| もしある事が起こる確率が4分の1であるなら、4回に1回は起こると考えてしまうことはないでしょうか?いえ4回に1回でなくとも、6回か7回に1回ぐらいなら起こると考えるかもしれません。 |
| 以下はエクセルを使って、サイコロの1がどのくらい出るかを試したものです。ただし通常のサイコロではなく、テーブルトークRPGなどで使われる4面体のサイコロですので、1の出る確率は4分の1になります。小数で言えば0.25です。 |
| 分かりやすくするために、1以外の数が出た時はゼロを表示するようにしました。水色の枠線で囲まれた部分をご覧ください。ゼロが21回続けて出ているのが分かると思います。実際には4分の1の確率と言っても、これだけ出ないこともあるのです。逆に75%(4分の3)で出るという場合なら、21回続いて出ても不思議に思わないかもしれません。この辺が確率に対する思考の誤謬ですね。 |
| 試行回数が48回の場合1は7回しか出ずに、確率0.25とはほど遠いものになりました。7÷48なので、結果は約0.15です。ちなみに試行回数を1000回まで増やした結果は以下になります。1000回では0.25に近い結果になりますね。 |
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| 専門用語などの外国語はカタカナだけではなく、その言語を表記する文字(例えばギリシア文字)を一緒に書いてくれるとありがたいなと、よくネットを調べていて思います。長音記号マクロンを付けたローマ字転写したものまで書いてもらえると、もう深謝です。 |
| ただそこで問題となるのがフォントで、標準のMSゴシックなどだと、ラテン文字やギリシア文字にマクロンのついたものが表示できなかったり、文字と文字のの間に余計な空白ができたりします。私自身はラテン文字には「Doulos SIL」を、ギリシア文字には「Palatino Linotype」をと使い分けていて、ちょっと不便です。Doulos SILについては無料ですがネットからダウンロードしないといけません。フォントは使う方だけではなく、見る方にも必要になってきます。 |
| 長音記号マクロンって、知らない言語を読むときにありがたいものだと思うんですよ。古典ギリシア語、古典ラテン語、アラビア語など、よく長音が使われる言語では特に。また自分がネットで書く側になったとして、例えば日本語の『塗布』と『豆腐』を表すときに”tohu”、”tōhu”と書いた方が、より明確になりますよね。”tōhu”については”tôhu”と書いたりもしますが、後者のサーカムフレックスより、前者のマクロンの方が長母音だと理解してもらいやすいのではないでしょうか。サーカムフレックスはトルコ語で長母音を表すときにも使われますが、必ずしも長音記号として使われない場合を考えると、マクロンの方が良いと思います。ただ小学生の教科書に出てくるローマ字にはサーカムフレックスが使われているので、悩ましいところです。 |
| もちろん日本語はローマ字でこのように書かれるということが分かっている人には、興味の無いことかもしれません。古典ギリシア語の読み方を知っている人には、長音記号など必要ないでしょう。無知な私にも読めるように書け!というのは、まあ、何様のつもりだと言われても仕方ないかもしれません。 |
| ネットは母国語以外のサイトも検索でひっかかる場合があって、部分的にでも内容が理解できれば事足りることがあります。特に用語の読み方などは英語やフランス語のサイトでも、文字だけで理解できたりすることもあるでしょう。逆に日本語を母国語としない人でも、意味は分からないが読めるということはあると思うんですよ。この言葉はどのように読むのかということを知りたくてネット検索した人にとっては、それで満足でしょう。少なくとも私は満足できます。 |
| 長母音にはマクロンを付けてもらいたいなあ、と日々思っています(願望)。あ、ロシア語の場合はアキュート・アクセントがあればいいな、と。 |
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| ドリュアスΔρυάςとドリュアースΔρύᾱςの活用を表にすると、以下のようになります。なお、ギリシア語のフォントには「Palatino Linotype」を使用しています。 |
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| ドリュアス
| ドリュアース
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主格(n.)
| Δρυάς
| Δρύᾱς
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属格(g.)
| Δρυάδος
| Δρύαντος
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与格(d.)
| Δρυάδι
| Δρύαντι
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対格(a.)
| Δρυάδα
| Δρύαντα
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呼格(v.)
| Δρυάς
| (Δρύαν)
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pl.n.v.
| Δρυάδες
| -
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g.
| Δρυάδων
| -
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d.
| Δρυάσι(ν)
| -
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a.
| Δρυάδας
| -
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| 念入りに調べましたが、間違いがあればご指摘くださるととても助かります。 |
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| ドリュアスとドリュアース 〜長母音と短母音の表記について〜【1】 |
| 【注意】 ギリシア語のフォントには「Palatino Linotype」を使用しています。 |
| 古典ギリシア語と古典ラテン語の母音の長短はしっかり書き分けたほうがいいと、私は考えているのですが、書き分けないと混乱することがある例を紹介しようと思います。え〜まあ、私が間違えてしまったという、そんな話でもあるのですが。 |
| 呉茂一さんの『ギリシア神話(下)』(新潮文庫)の索引に『ドリュアースDryas』という項目があります。でも『ドリュアス』という項目はありません。それでてっきりドリュアスというのはドリュアースの長母音を無視した表記かと勘違いしてしまったのですが、よく調べてみるとこの二つの言葉は違うものであることが分かりました。 |
| まずドリュアスはよくファンタジー小説やゲームなどでドリアード、ドライアードなどとして出てくるニンフのこと。これに対してドリュアースはギリシア神話に何人か登場する男性の名前です。それでもっと詳しく調べようと思って、日本語で書かれたもので最も詳しいと思われる大学書林の『ギリシャ語辞典』を調べてみたのですが、何とこの2つ(どちらかだったかもしれません)が載ってないのです。英語で書かれたものをネットで買ってみようかとも思いましたが、それにも載っていないと困るので、結局辞典は買いませんでした。 |
| で、まあ、他の言葉から類推するということをしてみたのです。まず古典ラテン語でドリュアスの単数主格はDryas(単数属格はドリュアディスDryadis)、そしてドリュアースの単数主格はDryās(単数属格はドリュアンティスDryantis)、主格は単に母音の長短の違いでしかありませんが、属格が全く違う形になっています。 |
| ここからが他の単語と比較する段階です。Dryasは古典ラテン語のランパスlampas(単数属格ランパディスlampadis)と同様の活用をすると考えられますので、複数主格はドリュアデスdryadesになります。Dryāsの方はアトラースAtlās(単数属格アトランティスAtlantis)と活用が同じだと考えられるでしょう。 |
| さて、では古典ギリシア語の綴りとアクセントがどうなるかを考えます。まあ、この段階ですでにドリュアスとドリュアースは別の単語だと言えると思いますが、何で辞書に載ってないんだ!という私の逆ギレは古典ギリシア語の活用まで書いてみないと収まりません(冗談です)。 |
| 古典ギリシア語のドリュアスΔρυάς、ドリュアースΔρύᾱςはラテン語との比較から、共に第3変化名詞だと考えられます。そこから類推するとドリュアスΔρυάςは女性名詞エルピスἐλπίς(単数属格エルピドスἐλπίδος、複数主格エルピデスἐλπίδες)と、ドリュアースΔρύᾱςは男性名詞ギガースγίγᾱς(単数属格ギガントスγίγαντος、複数主格ギガンテスγίγαντες)と同様の活用になるでしょう(全くの余談ですが、ドラクエはギガンテス、ファイナルファンタジーはギガースです)。 |
| 5000文字の字数制限を越えてしまったので、活用表は別記事にします。念入りに調べましたが、間違いがあればご指摘くださるととても助かります。 |
ドリュアスとドリュアース 〜長母音と短母音の表記について〜【2】へ
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| 詰め込み式の学習方法に対する批判は分からなくもないが、記憶することの重要性が見落とされ、軽視されてしまうことを危惧する。確かにただ覚えればよいというものではない。用語の意味を知っているだけではダメということもある。しかし知っていることが少ないと、考えられる範囲と考えるための方法が限られてしまう。 |
| 人は知識の枠組みの中で考える。無知によるトンデモナイヒラメキを自己満足で留めず世に広める行為は、他者にとって非常に迷惑なことだ。考えること、体験することが大切なのは言うまでもないが、相対的に調べること、覚えることが貶められてよいものではない。 |
| 自分自身が体験できることは限られている。他者の経験を知識として学ぶこと、またそもそも体験できない事実を知ること、そして主観的で誤った判断を修正することのできる客観的な知識を得ることはとても大事なことだ。知識が軽視される社会が望ましいものだとは思わない。自分自身が知識を得ることの大切さに気づかなければ、いい加減な情報に振り回され、場合によっては人に害をおよぼす『無知の罪』を犯すことになる。知識を軽視する人間など存在しないわら人形であれば、と思う。 |
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