曇のち晴

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Lee Konitz

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 リー・コニッツというと気に入らない演奏のテープにはハサミを入れたとか,アドリブの達人的凄まじさという話がありますが,このアルバムを聴きますと,どうもそのような印象とは違って,割と聴きやすいものとなっています。

 ミディアム・テンポ以下の演奏は,50年代のアメリカ映画によくありそうな安アパートの一室に住んでいる男女のバックにどことなくラジオから流れているジャズという印象がありますので,旧さを感じさせますが,何となくもの悲しい音色のアルトです。

 アドリブははったり的要素がないので,渋いジャズですが,控え目の中での豊かな音楽性がある演奏で,本物の味があるといったところでしょうか。

 アルバムは1〜7と8〜10でメンバーが異なっていますが,後者は聴衆の拍手が入っていますので,ライブと解りますが,前者は拍手がないので,スタジオ録音かと理解したのですが,読み物では実況録音と書かれており,よくわかりません。

 なお,4と9が同じテーマ曲での異なった演奏が楽しめます。どの演奏も品位の高いものですので,ジャズ・ビギナーにもお薦めです。

曲目
 1.No Splice
 2.She’s Funny That Way
 3.Time On My Hands
 4.Foolin’ Myself
 5.Ronnie’s Tune
 6.Froggy Day
 7.My Old Flame
 8.If I Had You
 9.Foolin’ Myself
10.Ablution

メンバー
○1〜7
 Lee Konitz(as)
 Ronnie Ball(p)
 Peter Ind(b)
 Jeff Morton(ds)
○8〜10
 Lee Konitz(as)
 Ronnie Ball(p)
 Percy Heath(b)
 Al Levitt(ds)

録音 1955年2月(1〜7:ボストン ハーバード・スクエア)
    1954年1月5日(8〜10:ボストン ストリービル)
Storyville盤

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 これは後藤雅洋氏によれば,「ジャズのアドリブって難しくて,という向きも一度だまされたと思ってこの演奏を聴けば,知らぬ間にジャズ玄人に一歩近づくという恐ろしいアルバムだ。」ということですが,そうだとすれば,差詰めジャズ鑑賞メソッドのようなものですかね。

 このアルバムはピアノ・レスのアルトとベース,ドラムスというトリオなので,スタイルからしても,また,ベースとドラムスのリズムをバックにアドリブを主体とした演奏で,派手さとか,熱狂的とか,パワフルというものではありませんので,ビギナー向けとはいい難いところがあるように思います。

 アルバム全体の印象としては,抑制されたアルトで,切々としており,どことなく淋しさも感じさせるところがありますが,リー・コニッツがアドリブに命をかけたような,ある意味では厳しく,渋い演奏で,達人的な凄さをも感じさせます。

 曲目はどれを聴いても,以上のような印象で,とても鬼気迫ったような演奏となっており,叙情的な中にも激しさのようなものに溢れている優れた演奏となっています。

 ちょっと聴いた感じでは起伏が少なく,旋律感に乏しいとも受け取れ,取っ付きにくいところがありますが,何回か聴いているうちにこの凄さがわかってくると思いますので,ビギナーの方も是非聴いてみてください。

曲目
 1.I Remember
 2.All Of Me
 3.Foolin’ Myself
 4.You Don’t Know What Love Is
 5.You’d Be So Nice To Come Home To
 6.Out Of Nowhere
 7.I’ll Remember April
 8.It’s You Or No One

メンバー
 Lee Konitz(as)
 Sonny Dallas(b)
 Elvin Jones(ds)

録音 1961年8月29日  Verve盤

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 リー・コニッツはクールといわれているので,このアルバム名をベリー・クールとしたのでしょうか。

 コニッツはクールといっても70年代以降のある種のジャズにおけるクールさとは違うようです。

 コニッツのアルトは音色的には柔らかいので,輝かしい張りのある音ではないですね。
 それと,音色が艶消し的なので,バランスとしてはペッパーと比べると,やや下の方に重心があるようです。

 このため,クールというよりも暖かさを感じます。ただ,エキセントリックではないので,その意味ではクールといえるかも知れません。

このアルバムでは2曲がバラードで,全6曲とも文句のない演奏となっていますが,アップ・テンポにおけるコニッツのアルトはそのクールさに秘めた緊張感にとても魅力を感じます。

 また,ドン・フェララの叙情的なトランペットやサル・モスカのピアノもコニッツのアルトとよく調和して素晴らしい演奏をしています。

 まあ,コニッツというと渋いという印象があるようですが,じっくり聴きますととても味わい深いものを感じます。

メンバー
 リー コニッツ(as)
 ドン・フェララ(tp)
 サル・モスカ(p)
 ピーター・インド(b)
 シャドウ・ウィルソン(ds)

曲目
 1.サン・フラワー
 2.星への階段
 3.ムービン・アラウンド
 4.ケアリーズ・トランス
 5.クレイジー・シー・コールズ・ミー
 6.ビリーズ・バウンス

録音 1957年5月5日 Verve盤

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