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Tina Brooks

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ティナ・ブルックスの「バック・トゥー・ザ・トラックス」というアルバムを聴いていたら,あれっ,どこかで聴いたことがある曲だと思って調べたところ,「ストリート・シンガー」(ティナ・ブルックス作曲)という曲で,だいぶ前に気に入った曲ばかり集めてジャズ・サークルのために編集した「OMNIBUS for BEGINNERS」の中にあるので,見ると,ジャッキー・マクリーンの「ジャッキーズ・バッグ」というアルバムにあった。

 ただし,「ジャッキーズ・バッグ」にはストリート・シンガーはボーナス・トラックであるので,オリジナルには入っていない。

 そうなると,「バック・トゥー・ザ・トラックス」のストリート・シンガーが オリジナルということになるが,国内盤では1960年9月1日と同年10月20日の録音での5曲が入っており,ストリート・シンガーはどちらの録音日付けか不明なのだ。

 それで,外盤の「ジャッキーズ・バッグ」では,1960年9月1日録音となっていたので,これが正解ということがわかった。

 それと「バック・トゥー・ザ・トラックス」のアルバムを制作するときにデヴィッド・キングという曲を入れる予定にしたところ,リリースできるクオリティに達していなかったため,その代役としてジャッキー・マクリーンの「ジャッキーズ・バッグ」オリジナル盤から落ちたストリート・シンガーを採用したのである。

 因みに,「ジャッキーズ・バッグ」オリジナル盤には,ティナ・ブルックスが作曲したストリート・シンガーを含む3曲の内,ベスト・セッションであったジャワ島という曲を採用したということだから,この2つのアルバムは非常に関係があるということがわかった。

 話がややこしくなりましたが,このストリート・シンガーという曲はマイナー・ムードで異国情緒があり,たいへん気に入っています。

 ところで,オリジナルの「ジャッキーズ・バッグ」にジャワ島じゃなくてストリート・シンガーを何故採用しなかったのか,「ジャッキーズ・バッグ」ではアポイトメント・イン・ガーナという曲がマクリーンの作で,よいとされているようですが,それよりもティナ・ブルックス作のストリート・シンガーの方がいいとなったら,リーダーのマクリーンにとってまずいことになるという判断があったのではと勝手に勘ぐっています。

 なお,「バック・トゥー・ザ・トラックス」のアルバムはストリート・シンガー以外に乗りのいい曲が3曲とバラード1曲あり,全て聴きやすく,絶対にお薦めしたいアルバムです。

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