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 1月10日、東京オペラシティコンサートホールで行われた「山下洋輔プロデュース 東京オペラシティ・ニューイヤー・コンサート「ジャズのもう一つの夜明け」に行った。山下洋輔プロデュースとしては今回が最終回である。
 プログラムは4部構成で、最初が山下洋輔(p)、池田篤(A.sax)、中村健吾(b)、高橋信之介(dr)。
 次が、山下洋輔(p)、スガダイロー(p)、Miya(fl)。
 3番目が挾間美帆(p,arr)+真部 裕クァルテット[真部 裕(Vn)、沖増菜摘(Vn)、吉田篤貴(Va)、島津由美(Vc)]+はたけやま裕(pc)。
 最後が山下洋輔(p)、寺久保エレナ(A.sax)、中村健吾(b)、高橋信之介(dr)。
 最終回の山下洋輔に敬意を表するということもあるが、何と言っても池田篤と寺久保エレナを同時に聞けるということに興味があって行った。二人とも、クラシックでも通用する正統的な吹き方を基礎に置いて、ジャズ風に音色をアレンジするという吹き方だと思うのだが、結果としてずいぶん違った音になっている。その違いを知りたかったのである。
 しかし、残念なことに、1階27番という席では、アルトの音域の残響がきつすぎて、二人の音色の違いを十分に味わうことができなかった。もう少し天井を下げてくれれば違ったかもしれないが、二人に共通するクラシック的な部分が強調されて、似た音色になってしまうのである。
 まさにホールはメディアである。このホールではスタン・ゲッツさえもクラシックの音になってしまうのではないかと思われた。
 そのかわり、今回は、中村健吾、高橋信之介、スガダイローという3人の若手のすさまじさを十分に味わうことができた。この3人はほんとうにすごい。タイトルの「ジャズのもう一つの夜明け」に特に意味があるとも思えなかったが、要するにちゃんとジャズをやる若い世代がちゃんと育っているよ、と言うのが山下さんのメッセージだったのであろう。
 アンコールは全員総出というサービスぶりで、山下さんの「ハイク」を演ったのだが、このことは「俳壇」誌(本阿弥書店)の「俳壇時評」に書いておかなければと思う。
 山下さんの「ハイク」は5拍子、7拍子というわけではなく、4拍子(2拍子?)に乗せて575を叩き、あとはフリーという曲である。つまり、テーマは、ジャカジャカジャン、ジャカジャカジャカジャン、ジャカジャカジャン、これだけなのである。
 ご承知の方も多いだろうが、池田篤さんのお母様は、俳人の池田澄子さんである。山下さんはこのことをご存じなのだろうか。
 澄子さんにとっては篤さんはまだ心配な子どものようで、彼がどんなにすごいサックス奏者になっているかということを十分認識なさっていないところがある。一方、篤さんと話をしていても、お母様がどんなにすごい俳人かと言うことを認識されていないのではないかと思うときがある。まあお二人に照れがあるのかもしれないが、不思議な親子である。
 
 
 

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