品川徹の役者日記

眞緑のキャベツ畑に蝶が舞いジェット機飛びし三里塚あり 「三里塚に生きる」を観て

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最初の人間

 2月1日。身体がなまってしまわないように週2,3回トレーニングに通っているのだが、気が乗らないと家でぐた       ぐたしていて、二時ごろやっぱり出かけるかと重い腰を上げる私なのだが、トレーニングルームに行くと
      ほとんどが中年から老人ばかりでたまに若い人もいるが、、、、勤めが終わる6時過ぎになるとサラリー      マンらしき人が多くなるのだそうだ。しかし年寄りが必死になって筋トレやトレーニングに励んでいる姿       は私も含めて涙ぐましくもある。 たまにプロポーションの素敵な女性が来るとおもわず眼を見張ってしま      う私です。            
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1月25日。岩波ホール「最初の人間」イタリヤ映画。原作・アルベール・カミュ原作。
       ◆1957年夏。フランス人の作家コルムリは生まれ育った故郷アルジェリア訪れる。そこは
              今フランスからの独立求めるアルジェリア人と支配するフランスとの激しい紛争の土地でもある。
       年老いた母は今もこの土地で暮らしていてコルムリを温かく迎える。
       昔と変わらぬ海や町や村。彼の想いはいつしか子供の頃の日々に還り。若かった母や厳格な祖母
       彼を励ましてくれた恩師や、アルジェリア人の同級生とのことなど、様々な思い出が彼の心によみがえ       ってく るのだが、、、。フランス人の彼にとってここアルジェリアは生まれ故郷でもある。その二つの国       が闘っている状況で、フランス人の彼にできることはないのかと思い悩む彼の生き方は、、、。

東ベルリンから来た女

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1月19日。文化村ル・シネマにて。
       饒舌で説明過剰な映画やドラマが氾濫する情況の今。なんと静謐で感情を抑制した映画なのだろ         う。舞台は1980年の東ドイツ。勿論ベルリンの壁が崩壊する以前の話だ。東ベルリンで有能な医師
       だった女性が西ドイツへの移住を申請したが却下され、田舎町の病院へ左遷され秘密警察の監視
       下おかれることになった女、バルバラ(二ーナ・ホス)だが、、、.。二ーナ・ホスが魅力いっぱいの演         技。この映画のプログラムでは当時から壁崩壊に至るドイツの歴史のこと、とても勉強になった。
1月21日。歯医者。秋ぐちから奥歯に水が浸みて、いろんな治療しても治らない。歯科を替えたら神経が腐って        いるかもと。神経を抜いたら痛みは無くなったが、歯に縦にひびが入っていると,これはインプラントし         かベターな治療はないと。費用はウン十万円、目玉飛び出る。
       友人の奥さまが勤めている歯科医院に訊いて頂くと大分安くやって上げますと青山の歯科まで通うこ       とに。持つべきは友。つまらないことを書きました。 
 
目下失業中。。オファーがかかって何ぼのしがない役者稼業。去年の秋からやった仕事は3,4本だけ。呑気な
          私もこのところ焦り気味。
 
1月22日    アルベール・カミュの自伝的遺作と言われている「最初の人間」イタリヤ映画はよさそうだな。
          岩波ホール。
          右のコメカミから耳の上にかけての神経痛に悩まされている。目下鎮痛剤で押さえているが。
 
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1月23日。   ヘンリー・ミラーの「北回帰線」「南回帰線」「セクサス」「プレクサス」「ネクサス」と読んできた
          彼の本の特徴は所謂プロットが無視されていることだ。現実のリアルな叙事から突然哲学的
          な観念的思索やあるいは宗教的思索に飛び。また突然子供の頃の回想に飛んだり。またいつ            の間にか夢の世界に連れて行かれたり。目まぐるしく饒舌に彼の世界は変転を重ねるといった具          合だ。そこにはひとつのプロットに導かれる物語はないのだ。
          「セクサス」「プレクサス」「ネクサス」はバラ色の十字架Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと三部作自伝的作品として纏め          られ、「セクサス」にに限らず彼は巨大機械文明に押しつぶされた人類を憐れみ唾棄しているの          だろうか。そして何ものにも拘束されない性にによる人間の解放を願っているようだ。Ⅰ部では
          妻との関係を絶ち、魅力的なモナとの出会いによって(つづく)  
 

新年

元日。アベナンカガ、シャシャリデテキテ、コクボウグントカノタマッテ、チットモオメデタクナイガ、タマラナイ
    トシニナリソウナケハイ。コンナノニダマサレルホドワシハ、マダヤキガマワッテイナイノダヨ。 
 
3日、4日は小岩と亀有の友人宅を訪問ご馳走をたらふく頂いて蛋白系の摂りすぎかもしれない。やはり好み
      は魚系が多いのは年齢的にも良いのだろう。昨日は今年初めて雑煮を食べる。新潟から取り寄せ
      たという餅はなかなか美味であった。健康で美味いものを食べれることほど幸せなことはない。
      因みに小岩にはボルドーを二本。亀有にはお酒を飲まない夫婦なので高級イチゴ3箱をお土産。 
 
5日。友人から来たメール転載 
沖縄に行ってきました、3日田舎で小学校の同級会、4日小学校の同級生が昨年オープンした長野県泰阜村のペンションに行って、今日帰ってきて、図書館で新聞まとめて読みました。
すごいメンバーが大臣になっていてびっくりしました。原発を先頭に立って推進してきた甘利明、女性右翼の高市早苗、映画「靖国」で右翼をたきつけた稲田朋美、」石原の息子、TVによく立っているの
をみると物をを投げつけたくなる山本太一
自民党の右派をよくこれだけそろえたものだと思います。参議院選挙までおとなしくしていて、参議院選挙で自民が過半数を取ったら牙をむくのでしょうね。
 
1月7日。 今日はNHKでドラマのリハーサルです。
1月8日。 朝からNHK大河ドラマの収録。
1月11日。 吉井和「LOST-誰が彼を殺したか」の舞台挨拶へ。TOHOシネマズ六本木ヒルズまで。
                これは、彼の活動休止以降の吉井和也のドキュメンタリー映像を山本透監督が未公開
        映像も交え再編集したもので更に大野拓朗、品川徹出演の撮り下ろし映像の演出も加えて
        仕上げた、吉井和哉のキャリアの軌跡をたどることが出来る作品です。
 
 
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ヘンリー・ミラーを読んでいると不思議な感慨に行きつく。ほとんど定職を持たず唯一たぶん
        30代の何年か電報局配達要員の雇用主任か何かを薄給でやり、その勤務ぶりはときには
        いい加減になり勤務中に時々仕事を抜け出して適当なことをやり。家庭にもきちんと給料を入れてい        たようにも思われない。
        何人もの友人から金の無心をして暮らしている。友人たちはあまり嫌な顔もせずに彼に金を用立て         る。よほど不思議な人徳があったのだろう。しかし作家になりたいという望みは強固に彼の願望とし        て持ち続けていたのだ。(つづく) 。
        僕は到底両立すべくもない二つの生活を同時に営んでいた。ひとつは「馬鹿騒ぎ」と呼べるような
        生活、もうひとつは瞑想的な生活である。活発な生活をしているときには、人々はありのままの僕を
        、、、、、あるいは表向き見えるままのぼくを、、、、、僕として受け入れたが、もう一方の生活をしてい
        る僕を、ぼくとして、いわんや、それを本来のぼくとして認めてくれるものは、一人もいなかった。
        どんなに混乱した出来事が追いかけるようにして起ころうとも、必ず時間を作って瞑想にふけった。
        本来の自己を取り戻すには「、ほんの数秒間世間と隔絶すれば足りるように思われたが、
        物を書くとなると、もっともっと長い落ち着いた孤独の時間が必要だった。(大久保康雄訳) 
        (つずく) 昨日ミラーの「全集4プレクサス5」項の子供の頃親しくしていた従兄のジーンを訪ねた
        シーンは、落ちぶれてしまったジーンの描写はリアルで堪らなく切ないシーンの連続であったな。 

師走

12月19日。残り少なき2012年。仕事が途切れて、もっぱら読書と時たま運動に明け暮れている。
        珍しく大河ドラマの衣装合わせに昨日NHKまで出かける。
 
 
12月24日。ミラーの長編の合間に鷗外の「舞姫」を読む。ヒロイン、エリス
        は結末で狂ってしまうのだが、事実とは違うのだそうだ。
        この「舞姫」の顛末は鷗外のエリスに対する非情を顕すに
        相応しい象徴的結末なのかもしれない。鷗外はエリスを
        狂女にすることで、暗に自己批判したのか?。
◆ 映画「人生の特等席」クリント・イーストウッド。エイミー・アダムス。
      「グラントリノ」で壮絶な最期を魅せたクリントが、今度はのんびりと、
      幼い時に一人娘をひとに預けて、野球のスカウトマンとして気ままに
      生きてきた頑固な老人を演じて飽きさせない。彼をあれこれと心配して
      関わろうとする娘を受け入れようとしないのだが、、、。
      娘を演じるエイミー・アダムスは健気で、時にはおやじに厳しく当たる
      娘。知的で、可愛くて、セクシーで彼女無しにはこの映画の成功はなかった      と思えるほど魅力的だ。
 
12月30日。 娘と、マネジャーと、女友達と飲み会の後カラオケに付き合う。僕の唄った歌。
         裕次郎の「錆びたナイフ」。五輪真弓の「恋人よ」。藤山一郎の「青い山脈」。ピンクレデイ          の「渚シンドバット」。
        
      
       
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12月30日。ヘンリー・ミラーを読んでいると不思議な感慨に行きつく。ほとんど定職を持たず唯一たぶん
        30代の何年か電報局配達要員の雇用主任か何かを薄給でやり、その勤務ぶりはいい加減で
        勤務中に時々仕事を抜け出して適当なことをやり。家庭にもきちんと給料を入れていたようにも
        思われない。大勢の友人から借金をして暮らしている。友人たちはあまり嫌な顔もせずに彼に
        金を用立てる。よほど不思議な人徳があったのだろう。しかし作家になりたいという望みは強固に
        彼の願望として持ち続けていたのだ。(つづく) 
□品川認知症シリーズとは冗談です。たまたま3本が認知症の役です。
 「39窃盗団」川崎アートセンターで11月17日〜23日。小田急新百合丘3分。
 「ROUTE42」11月21日三重県先行ロードショウ。(三重県の伊勢から熊野の国道42線を
            舞台に。
 「任侠ヘルパー」11月17日より一般公開。
 
□11月27日。今日は久しぶりの仕事で茨城まで。新宿ロケバス7時。なのにこんな時間に起き
  てしまって。もうひと眠りしなきゃ。 まだ午前1時。
 
□戦後生まれで戦争の悲惨を知らない自民党の安倍が憲法改悪を狙っている。おまけに国防軍を作るとか。
 何考えてるんだ。
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□ 先週観た映画。「アルゴ」。アンジェイ・ワイダの「菖蒲}。「任侠ヘルパー」。
 
◎ 先週読んだ本「北回帰線」昔の新潮社版。字が小さくて読みにくいな。
◎ いま読んでる本「南回帰線」ヘンリー・ミラー。私の頭の中の小説という概念が、ひっくりかえっ
  てしまったな
 
□  思いがけなく晴れてきたので、トレーニングに出かけるか今週は月・木・土と週3のノルマ
  を果たせた。こうしてノルマを課さないと身体を鈍らせてしまうのだ。
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□11月3日。岩波ホールで「菖蒲」をもう一度観る。前回は体調が悪く眠ってしまったので。
         しかし今度も睡魔は来たがなんとかしっかり観ました。良い映画なのだが、私の
         感性にとってjこの映画はどうも訴えていることが私の心には響いてこない、そんな
         映画なのだ。ごめんなさい、ワイダさん。
 
□12月3日。今日から読み始めた。ヘンリー・ミラー「バラ色の十字架」。前二冊に比べると随分
         と文体が読みやすいものになっている。横になったりベッドで読むと540頁もあるので、
         とても重い。ミラーに敬意を表してきちんとテーブルの上に乗せて読むことにした。
 
◆12月8日。ミラーの「セクサス」を中断して、西東三鬼集の現代俳句の世界を読んでいる。俳句よりも
         後半の彼自身の神戸時代を書いた「神戸」「続神戸」が面白い。
         彼の傑作の一句。「おそるべき君等の乳房夏来る」三鬼。
 
12月15日。新潮社版ミラー全集はとにかく活字が小さくて老人には辛いの
        で、先日よく見えるように眼鏡を注文しました。
12月14日。 私の誕生日、だからというのでもなくさるパーテイに誘われる。頭が割れそうな
         ロック調の曲がガンガン鳴り響いて連れの女性の声も聞き取れないくらい。
         彼女も頭が壊れそうな感じなので、店を出て静かな喫茶店など探すが、
         有楽町の店はどこも満員で仕方なくやっと見つけた居酒屋で小さなグラス
         の日本酒ちびちびと飲みながら、、、お話小一時間ほど。
         かえりは彼女のホテルの近くまでエスコート。別れぎわに彼女「キスしていい」
         と、道の真ん中で軽いキスして踵を返して去って行った若い女。
         老いらくのキスの一瞬。   
 
 
         

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