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陶淵明の「帰去来の辞」には有名な「帰りなんいざ、田園将(まさ)に蕪(あ)れんとす」の句があります。この欄を終わるに臨んで、私の念頭をふとこの句が掠(かす)めすぎるのですが、私の気持ちはこの句の言おうとしているところとも少し違うようです。
この仕事を引き受けた当時、私は果たして自分にそういうことがやれるだろうかと、大きな不安を感じていました。貧家に生まれて、何とか学校を卒業して、「色男、金と力はなかりけり」という川柳の、その「色男」でもなくて、しかも「金」と「力」は全くない学校教師になって今日に及んだ人間です。金もない、力もない、世間も知らない、これでどうして身の上相談を受ける資格があるでしょうか。 (続く) |

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