流通の歴史と未来のブログ

食品流通は凄く面白い世界です。昔・今・未来を語りたい

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 戦後の流通政策とは何であったのかを改めて考えると、その瞬間はともかくとして、果たして成功と言えるようなものはあったのかと思ってしまいます。このことをよく腹に据えておかないと、政策に振り回されて見えなくなることもしばしばです。自嘲的な気分も込めて書いておきます。

 流通の近代化というのがお題目のように行政や大学などの機関やら、そして流通に携わる「進歩的」な人々から唱え続けられていました。戦前も同じだったかと言うと、どうも戦後ほどの騒ぎではなく、具体的な政策として推し進められたものは、せいぜいなところ商法などの法律の整備やら、度量衡の統一、教育における商業学の形成などくらいではなかったかと思われます。
 つまりは流通の近代化とは戦後社会の特徴の一つであり、アメリカを見本とする商業のありように強く影響されていたと言うべきことなのでしょう。

 端を発したのはアメリカ小売業への見学旅行であったように思われます。これは戦後の混乱期を抜けて、ようやく社会が落ち着き、流通もスムーズに動き、駅前商店街が全国に広がった時期に、ようやく同業者組合とか、商店会などが整備されて行くこととも重なっています。

 話が市民市場よりも進んでしまったので、もう一回、市民市場の話に戻してから、近代化の話に行く事にしましょう。
 市民市場は流通政策ではありません。あくまで治安と防災の観点が大きなもので、市民市場にどうやって商品を供給するかという流通の話は、まだ、存在していなかったと思います。というのも、ちょっとした流行現象のように市民市場ができて行ったからです。

 ここらの話も、もしかするとどこかに研究書なり、役所の報告書にあるのかもしれませんが、資料的には乏しい。むしろ闇市研究の方がはるかに充実しています。これもなかなか興味深いものがあって、闇市的なものの方が郷愁を呼び寄せるところが強いのでしょう。

 何か話が長くなってきたので次回に。

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