JETのデジタルな戯言1999(仮)

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時代劇

「時代物」の仕事で、クライアントさんと打合せをしていたときのこと。

クライアントさん「この○○(苗字)というキャラが・・」
私「ああ、○○△△(苗字+名前)ですね」
クライアントさん「江戸時代の懐中電灯のようなものを持ってまして」
私「ああ、がんどう提灯ですね」

クライアントさん「・・・時代劇、お詳しいですね」

そう言われて、つい「そ、そんな事はないですよ」とつい否定しまった。
行き帰りの電車で時代小説を読んでいる事が多いので、確かに知らない方ではないのだが、
どうも胸張って時代劇好きなんでと言うのも、なんだか爺くさい。
そもそも格別好きだから読んでるわけではなく、これには諸事情があるのだが、
まあ、それはここでは置いといて、と。

ところで、昨日テレビで「真珠の耳飾の少女」というフェルメールに関する映画をやっていたのだが、
アトリエの映像が絵画みたいで美しいのは置いといて、
主人公の女(スカーレット・ヨハンソン)の職業が女中であり、
毎日洗物や洗濯などをする設定であるため、映画の中で手が荒れているのである。
その手にクローズアップして「洗い物するから手が荒れるんですよ」と分からせるための演出が
特にあるわけではないのだが、全てのカットでちゃんと手が荒れていて、
そのリアリティに、やはり洋画はあなどれないなあと思ったのだった。

で時代劇の話に戻ると、江戸時代の大人の女というのは、
眉を剃り落として、白粉(おしろい)をぬって、歯をお歯黒で黒く染めていたわけだが、
テレビや映画の時代劇で、それを再現しているのを見た事がない。
そもそも明治初期の日本を旅したイザベラ・バードという英国人女性の手記によると、
夏の熱い盛りには、下々はみんな裸(褌一丁という事か?)で過ごしていたらしい。
裸で蓮根を掘り起こしている夫婦、
警官に裸を注意され、警官のいなくなったところでまた脱いでしまう車夫。
家族団欒を戸の隙間から除いてみると、家族全員素っ裸で涼をとる商家の家族などなど。
おそらく江戸時代もこんな感じであっただろう。

確かに現代の我々がこんな映像を観たらドン引きにはなるだろうが、
我々の先祖の「リアル」である。
一度、そういうリアルな時代劇を見てみたいものだ。

かくいう私も夏に裸族になる事に関しては江戸時代からの伝統を守っております。
つい裸のまま外出してしまい、たまに逮捕されております。

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