モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを中心にしたブログです

モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを中心にしたブログです。

このブログでは、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの3巨匠を中心にして語ってきました。この3人だけは、私の感性にフィットするので、語りやすかっただけのことです。少々枠を広げるとしても、せいぜいロマン派の作曲家くらいでした。しかし、先日FM放送で、ある曲を聴いて衝撃を受けました。それは、オルフの「カルミナ・ブラーナ」です。この曲は知っていたのですが、あらためて聴くと、これほどの名曲だとは思いませんでした。狭い範囲に凝り固まってクラシック音楽を鑑賞していた自分をちょっと反省しています。
 カール・オルフ(1895-1982)は、ミュンヘン生まれの作曲家で、主に劇音楽を中心に名曲を遺しています。ミュンヘンと言えば、リヒャルト・シュトラウス(1864 -1949)が生まれた町ですが、実際にオルフはリヒャルト・シュトラウスの影響を受けています。
この「カルミナ・ブラーナ」は、舞台形式によるカンタータです。カンタータ―というと、バッハを思い浮かべますが、このオルフのカンタータ―は、舞曲のような印象を受けます。まさに祭りの音楽です。混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンのソリスト、オーケストラという大規模な編成もさることながら、打楽器をふんだんに駆使した大編成の曲で、その迫力には圧倒されます。1937年の作といいますから、ロマン派は終焉し、もはや現代音楽の時代といってもいいでしょう。けれどもこの曲は、極めてシンプルな和音と、強烈なリズムで親しみやすく、一度聴いたら忘れられません。アメリカのミュージカルや映画音楽、そしてさらにはテレビドラマの音楽のさきがけとなった曲といってもいいでしょう。もっと演奏されてもいい曲だと思います。小澤征爾の指揮で聴いてみましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=cJtPK3aS4vQ

ウクライナ国立歌劇場管弦楽団の第九コンサートの続きです。指揮者のミコラ・ジャジューラという人は、それほど有名ではありませんが、ウクライナ出身、50代後半でこのオーケストラだけでなく、ウクライナ国立フィルハーモニーの首席指揮者もしているそうです。ですから、音楽の国、ウクライナでは、第一人者といえるでしょう。少々地味で個性的ではありませんが、学者のような感じで、安定した指揮ぶりなので、好感が持てました。
最近、NHK FMで、指揮者のトスカニーニの特集をしていました。その中で、指揮者という職業には2種類あるという話がありました。ひとつは、「指揮者というのは、作曲家の考えを伝える人に過ぎないので、楽譜に書いてあることを忠実に再現し、作曲者の意図を聴衆に確実に伝えなければならない」という考えです。一方、指揮者自身の個性を前面に出すタイプもあります。それはつまり、「指揮者というのは、演奏を通して聴衆に訴える芸術家である。したがって、楽譜をベースにはするが、最大限演奏者の個性を引き出して、聴衆に感動を与えなければならない」という考えです。これは演奏家でも同じでしょう。どちらがいいか、しろうとの私にはわかりませんが、モーツァルトやベートーヴェンなどの大作曲家を音楽の最大の功労者として考えている私の個人的な感想としては、やはり演奏家は、作曲者の意図を忠実に再現する仲介人でなければならないと思います。バッハやモーツァルトの曲などで、よくアドリブで色々な装飾音をつけて演奏する人がいますが(バッハやモーツァルト自身がそのような演奏をしましたが)、それが聴衆の感性と合っていればいいのですが、全くあっていないと、かえって耳障りです。
ちょっと脱線しましたが、今回のコンサートの指揮者であるミコラ・ジャジューラという人は、あまり自己顕示欲がなく、ベートーヴェンの意図を忠実に伝える仲介者という意感じで、わたしは好感を持てました。
ところで、このウクライナ国立歌劇場管弦楽団は、今回創立150周年ということで、オペラ公演なども含めてしばらく日本に滞在するそうです。宣伝ではありませんが、ウクライナの優れた芸術水準を知る上でも、ぜひ聴きに行ってもらいたいと思います。
 

第九と未完成

AIの話をしかけたまま、半年たってしまいましたので、AIの話はまたにしましょう。
今日は大晦日です。年末といえば「第九」ですね。第九の話は、毎年のようにしてきたので、もうネタ切れの感じがしますが、凝りもせず、またしましょう。
 このブログは作曲家の話が主で、演奏家やコンサートについて触れることはあまりないのですが、今回は、29日に行ってきた第九のコンサートの話から始めます。場所は東京、初台にあるオペラシティーコンサートホール、オーケストラはウクライナ国立歌劇場管弦楽団、指揮はミコラ・ジャジューラという人でした。ウクライナというと、最近クリミアをめぐってロシアとの間に紛争がありましたので、にわかに政治問題として話題になりましたので、覚えておられる方が多いと思います。クリミアは、19世紀にクリミア戦争がありましたので、ウクライナあたりは紛争地のイメージが大きいと思います。けれども、いわゆるクラシック音楽に関しては、ウクライナは堂々たる先進国で、オペラやコンサートの水準や西ヨーロッパと比べても遜色はありません。中でもウクライナの首都、キエフにあるウクライナ国立歌劇場管弦楽団は、1834年の創立で、チャイコフスキー、リムスキー・コルサコフ、ラフマニノフ、ショスタコービッチといった錚々たる作曲家がこのオーケストラを指揮しています。
  さて今回のプログラムは、シューベルトの「未完成交響曲」とベートーヴェンの「第九」でした。かつてLPレコード時代に、シューベルトの未完成とベートーヴェンの運命が対になったLPがよく売れていましたが、今回のプログラムも、それと似ています。未完成が作曲されたのが1822年ころ、第九の初演が1824年ですから、この2つの曲は、ほぼ同時期に作られたといえます。
ベートーヴェンの第九は、50代になった巨匠が、何十年も構想を練り、全身全霊で完成させた労作であるのに対し、一方の未完成は、かけだしの25歳の若者が思いつくままに書いて途中で放り投げてしまった曲です(もっとも、シューベルトが未完成交響曲を書いたのは、グラーツ楽友協会から「名誉ディプロマ(学位)」を授与された返礼のためだったので、かけだしの若者といってもシューベルトは一応の評価を受けていたと思われます)。このように全く趣が異なる2曲ですが、続けて聞くと、その対比がおもしろく、結構楽しめて聴くことができました。
肝心の演奏内容ですが、次回にしましょう。

AIについて

将棋の世界では、14歳の中学生棋士、藤井聡太四段の活躍が話題になっています。なにしろ今日の時点で、デビュー以来、なみいるプロを相手に27連勝とのことです。すごいですね。ただ、藤井君はわかりませんが、人間のプロ棋士はコンピューターには分が悪いようです。つい最近も、現役のプロの名人、佐藤天彦名人が、コンピューター相手に2連敗して話題になりました。とにかく最近のAIの進歩は目を見張るものがあります。近々、私たちの多くの職業が、AIに置き換わってしまうらしいです。将棋や囲碁などというものは、論理的に考える作業ですから、AIが人間に勝つというのも、わからないことはありません。
 芸術はどうでしょうか?コンピューターソフトに小説を書かせるという試みもあるそうですが、まだベストセラーをコンピューターが書いたという話は聞きません。絵画のコンクールにコンピューターが描いた絵が優勝したという話も聞きません。もっともグラフィックのような画像については、そういう例があるかもしれません。
  さて、ここまでがイントロで、音楽はどうでしょうか?演奏に関してはAIも結構検討しそうです。「いやいや、名人芸を持つ人間が感情のこもった演奏に、AIがかなうわけがない!」という意見も、当然あるでしょう。しかし音色に関しては、AIでもそれなりの音色は出せそうです。プロの名人の音色を波形解析して、それに似た波形の音を出すことはできるでしょう。ただ強弱やテンポに関しては、人間が聴いて感動する演奏とは何かという非常に難しい命題があるので、なかなかコンピューターで感動する演奏を創出することは難しそうです。しかし私は、これもそのうちできるような気がします。
 歴史的な名演奏家のレコードがあったとします。たとえば、私が子供のころ感動した「ポロヴィッツのベートーヴェンの熱情ソナタ」のレコード(CD)を考えてみましょう。この音の波形をAIが解析し、もしホロヴィッツが、一度も演奏したことのない「・・・」という曲を弾いたら、どう弾くかということを計算して、それを実際に音にするということが可能なのではないかと思います。「この人は、こういったフレーズではこう演奏する」というようなことをAIが解析するのです。これをもっと進めると、一度も実現したことのない組み合わせで、例えば「カラヤンが」、「ニューヨークフィルハーモニー交響楽団で」、「ベートーヴェンの交響曲第4番を」演奏したらどうなるか?というようなことも再現できるかもしれません。そのときは、好みによって「オーボエ奏者はローター・コッホで」といった設定もできるでしょう。そんなことになったら面白くないという人も多いと思います。いや、ほとんどの人がそんなAIの使い方には否定的でしょう。でもわたしは、近いうちにAIはそこまでいくのではないかと思っています。では作曲はどうでしょうか?次回にしましょう。

オーレル・ニコレ

先日、フルート奏者のオーレル・ニコレが亡くなりました。私がクラシックを聴き始めたころは、フルート奏者というと、ピエール・ランパルとオーレル・ニコレの2人が双璧で、LPレコードから流れる彼らの甘い音色に聴き入ったものです。このブログは作曲家を中心にしていて、あまり演奏家について語ることないのですが、少しだけふれましょう。
ニコレは1950年代にベルリン・フィルの首席フルート奏者をつとめていたので、このころ発売されたベルリン・フィルのLPレコードには、輝かしいニコレのフルートソロを聴くことができます。オーケストラというのは、弦楽器は、何人もの奏者が同じパートを弾くので、個人の名前がなかなかでてきません。せいぜいコンサートマスターくらいでしょう。それに対して管楽器奏者というのはソロが多いので、個人が表に出るので、名前を憶えている場合も多くあります。かつてのベルリン・フィルというと、このフルートのニコレ以外にも、オーボエのローター・コッホ、クラリネットのカール・ライスターなど、スタープレーヤーがたくさんいました。ソロの部分などは、「このソロは誰々だ」というような聴き方をしたものです。この頃のベルリン・フィルというのは、各プレーヤーが他の楽器に合わせるというより、「俺がソリストだ」という感じで、朗々と歌うので、交響曲を聴くときも、まるで管楽器のコンチェルトの連続のように聞こえます。そんな中でも、とりわけニコレのソロは輝いていて、ニコレがソロを吹いたブラームスの交響曲第2番は忘れられない名演奏でした。Youtubeを探しましたが、ブラームスの交響曲第2番は見つかりませんでした。バッハのパルティ―タを聴いて冥福を祈りたいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=B5EicXYEfs8

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