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千葉俳句大会

 12月2日
  午後から朝日カルチャーセンター千葉・朝日新聞千葉総局の主催する千葉俳句大会。今日も2時間かけて千葉市まで。
  選者は、櫂未知子、小浜杜子男、鈴木太郎、能村研三、藤田直子の各氏と私。藤田さんは今年からの参加。
  応募句では軸の連中がたくさん入賞した。慶祝。
 
  朝日カルチャーセンター千葉賞 投函はまっ逆さまに天の川    市川唯子
  朝日新聞千葉総局賞       図書館の椅子引く音も冬隣    人見 正
     〃                敗荷の太古に還る風の音     吉田季生
  秋尾敏特選1            虫も人も老いて光の籠があり   市川唯子
  秋尾敏特選3            投函はまっ逆さまに天の川    市川唯子
  秋尾敏入選             呟きに猫が応えて星月夜     文挟綾子
   〃                  図書館の椅子引く音も冬隣    人見 正
   〃                  恭しき被食者たらん鵙日和    諸藤留美子
  櫂未知子特選1          投函はまっ逆さまに天の川     市川唯子
  鈴木太郎特選1          図書館の椅子引く音も冬隣     人見 正
  能村研三特選1          放浪のまずは花野を抜けて行く  市川唯子
  能村研三特選2          古代より蕊の熱情曼珠沙華    三上 啓
  能村研三入選           敗荷の太古に還る風の音     吉田季生
  藤田直子特選1          敗荷の太古に還る風の音     吉田季生
 
 休憩時間に能村研三さんから、ブログ見ましたよ、と声を掛けられ、昨日の記事の、市川学園の沿革史と登四郎氏の年譜のことに話が及ぶ。研三さんも市川学園の出身。当時は校長が病身だったため、集会の訓話はいつも父上だったそうで、「それだけがいやだった」と研三さん。飾らない人である。
 研三さんの話では、市川文学プラザの展示では、石田波郷を師系のように示しているが、波郷を登四郎のライバルと見る評論もあるのだそうだ。たしかに俳句では波郷が先輩だが、年齢は登四郎が上である。登四郎としては波郷に励まされるというのも複雑なことであったかもしれない。また、波郷から見れば、登四郎は社会人としても成功した人であるから、こちらもいささか複雑な思いで眺めていた可能性もある。
 帰宅したら、波郷のご子息の石田修大さんから手紙が届いていた。波郷自画像の掲載許可である。秘蔵していた波郷の自画像を、短詩文化学会の機関誌「短詩文化研究」に紹介することにしたのである。この自画像は、倉橋羊村さんもご存じないということであったから、初出の資料にちがいない。来年3月に刊行する予定である。掲載を快く許諾してくださった修大さんに感謝。同じ日に、研三さん、修大さんと関わりを持てたというのも何かの縁であろう。
 
 見る人の思うかたちに雪ばんば 敏
    

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