医療と現実

最近は、病院、医療を取り巻くニュースが多いですが、その末席ながら関係者として思うところを書かせて頂きます。気軽に読んでください。

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国家のあり方7

では、最終的にどのようにすれば、医療制度を維持できるか?考えてみたい。今の制度を維持するという観点でもいくつかの話が出来るが、ここでは、思い切って舵を切ってみたい。

方法1 医者を全員国家公務員とする

 基本的に、医療と商売は異なる。商売は、モノが売れれば売れる程儲かる。医療は患者を作り治療し検査すればするほど儲かるが、それでは、医療保険自体が崩壊する。だから、最も、資本主義とは離れた業種と言える。医者が余計な医療を行わない(適切な診療は必要)ことが医療費の抑制につながる。そして、患者が要求した(不要な)医療をに対し、ノーと言えることが大切となる。そうなった場合に、患者をたくさん見れば見るほど儲けられるというシステムではなく、完全に公務員化して何人診ようが自分の儲けにならないというシステムが良い。
 もしそうなると、、、、患者が必要としている医療さえ、受けられなくなるのでは?という危惧が生まれる。その心配も尤もである。しかし、良く考えてもらえば分かることだが、国立病院、市立病院の医者が、診療拒否をしているであろうか?確かに、一部の不心得者がいて、いい加減な医療しかしていない者もいる(医師としてみていて)。しかし、大半のほとんどの医師は、安月給で頑張っている。不心得者を排除するシステムは十分考えないといけないが、、、本当に必要なシステム、、、救急に安心して掛かれる、、、、お産も安心できる、、、、など諸々を考えたら、医師の集中も必要だろう。それを国家及び地方公共団体が管理するということは私個人としてはあるべき姿だと思う。

 勿論、昨今の公立病院の赤字に関しては、、、問題視しなければならない、、、しかし、この多くの部分は、不当な労働賃金制度にある。例えば、事務員の給料が医師の給与より高い、、、ということが色々な病院で起こっている(実際に公務員は自動的に給与が上がっていくので、、、そのような捻じれた状況が起こる)。高齢の看護師さんたちの給与は中堅医師の給与より高いこともある。そういう意味で、モチベーションを維持できない場合もある(勿論、仕事内容や責任に応じて給与は適正であるべきだと私は考える)しかし、年齢が上がるから、、、自動的に給与も上がるでは、、、やはり納得はできない。ある病院での話がら、看護助手さんは高卒で勤務して、定年まで勤務した、、、その病院の生き字引のような方だったが、、、最後の最後は、、、、研修医の2倍ほどの給与をもらっていた、、、、(昔の話で今は改められたかどうか知りませんが)。カルテを運んだりする仕事も大切ですが、、、、それに、1000万円以上の給与を出すこと自体、、、、狂っていると思います。労働の対価としての報酬(給与)というのは見直す必要があると思われます。また無駄を平気で垂れ流す(自分のお金と思わずに)ことはさ避けて極力無駄を省くことが必要で、それは、内部監査などでしっかりすべきだと思う。

 私が提唱した医師公務員制度は、、、ま、無理な話と思われる。何故なら、開業医という形態をどうするか、考えられていないからである。
 さらに、良く考えてほしい。入学金に○○万円、、、毎年1000万円という授業費を払って、私立医大を卒業して生まれた医師が、、、、それまでの元を取らないであろうか?もし取るならば、、、どうやって取るのか?何とかして診療報酬を上げて、、、(皆さんが払い続けた保険料から
診療報酬として支払われる)収入を増やさなければ、、、、となるはずである。

 しかし、このようなシステムを作っている国も意外に多いのである。
イギリス(今の問題点は、家庭医がいてアメリカ同様スムーズに行かない点:医師の意欲低下と、待ち時間が長い*入院も含めて)など問題点はある
カナダ(家庭医:多くは開業医と公的病院)
フランス(あちこちの医師に掛かることが出来る:重複して処方を受けるなど問題もある)

それぞれ形態は異なるが、基本姿勢は、医療と教育は平等でなければならないということだ。今の日本は、アメリカとは完全に異なる国民皆保険制度を取りながら、、、どうも資本原理主義へとアメリカ寄りに舵を切りつつあるように思われる。

 しかし、本質から考えれば、医療と教育には 利潤を追求するという概念を抜き去り、国家が国家としてその国民に出来ることとしての最低限の相互扶助なのである。だから、私は道路特定財源とか、、社会保障費とかいう観念ではなく、全て一般財源化してそこから必要な医療費を捻出すべきである。たばこ税も、、、基本的には、一般財源に入っているのではないでしょうか?だったら、自動車税も一般財源化できないわけはないと思いますけど、、、、私は、先に道路有りき!!と謳う政治家は、、、どうも、裏で何らかの利益が自分にあるからとしか思えません。本当に、道路があればいいのでしょうか?もっと他に大切なものが見えないのでしょうか?(勿論、道路が要らないとは一言も私は言っていませんが)


 最後に、もう一度、

 国民はある程度の出費には耐えねばならない(楽して享受しようとしてはならない)
 国家は、どんなことがあっても国民の財産、生命と健康、福祉を守らなければならない
     (それが出来なければ、国家ではない)


 これは、北朝鮮拉致問題にも通じる問題である。国民の生命を、毅然とした態度で守る気構えのない国家に、、、、未来はない。それが出来る国家ならば、我々はその国民であったことを誇りに思え、国家の発展のために汗水垂らして働き、、税金を納めますよ!

 三重県伊賀市の診療所「谷本整形」で点滴治療を受けた患者が腹痛などを訴え、1人が死亡、多数が入院した問題で、谷本整形が94年の開業当初から点滴薬剤の「作り置き」をしていたことが16日、分かった。当時勤務していた看護師が毎日新聞の取材に対し証言した。
 この看護師は開業当初から数年間勤務した。証言によると当時、点滴薬剤は看護師たちが毎朝、10人分程度を作り置きしていた。足りなくなると、新たに作り置きするか、患者の来院に応じて作っていた。
 この看護師は作り置きについて「看護師が予約した患者のカルテを見て、患者を待たせないようにという気持ちで作っていた」と話した。衛生管理をめぐっては、谷本院長から院内を清潔にするよう厳しく指示されていたというが、「当時も1日約300人の患者が来ており、院長は患者を診察するので精いっぱいで(点滴薬剤の調合は)看護師に任せていた部分はあったと思う」と証言した。
 また今回は作り置き薬剤を事務机の上の紙箱に保管し、次の診療日まで回していたことも明らかになり、問題の原因となった可能性が指摘されているが、当時はすべて調合当日に処分していたという。この看護師は「(次の診療日回しは)常識的に考えられない話だ」としている。
 谷本広道院長は12日の会見で作り置きについて「以前はそういうことをたくさんやっていた」と認めていたが、いつごろから行われていたかは明らかになっていなかった。県などは今後、作り置きに院長の指示がなかったかどうか調べる。
 三重県は16日までの調べで、谷本整形で同じ鎮痛薬の点滴を受け、その後連絡がついた376人のうち、点滴後に体調に異常を感じた人を63人と発表した。このうち死亡1人、入院18人(うち4人は既に退院)、通院10人。
 谷本整形はホームページで、谷本院長名の「おわび」を掲載した。「断腸の思いです」などとつづられている。

恐らく、この整形外科の病院は患者も多く、お年寄りも多くかかっていて、盛業だったのではないかと推測されます(点滴を作り置かないといけないくらい忙しいということだと)。
 そして、問題なのは、、、医師が患者の状態を見て、点滴の指示をするのではなく、もう予めこういう点滴をするという形で決まっていたことが、医療としては大問題です。すなわち、本当に必要な点滴であったかどうか?怪しいことになります(何故なら患者を診察もせずに治療方法が決まっていたなんて、、、、普通に考えればおかしいことになります)。
 今回の問題は、作り置く過程で菌が繁殖したことで敗血症を生じて死亡事件を起こしたことですから、当然ながらこのことは、断罪されるべきことですが、私が指摘したいのは、あまり報道されませんが
この病院の医療に対する考え方です。
 一般的に点滴をして何が良くなるか?十分に考えないといけません、大昔は、風邪の患者にビタミン剤の注射をすることもあったようですが、、、基本的には、それで風邪は良くなりません!!脱水症状を起こして食事も水ものどを通らない、脱水症であれば、確実に点滴は必要です。もしくは、諸々の重症感染症で点滴(その場合は普通入院が必要ですけど)という可能性もあるでしょう。しかし、この医院では、何も考えずに、看護師が点滴の準備をしていて、一日10名程度は点滴を受けていたということです。しかし、全員同じ点滴内容?
 点滴を作って、、、もせいぜい数時間でしょうけど、、、それが数日?とか置かれていた可能性があるのでしょうか?それとも、作った段階で不衛生で菌の繁殖を起こしたのでしょうか?

 少なくとも、本当に必要な医療で命を落としたのなら、事故、、、とも言えますが、そうでなければ、、、確実に、犯罪です。そのことを肝に銘じるべきです。そして、患者も、勧められるからと言って本当に必要かどうか?見極める姿勢が問われています。

 PS しかし、院長の家にはお風呂がないのでしょうか?(TVのインタビューで聞きましたが)
    ベンツは乗っているようですけど、、、、(これもTVのインタビューです:スミマセン)

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