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今の世の中はぁ。あらゆる技術が昔と比べたら。そらぁもぉぅアンサン。
モノゴッツぅえらいことに、もの凄くぅ技術が進歩してます。 軽四輪車なんか、ひと昔前のスポーティカーよりも性能が良いんですよ。
普通自動車の性能ナンか。チョオト古い時代のスポーツカーなみです。 車の修理や整備。ナンにも難しいことはない。
そりゃぁ。時代に合った技術の習得を学ぶんやろぅけどね。
故障したエンジンを専用のテスターで診断し。悪い個所の部品をね。
アッセンゆぅて、ゴッソリ周りの部品ごとお取り換え。
ぁッ!ボクぅ。別に整備の技術者が昔よりもぉッテ。
ケッシテ想うてまへん。今の時代、イロイロナ整備の道具がぁット。
昔よりもぉぅ。随分とぉぅ。便利なモンがぁギョウサンあるんやでぇ。
ッデ。昔は故障したエンジンから。変な異音がしないかと。
耳を熱いエンジンヘッドにくっ付けるようにして聴いたもんです。
自分が経験してきたコトによって養われた。勘(カン)。
ソノ勘を頼りに。如何にかして修理してやろうと整備士さん。頑張った。
技術者としてではなく。職人気質でね。
「おいぃ。 ポイント擦り合わせたんかぁ?」
コレ。整備の班長はん。
「アッ!ハイぃ。できてますぅ。」 コレ。新米整備士なりたてホヤホヤ君。
「どこやぁ?」 「あれぇ。此処にぃ。置いとったんですわぁ。」 「ココてぇオマエなぁ。こないなゴチャゴチャんとこ置くなぁ!ドアホッ!」 「アッ。ハイぃ!すいませぇん!そやけど此処に置いてたんですわぁ 」 まぁぁ。アンまし優秀なお人やなかとねぇ。
ソヤケド。怒られてナンぼの青春時代。 「オマエなぁ。アンましワイぉなぁ。悩ましたらアカンでぇ!」
「アッ、ハイぃ!」 「それでなぁ君ぃ。 コレなんやぁ?」
「アッ、ハイぃ。出来上がりですぅ」 「ですぅって?ナンや。よおぉ見てみぃ。斜めになってるがな。」 「アッ。エェ!ホンマですかぁ?」 「ですかぁ? 眼ぇ。突いたろかぁ!」
「アッ。エッ!ツッつくってぇ。そないなぁ!」
「ッタクぅ。もぉぅ!ホンならコレぉエンジンに組上げてみんかい。」 ポイントってなぁ。エンジンを動かす点火プラグの火花を発火させる装置の部品やぁ。
今ならポイントなんかありません。ほとんどが電子化されてますねん。 「君ぃ。接点よぉ見とくんやで。」
「アッ、ハイぃ。」 「おぉいぃ小林君。 コッチきてエンジン回してみぃ。」
「ハイッ回します。」 運転席からキビキビとした声。
コレ。優秀なる整備士。同期の小林君。
ポイントの小さな接点に微かな火花。
ドナイ見てもアカン!いくら見てもアカン!眼ぇ眇めてもアカン!
眼ぁツブッタラ見えへん!
しもたぁ!(シマッタァ!)ット。眼ぇツブッタからね。
「ナッ。どんなんや?」
「アッ、ハイぃ。火花ぁ飛んでますけどぉ。」 「怒(ド)アホッ!飛んでますてなぁオマエぇ!今まで何ぉ覚えてきたんやぁ!イッペン〆(シメ)たろかぁ!」 「アッ!ハイぃ!イッペンもにへんもエエですぅ!」
「エエてなぁ。お前なぁ。コレ外してやり直せ。仕上げるまで帰ったらアカンさかいなぁ!」
「アッ、ハイぃ。わぁぁ帰ったらアカンって。ソナイなんアカンわぁ!」 「アカンわぁ。ゆうたかてアカンからアカンねん。キッチリ仕上げるまでアカンからなぁ。」 「アッ、ハイぃ。そやけどぉ。今日わぁ早く帰らせてもらわんとアキマヘンねんぅ。」 「ナンや? 何の用や?」
「アッ、ハイぃ。用ってぇ別にあらへんけどぉ。」
「そんならエエやんかぁ?ワイかて残っててやるさかに仕上げてしまい。なっ。」 冬の自動車修理工場。安全管理上真冬でも暖房なんかしてません。 天井高く床は土間コン。間口広々。勿論夜はシャター半開き状態。
小さなポイントを悴む指先で摘まんで。オイルストォーンで仕上げます。
小刻みに指先動かし石と擦り合わせ。手が悴(カジカン)でも擦ります。 一生懸命にですねん。
「どないやぁ?」 「アッ、ハイぃ。もぉ少しですんやぁ。」 「ほうかぁ。はようしいなぁ。」 「アッ、ハイぃ。」 「なぁぁ。コレできたら飯喰い付き合えなぁ。」
「アッ、ハイぃ!エエんですかぁ?」 「うん。ええで。お前なぁ、こないな仕事。ええかぁ?」 「アッ、ハイぃ。頑張りますからぁ 」 「頑張らんでええんやでぇ。頑張ったらなぁ。できんかったらシンドイやろがぁ。」
「アッ。エエェ? 」
「うん。気張るんやでぇ。此処ゆうときになぁ。気張るんや!」 「アッ、うん! はいぃ!」 「焦らんと。ゆっくりでええさかいになぁ。ナンでもできる様になったらええ、さかいになぁ。」 「ぁ。あっ。はぃい。 コッコれ。できましたわぁ。」
「見してみぃ。うん。ほんなら組上げてみぃ。」 深夜の修理工場の奥で。ボンネットの中に首ぃ。
二つ並べて覗き込み。綺麗な連続火花が輝いて瞬いてるぅ!
「ええ!やればできる。なぁ!」
「アぁ!ウッうん。 はいぃ!おおきにですぅ!」 火花が水の底でね。なんやぁしらんけどぉ光ってみえますんやぁ。
「アホぉ!泣くなぁ!なんで泣くんやぁ。 ボケぇ!」
有難う御座いました
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