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市立総合病院に降り掛かった突然の休止問題を争点に千葉県銚子市で9日告示された岡野俊昭(おかの・としあき)市長のリコール投票。「病院再開を妨害された」といきり立つ市長と「地域社会はずたずたになった」とするリコール派の激しい応酬が始まった。相次ぐ「公立病院危機」は事業見直しを迫った国のガイドラインが背景にあり、人口7万人の漁業の町に各地の自治体の注目が集まっている。
▽舌戦
「リコールは行政の混乱が目的だ」。9日午後、臨時記者会見に臨んだ岡野市長は気色ばんだ。昨年9月の休止後、今年4月をめどに経営を民間に委託し、病院を再開させようと受け皿探しを続けているが、まだめどは立っていない。「受け入れてくれそうな医療法人へ妨害するような手紙を送った」と一気にまくしたてた。
妨害を名指しされたリコール派「『何とかしよう銚子市政』市民の会」は「事実無根」と反発。「そもそも休止の意味がまったく分かっていない」と、加瀬庫蔵(かせ・くらぞう)事務局長は真っ向から反論する。「185人いた看護師と事務職員たち全員が解雇された。看護師不足の中、一度辞めたら簡単に戻っては来ないんだ」
病院を継続した場合、2008年度の赤字を埋め合わせる市の財政支援は前年と同規模の7億-9億円で済んだのに、解雇に伴う「退職特別負担金」などが加わったため20億円以上まで支出が膨らんだ-。リコール派の主張だ。
「さらに休止のせいで、病院周辺のいくつもの薬局や見舞客向けの生花店、飲食店も相次いで閉店した」。地域経済への打撃も憂う。
▽"二の舞い"の恐れ
それでも「休止は避けられなかった」と繰り返す岡野市長。三位一体の改革で銚子市の地方交付税がピーク時から30億円も削減され、市の財政状況が逼迫(ひっぱく)している事実がある。
「(08年度の)一般会計からの捻出(ねんしゅつ)は無理。市の貯金に当たる『財政調整基金』も600万円まで落ち込む見込みで、病院から求められた億単位の追加支援は不可能だった」と市財政課。
銚子の出来事は、ひとごとではない。総務省によると、06年度決算段階で、全国の公立病院973のうち約74%の721が赤字だ。
同省は07年末、自治体が共倒れしないよう病院の経営効率化や再編を求める公立病院改革ガイドラインを策定。08年度中に改革プランを、11年度をめどに黒字化も求められた。いまだに改革プランを出せない自治体も各地にあり、"銚子の二の舞い"になる公立病院が相次ぎかねない恐れがある。
▽やる気と決断
NPO法人「地域医療を育てる会」の藤本晴枝(ふじもと・はるえ)理事長は「救急患者の受け入れなど不採算部門は、必要不可欠な医療分野。経営効率化など一律にできない」とガイドラインに待ったをかける。
こうした批判に対し、ガイドラインを策定した総務省懇談会座長の長隆(おさ・たかし)公認会計士は「改革から逃げていては、公立病院の病が進行し、最終的に立ち直れなくなる」とガイドラインの趣旨を強調する。
長氏は赤字に苦しむ各地の公立病院を回って、北海道夕張市立総合病院や千葉県の別の公立病院を休止することなく再建させた実績を持つという。「適切な指導さえあれば立ち直れる。肝心なのは市長のやる気と決断だけだ」と言い切った。
市長のリコールで済む問題では無いと思いますけど。寧ろ本腰入れて誰か再建できるかどうか検討させれば済むことだと思います。以前にも話をしましたが、お金は出せないがサービスは落とすな!というのは無理な話ですから、自治体が病院の赤字を補てんするか?サービスを打ち切るか、どちらかだと思います。税金で補てんが無理なら、何とか自力で再建すべきでしょうけど、自治体病院のままでは、人件費など削減できませんし、、、まず難しいのが現実でしょう。
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