流通の歴史と未来のブログ

食品流通は凄く面白い世界です。昔・今・未来を語りたい

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地ものと旅もの 4

 農協にしろ、農業法人にしても、自身のブランドで中央で、つまりは全国販売できるというのは素晴らしい事である事は間違いありません。これは漁協でも同じです。
 しかしながら自然の生産物であること、つまりは自然を相手にしたものであり、広大な土地を使うことが困難であるならば、全国の需要に応える事は相当に難しい話にもなります。ですから自身の商品のマーケットをどのように設定し、マーケットの開拓をし、そこにスムーズに届けられるかが大きな問題です。

 産地側ができることは、頑張れば相当な事が可能ですが、それにはそれなりの人材も、稼働できる仕事も必要です。それだけの付加価値を生み出せるかと言えば、自然を相手にした産物では限界がある事は確かです。アメリカのアグリビジネスの拠って立つ基盤というのは、やはり広大な農地、巨大な農業機械を使用し、農薬散布も飛行機を使った農畜産業であることに尽きるでしょう。

 日本においてもブランド化した農畜産物については相当に集約化が進み、ある地域で限定され大量に作られており、同じような気候風土の条件があっても、そちらではもう作られなくなっています。

 こういうブランド品の形成には、中央市場の卸が係わっているケースがかなりあります。卸にとっても専属販売の契約を得て販売するところまでは行きませんが、それでも優先的にブランド品を確保できる事は商売上、有利ですから、ブランド作りに積極的に係わります。それが卸の産地開発、商品開発と呼ばれるものです。

 卸の営業は、商品作りに様々なアドバイスを行います。ネイミングも手伝いますし、包装やパッケージの容量などにもアドバイスします。有望なお客に試験販売を行って評価を牽き出すこともあります。つまり卸はマーケティング的な側面を産地に対して働きかけをし、成功に結び付ける役割を果たしています。ここらは産地だけでブランド化するには限界があるもので、卸の力を使う事が成功に結び付きます。

 産地の方々は良いものさえ作れば売れると考えがちですし、自分達だけでやるとブランド名が浸透せず、物産店で販売するくらいしか宣伝の機会が無いということにもなりがちです。

 そして産地から見た時に、どんな卸と手を組むのかが重要ということにもなります。 

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