い猫がゆっくりと歩く様を表現しているようで,魅力的なテーマのピアノと一歩,一歩進むようなベースが特徴的な曲です。ピアノとベース,ドラムスのバランスが,とてもいい演奏だと思いました。

 3曲目はゆっくりとしたテンポの,感情を込めたムードある演奏で素晴らしいと思います。

 というわけで,1曲目は別格として,2と3曲目は佳作としたいのですが,名盤とその代表曲の陰で目立たない曲にも目を向けてみたいと思っています。

曲目
 1.Left Alone
 2.Cat Walk
 3.You Don’t Know What Love Is
 4.Minor Pulsation
 5.Airegin
 6.Mal Waldron:The Way He Remembers Billie Holiday

メンバー
 Jackie Mclean(as)
 Mal Waldron(p)
 Julian Euell(b)
 Al Dreares(ds)

録音 1960年  Bethlehem盤

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