医療と現実

最近は、病院、医療を取り巻くニュースが多いですが、その末席ながら関係者として思うところを書かせて頂きます。気軽に読んでください。

医療事故

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提訴:「血液検査怠り死亡」 男性遺族、3417万円求め病院側を /新潟

 肝機能障害を起こす可能性のある抗てんかん剤を服用していた新潟市西蒲区の男性(当時58歳)が劇症肝炎で死亡したのは病院側が必要な血液検査を怠ったためなどとして、男性の遺族が、白根緑ケ丘病院(新潟市南区)を運営する敬成会(同)を相手取り総額約3417万円の損害賠償請求訴訟を新潟地裁に提訴した。
 訴状によると、男性はてんかん発作を起こした07年11月中旬から白根緑ケ丘病院への通院を始め、抗てんかん剤の服用を開始。08年7月には別のてんかん剤の服用も始めたものの、同年10月1日の血液検査で肝機能の悪化が判明。3日に別の病院へ転院させたが劇症肝炎で死亡した。
 原告側は「てんかん剤は肝機能障害を引き起こす可能性があり、同剤の添付文書にもあるように服用の際には定期的な血液検査をすべきだった」などとして不法行為に基づく損害賠償請求を主張している。
 被告側は「理事長が不在でコメントできない」としている。

 確かにあらゆる薬は副作用があり、劇症肝炎を引き起こす可能性があったことは否定できませんが、血液検査をしていれば避けられた可能性は高いかどうかは難しいところです。
 恐らく、薬を飲み始めて具合が悪くなったと来院された場合は、血液検査も行うことが多いでしょう。しかし、そうでない場合は、、、毎月のように血液検査をしていたら、、、恐らく監査ではねられる(診療報酬請求を却下される)ため、全て病院や医師の自腹での検査となってしまうことも考えられます。そのように、社会的な要因もあったりすることも含めて考える必要があります(患者側はそれを考える必要はありませんが、裁判所などは検討すべきところだと思います)。

 ちなみに薬の添付文書には、ほとんど例外なく、肝機能障害の記載があります(ほとんどの薬が肝臓で代謝されるため)その頻度は薬によって違いますが、、、、、。

 皆さんも重々その点を理解してお医者さんの薬は飲みましょう。

 個人的には日本人は薬飲みすぎる傾向にあると思います。不要な薬は飲まなくてもよいのですから、、、、医療費も高くなるし。 

 ちなみに、私は風邪を引いても薬は飲みません(よっぽどでない限り)。嫌いなので、、、、、(苦笑)

損害賠償:「説明不足」と遺族に--小林市立病院 /宮崎

 小林市立病院で直腸がんの手術を受けた市内の男性(当時83歳)が昨年4月、合併症とみられる急性腎不全で死亡した。市は「術前の説明が不足していた」として、遺族に250万円を支払うことで示談が成立した。8日開会の市議会に損害賠償議案を提出する。
 市立病院によると、男性は昨年4月10日に手術し、同29日に死亡した。遺族から「術後の合併症について説明がなかった」と損害賠償請求があり、病院のカルテにも説明内容の記載がなかった。

個人的に思うのですが、、、、患者への説明は全て録音にすべきでは無いでしょうか?言った言わないという水かけ論もありますし、言ったこと全てをカルテに書くというのは、、、口で言うほど簡単なことではありません、、、、寧ろ懇切丁寧に説明すればするほど無理になります。自分でもやりながら、、、説明した1%もカルテに書けていないと自覚しています。
 術後の合併症も、、、、ありとあらゆる可能性については説明できないのが現実だと思います。

 診療を装って3人の患者に陰部を触ったり写真を撮るなどのわいせつ行為を繰り返したとして、準強制わいせつ罪に問われた産婦人科医平嶋仁博(ひらしま・まさひろ)被告(45)の控訴審判決で、福岡高裁は28日、一部有罪の1審福岡地裁判決を破棄、全面無罪を言い渡した。

 判決理由で松尾昭一(まつお・しょういち)裁判長は被害者の供述について「時間の経過による記憶の薄れや診療行為への勘違いの可能性が否定できない」と指摘。陰部と顔を同一フレームに入れた写真の撮影も「患者識別のためとする被告の供述を不合理と排斥することはできない」と述べ、わいせつ目的の証明はされていないとした。

 一方、松尾裁判長は「十分に意図や目的を説明せずに、写真を安易に確認の手段とした点は問題がある」と戒め、「このような姿勢が患者の不審を買い、トラブルの要因をつくった」と批判した。

 平嶋被告は、福岡市中央区の女性専門のクリニックで2006年3-4月に診察と称して当時16歳と17歳、26歳の女性の体をデジタルカメラで撮影したなどとして起訴されたが、一貫して「医療行為だった」と無罪を主張していた。

 平嶋被告は「正当な評価をいただいたことに感謝しています。ただ、わたしにも至らない点が多々あり、反省しております」とのコメントを出した。福岡高検の庄地保(しょうじ・たもつ)次席検事は「主張、立証が受け入れられなかったのは遺憾。内容を検討し、適切に対応したい」と話している。

なかなか触った触らないとか写真を顔と局部を一緒にしていたとか、、、難しい部分もありますよね。わいせつ目的の場合でもそのような行動を取るでしょうし、、、診療目的でもそのような場合もあるかもしれない、、、、、。
 行き過ぎた診療行為と判断されずに無罪とされたのでしょう、、、、、。


 

 バイクでの北極、南極点到達などで知られるバイク冒険家風間深志(かざま・しんじ)さん(58)が、2004年のパリ・ダカール・ラリーで左脚を骨折した際、誤った手術や治療で後遺障害が残ったとして、東京女子医大(東京)に対し約6800万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしていたことが15日、分かった。
 14日の口頭弁論で、東京女子医大は請求の棄却を求め、争う姿勢を示した。
 訴状などによると、風間さんはラリー参戦中だった04年1月、モロッコでオートバイを運転中、トラックに正面衝突され左脚を骨折。現地やフランスで患部固定手術などを受けて帰国し、2月に東京女子医大病院へ入院した。
 病院では左脚の固定を外し「イリザロフ法」と呼ばれる骨の再生治療を受けたが、その後症状が悪化し、左の膝蓋(しつがい)骨の大半を削り取ることになった、としている。現在も左ひざは自由がきかず、本格的なレース参戦ができなくなったという。
 風間さん側は「病院が不要で誤った治療を行った結果、左ひざの機能を失わせた過失がある」と主張している。
 東京女子医大は取材に対し「裁判中のためコメントは差し控えたい」としている。


 本当に適切な医療が行われたかどうかは、、、、、勿論詳細が判らなければ何とも言えませんが、、、結果だけから、”誤った医療”と判断することは簡単ですが、それこそ、神のみぞ知る、、、です。さらに1月に事故で2月に帰国しての話ですから、実際に何らかの状況があった可能性もありますし、、、、、

 いずれにしても公平で論理的、客観的な判断が下されることを望みます。

損賠訴訟:腹部大動脈瘤破裂で男性死亡 遺族が阿波病院医師らを提訴 /徳島

 胃腸炎と診断された4日後、腹部大動脈瘤(りゅう)破裂で死亡したとして阿波市の男性(当時70代後半)の遺族3人が県厚生農業協同組合連合会(徳島市北佐古一番町)と同連合会が経営する阿波病院(阿波市市場町市場)の医師2人を相手取り、約5300万円の損害賠償を求める訴訟を徳島地裁に起こしていることが8日わかった。
 訴状によると、男性は08年5月29日夜、腹痛や吐き気などの症状を訴え、翌30日に同病院を受診し「胃腸炎」と診断された。31日に体調を崩し同病院に運ばれ、別の医師が「脱水症」と診断。6月1日に退院したが、2日朝、不調のため再度診察を受け、腹部大動脈瘤であることが判明、午後に亡くなった。
 その後、病院側に診察経過を文書で回答するよう求めたが、提出期限を一方的に変更されたり、原告らの記憶と違う部分が多かったとしている。原告側は「医師として求められる注意義務を怠り、適切な治療が受けられなかった」「死亡に至る経過を誠実に説明する法的義務に違反」などと主張する。
 同連合会の松浦一総務部長は「救命を果たせず残念。遺族に哀悼の意を表します」としながら、「阿波病院の診察に過失があったとは考えていない」と争う姿勢を示した。


 詳しい状況が判らないのでコメントはしようがありませんが、個人的な経験をお話しします(個人情報などの観点からあくまで話として読んでください)。

 40歳前後の男性が、来院しました。肉体労働系の仕事をされている男性で、身長も180cm以上と体格もしっかりしておられたのですが、会社の健診か採用時の健康診断かで、高血圧を指摘されて、2カ月ほど前から月に一回ほど来院されていました。しかし未だ降圧療法は開始されておらず(今まで2回しか来院しておらず実際に血圧がどう変化しているのかまだ把握しきれていなかったためだと思われます)。普段診ておられた院長先生のカルテには血圧160/100前後の記載がありました。本日は院長先生不在で私が代理で診察することになったのですが、、、、話を聞くと、
 ”週末ぎっくり腰のようになった(腰が痛かった)、、、週末前は仕事も立て込んでいてハードだった、そして週末はバーベキューに行って帰ってきて、痛くなった、、数日たって今日はあまり痛くない”
と話されました。
 ”そうですか、、、、お仕事忙しかったんですね、、、、”
そう言いながら私は血圧を測ると172/100と依然と高い状況で、、、、、どうするかなあ、、、、もうそろそろ薬を使わないといけないなあ〜〜と思案していたのですが、、、、、何となく、患者に、
 ”胸のレントゲンを撮ってみましょうか?”
と勧めたのです、、、正直言って何か確信があったわけではなく、心電図は初回の診察の時にされていましたが、、、レントゲン写真が無かったので、、、そして、腰の周りの筋肉の痛みも無かったのもあって、、、撮ってみました。

 (あれっ?胸郭陰影が意外に大きいなあ!?)
 心雑音などは聞こえませんでしたし肺の音も正常でした、、、しかし、左手の脈を取った時にわずかに微弱なのに気付きました(右腕で血圧は測っっていました)。
 (おかしい、、、、、)
 何となく胸騒ぎがし出して患者を横にして全身を触り始めました、、、、腹部の血管雑音は聞こえませんでした、、、しかし、やはり左そけい部が右そけい部より弱かったのです、、、、。

 (もしかしたら大動脈解離かも、、、、、)

 しかし、町の診療所で満足なエコーの機械も無いので、はっきりした事が言えませんでしたが、ここは思い切って30km離れた大学病院に連絡し、救急部に連絡し診察してくれるよう頼んで、救急車で送りだしました。

 その午後、連絡があり大動脈解離で緊急手術になったようです。私が疑ったのは腰部の大動脈から解離して左手まで巻き込んだ可能性を考えましたが(その場合は保存的に治療が出来るかとも考えたのですが)、上行大動脈にもかかっていたらしく、、緊急手術となったそうです。

 このことを考えると、もし腰の痛みだけだったら、、、腕やそけい部まで病変が及んでいなかったら、、恐らくこのまま帰していたかもしれない、、、、、その場合には最悪の事態になっていたかもしれないと、、、ぞっとしたことがあります。もう彼是大昔の話ですけど、、、、、。

 個人的には、私も患者も運が良かった、、、、と言えるかも知れません。私の場合、自分では落ち度はなかったと思っていますが、、、しかし、これで訴訟になってしまうかもしれないと考えると、、、、やはり我々は神では無いし、、、、限界もあることを認識して頂きたいとも思います。

 勿論、この事故事件がどのような状況で起こったのか判りませんが、、、、

 患者さまと御遺族に哀悼の意を表します。


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