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霞が関の官庁街もこの日の仕事は¨アポロ・ストップ¨。日本の宇宙開発行政の元締め、科学技術庁研究調整局では、午前十時半ごろから¨臨時局議¨と称して二、三十人の職員が狭い局長室に詰めかけ、テレビに見入った。
東京・丸ノ内にある「外国特派員クラブ」のロビーには二十台のテレビが並び、家族づれの各国記者二百余人でたちまち満員。アームストロング船長がゆっくり月面に降り立つと「ゴー、ゴー」の歓声。割れるような拍手とアメリカ人記者への握手攻め。月面に星条旗が翻ったときにはアメリカ人記者が一斉にイスからおどり上がった。 アームストロング船長が月面に第一歩を踏み出した時、新幹線には上下四十本のひかり、こだまが三万四千人の乗客を乗せて走っていた。「乗客のみなさん、アームストロング船長はただいま月着陸船から月面に第一歩を踏み出しました」―。全列車の社内放送がその瞬間を乗客に知らせた。新幹線総合指令所からの一斉指示によるものだ。乗客から「ホー」という声がもれていた。 |

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