品川徹の役者日記

眞緑のキャベツ畑に蝶が舞いジェット機飛びし三里塚あり 「三里塚に生きる」を観て

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品川さんのブログを見るようになってから、昔、太田省吾さんと能楽師観世榮夫さんの対談を見に行ったことがあるのを思い出しました。
たしか能楽堂の会議室みたいなところで行われたものだったと思います。
来ている人は女性がほとんどで、男は私一人だったかもしれません。
そして、着物姿の人が多く、若い女性もいました。
対談は、能と演劇についての話題だったと思います。
その対談のなかで、太田さんが、ワキはなんであんなにやる気がないんだ、あんなてきとうな祈祷で鬼や悪霊なんかが説き伏せられるとは思えない。というような不満を言いました。私は能を何度か観たことがありましたが、そのように感じたことがなく、演出家は見るところが違うなと感心していましたが。
しかし、太田さんの言うことが理解できない人や納得できない人が多かったのか会場はちょっとへんな雰囲気になり、なんで皆にこのことが伝わらないのだろうと太田さんは感じているようでした。
太田さんはそのことについて補足したり、観世さんに聞いたりしましたが、なんとなく太田さん一人対会場全員といった空気になりました。

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特にそのような状況が長く続いたわけでもなく、対談は続けられ対談後に来場者から質問を受けつけるなんてこともあったのですが、微妙な雰囲気の場面に遭遇したことが私の記憶に残っています。
その時、私も太田さんに何か質問したのですが、質問の内容も答えも覚えていません。
20年後に品川さんのブログを見つけてこの対談のことを思い出しました。
あの時、太田さんがこだわっていたのは何だったのだろうと、なんとなく考えてみることがあります。
能の主役シテ方の家に生まれれば一生シテを演じ、脇役のワキ方の家に生まれれば能楽の中でワキだけに徹し、受け継いだことだけをやってるからやる気がなくなる。
自分に能の演出をやらせたら絶対あんなふうにはさせない、もっと鬼気迫る舞台を作ることができるはずだ。
そんなふうに思っていたのでしょうか。
太田さんと親しかったわけでもなく、演劇の素人である私が憶測で書いているので的外れなことを書いているかもしれません。

2009/6/17(水) 午後 10:48 [ dai*iyo*ota ]

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