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Greg Lyons。
このサックス・プレーヤーを知っている方はどれほどでしょうか。
イギリス出身。
彼にめぐり合ったのは、もう1年ほど前になるでしょうか。
クアラルンプールの中心から少し外れたところにある、
ビストロ&バー、アレクシス・ビストロで。
http://www.alexis.com.my/
このお店は、素敵なジャズとおいしい料理を味わえるお店です。
わたしは釜焼きのピザや、欧米サイズのケーキがお勧めですが、
カリー・ラクサを注文している方も多いようです。
この店は週末、結構有名どころのこの周辺(アジア〜オーストラリア)
のジャズマンを呼んで、ライブをやっています。
この店は良心的で、ミュージック・フィーはほとんど無料。
高くても20リンギ(700円弱)です。
Greg Lyonsの演奏も、ここで初めて聞きました。
と言うか、ラスベガスでショーをしているという、
マレーシア出身の歌手(名前忘れました)の久しぶりの帰国ライブでの、
バックが彼を中心とする「マレーシアン・オール・スターズ」
だったのです。
一曲目はインストで「チュニジアの夜」。
ルイス・プラガサムの豪快なドラムと、
これまた豪快で繊細なLyonsのサックスにしびれてしまいました。
最初のコーラスをソプラノで、
途中からはテナーに持ち替えてのソロ。
2曲目からは歌手が加わってのジャズからアメリカン・ポップスまで、
果てはマレーシアン・クラシックスまでのおもしろいライブに。
しかし、Lyonsのサックスにノックアウトされたわたしは、
歌手そっちのけで、彼に声援を送りました。
1ステージ終わったところで、
ビールを飲んでいる彼に近づき、
「ユー・アー・グレート・プレーヤー・・・・ほわっと・ゆあ・ねーむ?」
と聞いてしまいました。
メンバー一同爆笑しましたが、真面目に答えてくれました。
プラガサムが「CDも出してるんだゾ」というニュアンスのことをいいました。
ちなみにプラガサムはマレーシア・ジャズ界の重鎮で、韓国のジャズ・フェスティバルにも
呼ばれ、(カシオペアの)野呂さんとも共演しました。
で、どうして、こんなに凄腕の彼がこのセッションに呼ばれていたのか、
2ステージ目で知りました。このライブ、1ステージ1時間の2ステージ、
入れ替えなしなのですが(10:30PMスタート)、
後半は、マレーシア音楽界のスターたちが表敬訪問して、
ステージに登場、たくさんの歌手が、1コーラス、2コーラスと披露しました。
時間は延長に次ぐ延長で、2AMを回りました。
その中でインド系の歌手など、どう考えてもジャズには合わず、
かと言ってやめさせるわけにもいかず、ステージも聴衆も、
いやな雰囲気になりました。そこでLyons大活躍。
豪快なテナーで、その雰囲気を突き破り、次の歌手につないだり、
曲を強引に終わらせたりしました。
さながらジャズ草創期のジャム・セッションのようです。
ライブに感動し、数日後、購入したのがこのCD。
プラガサムも参加しているほか、この日のプレーヤーでは
クリスティー・スミス(ベース、この名前だけど絶対純マレー人)もいい味出しています。
全体としては、各人のソロスペースもある、スムース・ジャズです。
「island to island」という名前のとおり、
音色は南国風のさわやかなものですが、
各人のソロの応酬は抜き差しならない緊張感があります。
やはりLyonsのぴりっと引き締まったサックスが光ります。
マイケル・ブレッカーの影響も感じますが、完全にオリジナルの個性です。
彼のオフィシャル・サイトから試聴したりダウンロードできます。
http://www.greglyons.net/
推薦曲としてはTRACK1「hermeto's lunch box」、4曲目のワルツです。
最近の彼のスケジュールはシンガポールとタイを中心にしているようで、
なかなかマレーシアには来てくれないようです。
また彼のステージを見たいので、定期的に上記2つのサイトをチェックしています。
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