流通の歴史と未来のブログ

食品流通は凄く面白い世界です。昔・今・未来を語りたい

小売の未来形

 昨日はファッション関係のフェアに行ってきました。食品関係なのに何故、という感じかもしれませんが、ネットでいろいろ見ていると、ファッション関係の小売店では、最新のIT技術を使った店舗があるようなので、私自身、最近、そういうブディックめいたところには年をとっていますから、相手にされないのでフェアで見てみようかと。まぁ、そんな感じでフェアに行ったのです。

 食品と違ってファッションは、低価格もありますが、かなり単価の高いものがあり、顧客も限定されてくるところもあり、画像の技術を使って自分に最も合ったスタイルや色、素材のものを選択することができる、それもその店にある在庫から選ぶ必要もなく、オーダーメイド的な選択肢も可能であるような話がありまして、店は商品を売る場ではなく体験する場になってきているという話を読んでいましたので、これは参考になるのではないかという期待を抱いていました。

 しかしフェアはそんな店作りへの志向はほとんどなく、ITとは縁遠いものでした。在来型の接客を主力とした店舗であり、ITを使う大規模なシステムなり、ネットワークへの提案はほとんどありませんでした。

 中国での急激な通信販売の普及を支える宅配のネットワーク、巨大な物流システムとリアルな個人データの収集、そこから見えてくる巨大なマーケットボリュームの話は、中国への幻想を高めるものではありましたが、しょせんそれは貧しい国の大量生産大量販売の世界であって、先進国のそれではなく、プラットホームに本当になれるのかというと、ちょっと違うなと。

 中国のITは多くの闇を抱えているという印象が濃いもので、頭で考えているとスマホ決済で非常に合理的なような感じはするのですが、不正がやりたい放題の世界が裏側にくっついていたり、プライバシー保護がない世界の怖さがあります。何か変だなぁ・・・そんな感じ強くて、アメリカ発のITとはすこぶる違っている。とても同等には扱えない。

 中国の話はともかくとして、小売の未来形というのは、ECは確かに寡占化し、amazonなどの天下になっており、多くの専門小売業が衰微し消失して行く過程にはあるのですが、それがそれで完成するとは思えない部分として、どこがどうなるのかなぁ・・・都市論としても商業地が減退して行く世界というのは、どうなんだろうかと、いろいろ考えてしまいます。

リテールテック

 三カ月ぶりに更新します。先日、東京ビッグサイトでのリテールテックに行きまして、その感想です。

 世の中は、大変なAIブームのようです。猫も杓子もAIのようですが、さてその中身になるとお寒い限りという印象です。かつても同じようなブームがあったなぁ・・と私のような老人は過去と引き比べて思ってしまうものです。

 画像認識が進んできたことで確かにセキュリティ辺りは使えそうですが、マーケティング的な要素では、ファッションや高額な製品はともかく、私のような食料品では、リアル店舗では、どうなのかなぁ・・・今さら客動線が分かって、何が分かるのか。棚陳列が本部の指示に従はない店があっても、それで何がどうなのか。

 毎日、膨大な商品、膨大な客が動く中で、何か効果のある施策に結び付く指示が本部から、あるいは店長クラスがパートさんなどに出せるかと言えば、現場に行ってこうやれ、ああやれの方がまだしもだなという感じです。

 POSから膨大なデータが出てくる訳ですが、それらをAIを使って分析する様な話が出ない所をみると、BigData活用も、アメリカでも、さほど出て来ないのかなと。

 会場ではamazon Goが頑張っている無人店舗に結構、お客さんが集まっていましたが、よく言われるように、多数の自販機を並べるロードサイトの店と大きく違うところは無いように思えます。そんなに先進的かと。決済がスマホで、二次元バーコードを使う程度では、自販機の簡便性に比べると、どうなんだろうかと。セキュリティに投じられるお金に見合うのかなと。

 まぁ、面白いけれど、リアル店舗が今後も今までどおりに行く感じが少なく、ネットに取って代わる事態の中で、さて目新しいものは問えば、残念ながら、店舗が大丈夫だという印象を抱かしてくれるものはありませんでした。

 確かに人手不足ではありますが、無人化というのは、かえってネットでの購入を進ませていくことになるのではないかと。人がいないと楽しくない、商品を選ぶ時に不安になる、心配になるような、そういうものを実現するための店作りが・・・まぁ、リテイルテックでは難しいのでしょう。
 新年明けましておめでとうございます。日和も穏やかで静かなお正月です。まぁ、これは高齢者ばかりが住んでいる地域にいるからかもしれませんが。

 流通に関するブログは、最近、滞るというか、更新を滅多にせず、話題も乏しくなりました。現役を退いてから時間も経ち、周辺に流通の仕事をする人間もいなくなっていることから、刺激が無い状態でもあります。

 春先ぐらいに、どうするか決めたいと思っています。

 私的には、鎌倉時代の商業がどうなっているかを探索している所です。平安時代や室町時代には文献やら、絵画資料から記述している人は多いのですが、その間の鎌倉時代が分からないし、取り纏められていません。かなり難しいのでしょう。どこかから大量に文献が出てくる可能性が無いとは言えず、期待したいところです。

 商業は何と言っても近世です。明治以降というのも、実はあまり無く、卸売市場以外では、いきなり百貨店やらスーパーの話になってしまって、商業地区自体の話も、個々バラバラです。

 まぁ、こんな状況ですから、頑張る理由はあるのですが、さて気力やらが持続できますかどうか。新年早々ながら、あまり元気のある話でなく申し訳ありません。

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