|
季節は梅雨から夏になっていきます。 あちこちで子猫ちゃんが産まれています。 望まれて生まれてくるショーキャットの子猫ちゃん、ペットショップに卸される為に生まれてきた子猫ちゃん 一般家庭で「あら、出来ちゃったのね〜♪」と言われて生まれてきた子猫ちゃん 野良ちゃんのママから生まれてきた子猫ちゃんなどなど様々です。 どの子もみんな幸せになってもらいたい! 本物の猫好きさんだったら皆さんそう思われることでしょう。 そんな子猫ちゃん達の中の一匹の物語です。 私は小さな子猫です。 大好きなママのおっぱいを飲んでおなかいっぱい、体も舐めてもらっていつも綺麗、幸せでした。 でも、ある日おうちの人がお部屋にやってきて、私をママから無理やり引き離して連れ出しました。 私は段ボールの箱に入れられてどこかに運ばれて、気がついたら工事現場の瓦礫の中に独りぼっち。 ガーン、ガーン! ガラガラガッシャーン!! とても大きい音がして怖いよ〜〜〜〜〜 破壊されたコンクリートの粉が私のお鼻やお口、お耳の中に入り込んで息が苦しいよ〜 舞い上がっては降り注ぐコンクリートの粉で私の体の色も変わってしまいました。 お腹が空いたよ〜、のどが乾いたよ〜 「ママー、ママー、どこにいるの? 助けてママー!」 怖くて、寂しくて、ひもじくて、、、 私は声を限りにママを求めて泣き叫び続けました。 でも、ママはお迎えに来てくれませんでした。 一日の工事が終わって夜になりました。 私は瓦礫の中から恐る恐る這い出て、工事現場の水たまりのお水を飲みました。 のどの渇きは収まりましたが、お腹がペコペコで目がまわりそう、、、 ここに居てもごはんはありません。 仕方がないので工事現場のフェンスの下からお外に出てみました。 大勢の人間が歩いています。 私を見つけて知らん振りをする人が多いけど、中には声をかけてくれる人や撫でてくれる人もいる。 でも、それだけ、、、私のお腹は満たされません。 ワンちゃんのお散歩に出会ったり、猫嫌いな人に脅かされたり、追い駆け回されたりして 私はたった一日ですっかり臆病な子猫になってしまいました。 その夜、私は工事現場の瓦礫の中に戻って眠りました。 夢の中の私はママに抱かれておっぱいを飲んで幸せでした。 翌日からの私は昼間は恐ろしい解体現場の騒音に怯えながら瓦礫の中で震えて過ごし 夜はお外に出て路地をうろついて食べ物を探しました。 でも私が食べられるものは何もありません。 ひもじくてひもじくて、私はもう死んでしまうのでしょうか? ママを求めて鳴く元気も無くなってきました。 そんな時、帰宅途中の若いおねえさんが私に気がついてくれました。 優しいおねえさんは工事現場の隣のコンビニでキャットフードを買ってきて私を招いてくれました。 でも、私は怖くて近寄ることが出来ませんでした。 優しいお姉さんは工事現場のフェンスの中にごはんを置いて帰って行きました。 おねえさんが去った後、私はおねえさんがくれたごはんを夢中で食べました。 何日ぶりのごはんだったでしょう、、、とても美味しかったです。 その晩、私は瓦礫の中で初めてぐっすり眠ることが出来ました。 優しいおねえさんは、私の為に毎日ごはんを運んでくれました。 子猫の私は一日に何回もごはんを食べなければ立派な体を作れません。 でも、捨てられて野良になってしまった今、おねえさんに貰えるごはんだけが頼りです。 そしてある夜、会社帰りの女の人が私の存在に気が付きました。 女の人は私を自分のおうちに迎えたいと思い、恋人に相談して一緒に私のところにやって来ました。 私の可愛いお顔を見た恋人は私を一目で気に入りました。 そして猫好きのお友達に私の写真を見せて言いました。 「可愛い猫だろ? こいつを本格的に保護しようって決めたよ。 でも、血液検査をしてエイズや白血病だったらリリースするよ」 私はこれからどうなってしまうの? 血液検査の結果が悪かったら、またこの瓦礫の中に捨てられるの? 幼魚を釣り上げた場合、「大きくなってまた戦おうな〜♪」という意味でリリースすることと 子猫をリリースするということは全く意味が違います。 と、いうことに他なりません。 子猫ちゃんが保護されるのはケースバイケースですが、いったん家族に迎えた子が検査の結果 エイズや白血病陽性であっても、どうか見捨てないであげてください。 キャリアのままで発症せずに天寿を全うするケースも多いのです。 また不幸にして発症してしまったら、共に病と闘ってあげて欲しいのです。 沢山の愛をあなたに与えてくれた大切な命なのですから、、、。 [[attached(1,center)]]
写真の子猫は本文とは関係ありません。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用








