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あるCDを聴いていて、ふと何年前のCDだっただろうと思ってジャケットの裏を見てみたら、
1997年、つまり10年以上前だったので驚いた。
なぜ驚いたかというと、せいぜい五六年前のものだと思っていたからである。
それは納得いかないと一人憤慨してみて、あれこれ、昔の曲を思い出して、
それが何年前の曲なのか数えてみると、自分が思っている以上に遥かに年数の経った昔の曲なので唖然とする。
例えばブルーハーツとか聴いていた中学生の頃など、自分の中では遥か昔のことだが、
それでもせいぜい十五年前くらいのような気がする。
ところが実際は二十二年も前の事なのだ。
えええ二十二年?
音楽だけでなく、自分におきた出来事なども同様である。
ジェットグラフィクスは創業五年くらいな感じ(実際は九年)
二十歳で最初の会社に入ってCG制作を始めたのは十年前くらいな感じ(実際は十七年)
高校を卒業したのは十二年くらい前の感じ(実際は十九年)
歳をとったからなのか、それとも前からそうだったのか定かでないが、
これは何年前の物、出来事だと感覚的に思ってる事と、実際の年数が合致していなくて、
感覚で思っている方は実際よりもずいぶん「近い過去」として認識しているようだ。
そして、自分の中の「大昔」はさかのぼってもせいぜい十五年程度で、
自分の歴史に「二十年前、三十年前」があるという事実が感覚として身に付いていないのだ。
これは自分がオッサンであることに無自覚であること、
後ろを振り返らず前ばっかり見てる事などと無関係でないような気がする。
いや、老人が昔のことを「つい昨日の出来事のようだ」と言うが、
もしかしてあれなのか?
先の例で言えば、日航機の墜落事故は二十三年前のできごとである。
当時私は小学生だったけど、なんとなく十五年前くらいのような気がする。
安田講堂の陥落が三十九年前? そんなに経ってない気がする。
ソ連兵に中国人、朝鮮人に追っかけられて、満州から母親と命からがら逃げてきたのが六十三年前?
いや、ついこの間の出来事のように思える。
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