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月光譚

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月の現われはあたかも
暗転した舞台の酔っ払いだ。
うすぼんやりとして赤い。

街の光を受けているのか。月よ。
今日の色はいやに人工的である。
お前の眼下には今夜も多くの酔っ払いが
笑ったり 泣いたり
はたまた他人の上に折り重なって眠っている。

お前は地上に光を投げかけているのか。月よ。
地上には人の死骸が 多く転がっている。
そのどれもが 
今夜は生きているように赤みが射している。

おお やはり殺し合いは
夜昼わかたず行われ
子供すらもこのありさまである。

幸福も不幸もなべて生物の状況で
快楽の後のあられもない寝姿の若い男女も
方向も分からぬ砲撃に縮こまる少年兵も
それはそれ
生き物のなりゆきだろうか。

赤いのは酔っているからか。月よ。
やはり地上も酔っている。
腫れて化膿した地面に酒精が流れている。
こんな夜には 月よ。
青く照って地上のほてりを冷ましてくれ。
生き物の死を悼んでくれ。

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