曇のち晴

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Gerry Mulligan

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 ジェリー・マリガンのモンクとの「Mulliganmeets Monk」というアルバムがとてもよかったので,それ以外のミーツ・シリーズのアルバムを聴いてみようとして探したけど,すぐにはミーツからなかったので,それよりもこのアルバムが先に出てきたため,聴いてみましたが,これもよかったですね。

 ジャケットはシンプル?で,いかにもよさそうなアルバムという印象があって,だいぶ前にゲットしていたものでしたが,そのときは,今聴いたほどいいとは思わなかった。
 それがとてもいいと思えるようになったというのは,どういうことなのか。たぶん,マリガンとモンクのミーツ・アルバムで,マリガンのよさが分かったからなのでしょう。
 そこで,このアルバムについて専門家筋は,どう言っているのか,ということで,後藤氏の「ジャズ・オブ・パラダイス」を見たら,次のように書かれていました。


 おかしな話かもしれないが,このアルバムを聴いていると,あまりビッグ・バンド・ジャズという感じがしない。ジェリー・マリガンのピアノレス・コンボのバックにオーケストラがついた,そんな感じの演奏に聴こえる。これはマリガンのアレンジがソロ・パートを重視していることから受ける印象かもしれないが,ともかく,マリガンのアレンジャー,バンド・リーダー,そしてバリトン奏者としての音楽性のすべてを知るには格好のアルバムと言えそうだ。各所で見せる高音楽器と低音楽器のかけあいは,彼のピアノレス・カルテット時代からのアイデアとはいえ,ぶ厚いオーケストラ・サウンドを従えてのそれは,なかなか聴きごたえがある。


 というわけで,普段聴かないビッグ・バンドだけれども,これは非常にテンポよく,ソロを重視したというだけあって,とても満足できる演奏となっております,と今だから言えることですが,どちらかというと,こういうジャズは分かりやすいジャズに分類されるということで,ジャズ・ビギナーにオススメというセリフがチラッと頭をカスめるのだが,以前はそのよさが分からなかったんだから,無責任なことは言えないだろ,と言われそう。(笑)
 まあ,分かりやすいジャズといっても,その手のジャズはゴマン?とあり,じゃ聴いたからすぐさま分かるかといえば,そんなことはないんじゃないか,とも思う。
 さて,演奏の方はYouTubeにあり,同じトラックかどうか対比させて聴きましたが,わたしの貧弱なPCの音とオーディオの音では,同じ音源でも雰囲気が全然違って聴こえる。
 やはり,いい音で聴かれるべきか。


1. Blueport ( 11:07 )

2. Body And Soul ( 5:45 )

3. Black Nightgown ( 4:10 )

4. Come Rain or Come Shine ( 5:35 )

5. Lady Chatterley's Mother ( 6:14 )

6. Let My Peaple Be ( 8:00 )


Gerry Mulligan, baritone sax, piano;

Nick Travis, trumpet; Don Ferrara, trumpet;

Clark Terry, trumpet;

Bob Brookmeyer, valve trombone; Willie Dennis, trombone;

Alan Raphe, trombone;

Gene Quill, sax, clarinet; Bob Donovan, sax;

Jim Reider, sax; Gene Allen, sax, clarinet;

Bill Crow, bass; Mel Lewis, drums;


Dec.1960, New York

Verve






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 相倉久人氏の「モダン・ジャズ鑑賞」をこのブログで紹介しておりますが,次回では「三人のジャイアント」での,ジョン・コルトレーンに続くジャイアントは,セロニアス・モンクで,その中に,この「Mulligan meets Monk 」というアルバムの興味深いことが書かれておりましたので,聴いてみたくなりました。

 ジェリー・マリガンは「ナイト・ライツ」くらいしか印象になかったので,そのよさについては何ともいえないところがありましたが,この「Mulligan meets Monk 」におけるマリガンの演奏はとても素晴らしいということに気がつきました。

 モンクの方は,これまでのイメージとあまり変わりないけれども,マリガンがこれほど豊かな旋律で演奏しているとは,以前は感じられなかったものでした。
 マリガンのアルバムは,いわゆるミーツ・シリーズというのがあるそうで,ジョニー・ホッジスとかベン・ウエブスター,それにこのモンクとの共演などあるようです。
 まあ,それがいくつあるのか知りませんが,これだけですと,三つ(ミーツ)で丁度よいということになるかと思いきや,ポール・デスモンドとのミーツもありましたので,そうは問屋がおろさない。(笑)
 だから,マリガンはよほど,こういうスタイルのジャズが好きなのでしょうか,よくわかりませんが,それ以外のミーツ・シリーズも聴いてみたくもなりました。
 というわけで,相倉氏がどういうことから,このアルバムに触れているのか,そこはお楽しみということで,まずはこれをお聴きいただき,その後にお読みになると,どういうことになるのか,そこがこのアルバム先行の趣旨であります。(笑)
 YouTubeはオリジナルの1から6曲までと,8曲目がありました。
 しかしまあ,ジェリー・マリガンって,こんなによかったですかね?


01. 'Round Midnight ( 8:26 )

02. Rhythm – A – ning ( 5:16 )

03. Sweet And Lovely ( 7:15 )

04. Decidedly ( Take 4 ) ( 5:50 )

05. Straight, No Chaser ( Take 3 ) ( 6:57 )

06. I Mean You ( Take 4 ) ( 6:50 )

07. Decidedly ( Take 5, Alternate ) ( 6:35 )

08. Straight, No Chaser ( Take 1, Alternate ) ( 5:26 )

09. I Mean You ( Take 1, Alternate ) ( 6:21 )

10. I Mean You ( Take 2, Alternate ) ( 6:31 )


Gerry Mulligan ( bs )

Thelonious Monk ( p )

Wilbur Ware ( b )

Shadow Wilson ( ds )


1957812,13

Riverside 1106








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 心の癒しを求めてジャズやクラシックを聴こうという人が最近は多くなったようです。折しも今年は癒しの代名詞となっているモーツァルト生誕250年ということで,盛んに演奏会が行われているようです。

 音楽誌でもモーツァルト特集を組むなど時流に遅れまいとするかのようです。私はあんまりモーツァルトのよさはわからないのですが,これを機に多くの方々がクラシックを愛好するようになればいいなと思っています。

 ところで,クラシック音楽にこれから親しもうという人の中にはバーバーの「弦楽のためのアダージョ」やショパンの「幻想即興曲」などの小品集を聴いているようです。

 確かに小品集には聴きやすく非常に美しい旋律のものがたくさんありますので,癒し系としても人気があるのでしょう。

 そういえば,数年前にはヘンデルのアダージョやカラヤンのアダージョに人気が出て,クラシックとしては珍しいほどの売り上げがあったようです。

 ジャズにもポール・デスモンドなどの癒し系がありますが,このジェリー・マリガンの「ナイト・ライツ」というアルバムもその一つだと思います。

 まあ,非常にムードがありますので,夜,一人ひっそりと聴くのもいいかと思います。

 全7曲ともスローテンポで,たいへん聴きやすいものばかりですが,バラードによくある感傷的な気分が得られます。

 最初の曲と最後の曲が「ナイト・ライツ」で,別バージョンとなっており,最後の曲はストリングスが入り,まるで都会に夜の帳が降りるかのようで,このアルバムを締めくくるに相応しいものとなっています。
 

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