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次のフィールドとして、僕はインスタグラムで写真や文章を投稿し続けて居ます。
どんな投稿か紹介しますね、インストールしてなくても、「インスタグラム o-no24」で検索してもらえばご覧いただけます。 ガタンガタン 電車が通るたびにアパートが 地響きのように揺れた 西日が差しこむ部屋の畳の上で そんな音も振動も感じないように動かない母さん 右腕を枕に束の間の休息 白い肌と白いシミーズに長い黒髪 時間が止まったようで不思議で怖い空間に 僕は息を殺して体育座りで母さんが息をしているか確かめた 本当は母さんを起こして色々な話を聞いて欲しかった 色々なお話をして欲しかった それでも幼心にも疲れ果てた母さんを 起こす事はためらわれた 暗い部屋の洗濯物を干す窓辺に腹ばいになって 下の部屋のおばあさんに貰った裏が白い広告紙に絵を描いた 午前中 母さんが家事を手伝っているお家は 土建屋さんを営んでいたので そこで客に配る社名入りボールペンを良く貰ってきてくれた 僕にはそのボールペンは魔法の杖だった 母さんと僕は大きなお家の中で仲良く手をつなぎ もう片手はお父さんがつないでくれている 絵の中だけは家族は3人でみんなニコニコ笑っている 三輪車や当時高価で買えなかったテレビもある 絵の中では父さんも母さんも僕と楽しい話を沢山してくれる・・・ 昼から日が暮れて僕のお腹がペコペコになるまで 母さんは近所の鋳物工場で掃除や鋳物を造った後の 砂型を片付ける仕事をしていた 少しでも良い給金をと高温の工場で顔を真っ黒にして 僕はその間アパートの近くで遊び母さんの帰りを待った 夏も終わりに近づくと線路沿いに白いユリがたくさん咲き 僕はそのユリ越しにフェンスの支柱を木の枝で カーンカーンと叩いて歩いた 白いユリに挨拶をしながらカーンカーン 30メートルほど進むと一輪のユリが道路に横たわっていて 僕は立ち止まった何だかその姿が母さんに見えたから・・・ 「ねぇ元気になって!!」 ユリの首を持って立たせてあげた 手を離すとしばらくは立っているけど そよ風に他のユリたちが揺れると独りだけゆっくりと倒れた 「倒れたらダメだよ起きて!!」 倒れたら母さんも居なくなるように思え怖くなった だから僕は右手で首を支えてあげた ずーっとずーっと支えてあげた そのうち右手が疲れたら左手に持ち替えて ずーっとずーっと支えてあげた 辛いけど離せないから・・・涙が止まらない 歯を食いしばって鼻も垂らしたままに支え続けた やがて日が暮れてきて辺りが暗くなると ますます悲しくなって熱い涙が頬を伝ってきて 声を出して泣いていた ポンポン優しく肩が叩かれた 「たかちゃん ずーっと持っててあげたの? 大変だったわね」 振り返ると目の高さにお母さんの優しい笑顔があった 「だってねユリさん手を離すと死んじゃうんだもん」 顔を見て安心したからか涙がもっと流れて息も苦しくなった 「大丈夫よ、ユリさんは倒れても散っても死んだりしないわ それはね、ただ夏って季節が終わっただけなの また来年の夏が来たら綺麗な花を咲かすのよ」 そう言って僕を抱きしめた 泣き止んだ僕が手を離すと白いユリは ゆっくりと道路に横たわり 僕と母さんは手をつないで家に帰った 笑顔で沢山お話をしながら・・・ #小さな物語#インスタ小説#母を想う小さな胸と子を想う大きな愛の物語 |

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岩ちゃん 最後の頑張りを見せて欲しいね
また何処かでお会いできますように お元気で


