ジェフリーのブログ

今年からスタート。子供たちに毎日読んであげられる物語。さあどんなストーリーになるのかな。

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その3)

花嫁一行はいよいよ要塞に近づいていた。
要塞の方向から山賊兵士と思われる2頭の騎馬が近づいてきた。
鉄兜をまとった勇壮な姿をした二人の戦士だ。

やがて一行の前で止まると、
無言のまま、白馬に乗って顔を隠す花嫁の側に馬を進め
そのベールを取るように命じた。
手綱を引いていたお供のトムが花嫁に近づき
そのそのベールを開けた。

二人の兵士はその姿を確認すると、
「我らに続けよ」
と言って馬を城に向けて手綱を取った。

やがて兵士につづいて少し登った丘に出ると
そこにはりっぱな城郭をもった山賊の要塞が姿を現した。
まるで一国を治める王の居城のようだ
その大きさに一行は目を見張った。

城の城壁からは赤い色の旗がひるがえっていた。
城壁のあちこちに兵士の影が動いている。
やがて、見張り櫓と思われる屋根の上から合図とおもわれる
白い煙が立った。

すると正門がゆっくりと開き、城内から数十名の兵士が
縦列を組んで行進してきた。

兵士達は正門の両側に2列縦隊となり、掛け声とともに
整列して向かい合った。
正門の真ん中に隊長とみられる兵士が現れ手に持っていた
槍を地面にたたきつけた。
それを合図として、2列に向かい合った兵士達も
そして手に持っていた槍で一斉に地面をたたき始めた。

「ドン、ドン、ドン、」と地面が響いた。
その音が花嫁一行にも鈍い響きで伝わってくる。
どうやら彼ら一行を迎える儀式らしい。
兵士達の顔は鉄兜に覆われて無表情だ。
不気味な迎賓の隊列が彼らを迎えた。

一行に緊張が走る。
手綱を引いて歩くトムの手は汗でじっとりとしている。
ピーターの身体は恐怖で振るえが止まらない。
武器を荷車の下に隠し、丸腰で歩く彼らは無防備だ。
今襲われればひとたまりもない。

城内にはまた城壁が幾重にも現れた。
それらの城壁をくぐり進んでいくと
やがて城内の宮殿のような建物の中に通された。
そこは木々が生え、外の荒涼とした台地の様子とは
違う。

どうやらその場は一行の待機場所らしい。
中に案内した兵士が荷物を降ろし、
その場で待つように言うと
扉を閉めて出て行った。

しばらくすると、3人の従者をしたがえた女兵士が現れた。
彼女は兜をとると、一行が持ってきた献上の品定めに来たことを伝え
従者に中身を調べさせた。

従者が武器に気づかないかどうか、一行は緊張していた。
武器は荷台の底板を厚くしてその中に隠してある。
底板は村の大工がどうみてもわからぬように作り上げた箱になっていた。
普通の荷台より少しだけ厚くなっているだけで、
まったくわからない。

そうは知っていても従者が調べる様子が気になった。
「もしここでバレれば、一挙に彼らを襲うしかない。
彼らは四人、こちらは6人だ。女兵士の剣さえ抑えれば
難しくはない。。」トムはそう思っていた。
風悟空と海悟空もトムをみてお互いにうなずいた。
彼らも同じ事を考えていた。

しばらく緊張が続いたが、従者は気づかなかった。
女兵士は、風悟空と海悟空の方をみて
「宴会の前に知らせがくる。その知らせの者に続いて
この荷物を持ちいれよ」と言って部屋をでた。

日が暮れるまではまだ時間は充分あった。
安堵の一時が終わると次への作戦を確認しあった。


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