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Clifford Jordan

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Clifford Jordan In The World

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 寺島靖国氏の本を読んでいると,面白いことが書かれている。
 たとえば,こうです。


 ジャズ喫茶でのリクエストはむずかしい。「マル・ウォルドロンの『レフト・アローン』お願いします」「ありません」「では,ビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』お願いします」「すりへったので,引退させました」
 実は両枚ともあるのだが,かけたくない。
 なぜか。ジャズ喫茶のコケンにかかわるのである。いや,いばっていた。昔はこうした大名盤をかけるのを嫌がった。初心者向きはお断り。
 わが,「メグ」では『レフト・アローン』や『ワルツ・フォー・デビー』を家庭のジャズと呼んで目のかたきにした。


 とまあ,書かれていましたが,ジャズ喫茶華やかなりし頃というのは,こういう風潮があったのでしょうか。
 知らないということは,恐ろしいのか,怖いもの知らずなのか,わかりませんが,ジャズを聴き始めた頃,ジャズの友人に連れられて,下北沢にあった「マサコ」というジャズ喫茶に入って,リクエストしたのが「デイヴ・ブルーベックのテイク・ファイブ」でしたから,「メグ」だったら,「ありません」といわれたかもしれませんね(笑)。
 まあ,そのときは嫌な顔されたという印象はありませんでしたし,他の演奏による「テイク・ファイブ」も併せて聴かせていただきましたから,ありがたいと思ったのですが,今から思うと(今からでなくても,そうかもしれませんが),初心者だと思ったのでしょうね,店の人は。
 しかし,こういうジャズ喫茶のマニアック?な世界というのは,ジャズ喫茶の風潮として,あったのでしょうね。
 だから,ジャズ喫茶は「敷居が高い」と思われるのでしょうね。私はそういう意味では,鈍感なんですが。
 ジャズの友人はそのときどう思ったかしりませんが,ベートーヴェンの「運命」は(恥ずかしくて)買えないといっていましたから,友人の胸中察するに余り有るというべきでしょうか。
 そう思うと,下手にリクエストできないという想いが出てきますが,初心者であれば,別にプライドなんかない(と思われる)わけですから,そう思われたってかまわないはずですよね。
 しかし,他にいるベテラン・ジャズ・ファンがどう思うか(たとえば,こんなのは耳タコだから,リクエストするのやめて欲しいなど),ということ考えると,寺島氏のいうように,「ジャズ喫茶でのリクエストはむずかしい。」ということになるのかな?


 さて,余計な話でだいぶ長くなりましたが,寺島氏によれば,ジャズ喫茶には「ジャズ喫茶の名盤」というのがあるそうです。
 「ジャズ喫茶の名盤」は,あまり人に知られてはいけない。人の知らない名盤。これがジャズ喫茶の名盤たる第一条件であり,さらに,評論家筋にはあまり評判がよくない,という条件も大事であると,いっております。

 そういう条件にぴったりしているのが,この「Clifford Jordan In The World」というアルバムであるというわけです。

 1970年頃のジャズ喫茶は新譜が命で新譜合戦に明け暮れていて,このアルバムが日本に入ったときは,凄いのが入ったという噂がジャズ喫茶の間で伝わり,入荷しているジャズ喫茶に聴きにいったと,寺島氏はいっております。
 クリフォード・ジョーダン作の1曲目のヴィエナ(ウィーン)の哀切きわまりない旋律と音力絶大の新しいリズムにジャズ喫茶の全員がまいった。椅子から立ち上がれなくなった。哀愁のウィーンにドン・チェリーのけたたましく場違いなトランペットが乱入して名演となった。ウィントン・ケリーもその場の異様な雰囲気を悟って,いつもの能天気なケリーではない。というように寺島氏は解説しています。
 因みに,スイングジャーナル誌で油井正一さんがヴィエナの17分は長すぎると酷評したが,私には短すぎる。このメロデー,このリズム,永遠に続いてくれ。とも書かれています。
 
 私はジャズの友人に連れられて,渋谷のジャズ喫茶(名前は覚えていない)に行ったときに,このアルバムがかかっていました。
 因みに,無愛想な顔をした一刻オヤジ風のジャズ喫茶の店主は,どうだといわんばかりの顔であった。
 これを聴いたときは,多くの楽器で奏されたアンサンブルの面白い曲だという印象があり,これは見つけたらゲットしなければならないと,ジャズの友人と意見が珍しく?一致した。
 このヴィエナという曲は幸いにして,YouTubeにありましたので,ご堪能いただけると思います。

 ジャズ喫茶では,このA1曲目がメインだったかと思いますが,B面の1曲目(3曲目)の「 OUAGOUDOUGOU」という曲は,マイナー調?のテーマ曲で,ソロはクリフォード・ジョーダン,ケニー・ドーハム,ジュリアン・プリースター,ウィントン・ケリーと続きますが,中でもジョーダンとケリーのソロが実に素晴らしく,YouTubeにないのが残念です。

 しかし,3曲目はジャズ喫茶ではリクエストの対象にはなっていなかったのかもしれませんね。(当時,ジャズ喫茶でこのアルバムを聴かれた方は,どうだったか,コメントくださればありがたいのですが。)
 最後の872という意味不明の曲は,アバン・ギャルド風の演奏で,エネルギッシュなところは,クリフォード・ジョーダンがミンガスのグループで活躍していたことが,こういう形で反映しているのかなー,と思ってもみました。
 因みに,クリフォード・ジョーダンは後藤雅洋氏の「ジャズ・オブ・パラダイス」にも出てこないというマイナー中のマイナー?なのかもしれませんね。
 それとも,アウト・オブ・眼中? そんなことありませんね(笑)。


1. VIENNA ( 17:03 )

2. DOUG'S PRELUDE ( 4:45 )

3. OUAGOUDOUGOU ( 10:46 )

4. 872 ( 7:14 )


Tracks1&2

Clifford Jordan ( ts )

Julian Priester ( tb )

Don Cherry ( tp )

Wynton Kelly ( p )

Wilbur Ware ( b )

Richard Davis ( b )

Albert Heath ( ds )


Tracks3&4

Clifford Jordan ( ts )

Julian Priester ( tb )

Kenny Dorham ( tp )

Wynton Kelly ( p )

Wilbur Ware ( b )

Richard Davis ( b )

Ed Blackwell ( ds )

Roy Haynes ( ds )


RecordedSpring1969

1972STRATA-EAST RECORDS,Inc

P-VINE RECORDS PCD-23842



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 クリフォード・ジョーダンは「ミンガス・イン・ヨーロッパ」などでいい味を出しているのが気に入って,注目した奏者なのですが,このアルバムではミンガスの下でフリーキーな音で熱演していたジョーダンとは異なり,意外とリリシズムが持ち味である奏者ではないかと思いました。

 このアルバムに関してのことですが,ジョーダンのテナーは,軽く唄っている中にフリーキーな音の手前まで出して,ちょっとした快感を感じさせる情感が籠もった演奏で,熱狂的とかいうものではありませんが,とても魅力的です。

 また,シダー・ウォルトンのピアノもクールな感じでよく唄っており,これもなかなかいいと思いました。

 クリフォード・ジョーダンはマイナーではありますが,軽い快感を感じさせるテナーの音色はとても素晴らしいと思いました。

メンバー
 Clifford Jordan(ts)
 Cedar Walton(p)
 Teddy Smith(b)
 J.C.Moses(ds)

曲目
 1.Bearcat
 2.Dear Old Chicago
 3.How Deep Is The Ocean?
 4.The Middle Of The Block
 5.You Better Leave It Alone
 6.Malice Towards None
 7.Out−House

録音 1961年12月28日,1962年1月10日  Jazzland盤

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