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一週間ほど九州を旅行した。
毎日、違った土地を動いての仕事は、なんとなく落ち着かなかった。それにもまして全く家事から解放されている朝夕は、気の抜けたような、妙な気持ちであった。東京にいれば、たとえ毎日外出していようと、仕事を終えたとたんに、気にかかるのはおかずのことや家に仕残している家事である。あるいは、あすのための用意である。 家を遠く離れてしまえば、家のことは気にしたところで仕方がない。翌日の仕事の約束の時間までは、すべて自分の時間である。その解放感はすばらしい。新聞もていねいに読めるし、本も読みたいだけ読んでいられる。ホテル泊まりは食事もしたくなければしないでいい。なんとのびのびすることだろう。しかし、そういう暮らし方のなかでは、なんとなく、生活しているという感じがしないのである。一方では解放感を楽しみながら、半面では落ち着けない。その、いっさいの気兼ねはいらない自分を私は改めて考えてみた。 (下に続く) |

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