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片山広明のこと

 追悼

2018年11月13日、片山広明、他界

何度も肝臓を悪化させ、よくここまで頑張ったと思う半面、
やはり、早いよ、とも思う

あなたがいなかったら、私は
勤めを辞めて、もの書きにはならなかったろう
あなたはいつも私の前を歩いていた

「俺だけじゃねえか」
酔ってそう叫んだのは、30歳のころだったか、
昔のバンド仲間が集まった席でのこと・・・
みんなサラリーマンになりやがって、どうなってるんだ、
そういうことだったのかと言われ、私は、
いつか追いかけるから、と
密かにつぶやいた

圧倒的な才能だった。誰もあなたのようには楽器を鳴らせない
鳴らない楽器を持っていって吹いて貰うと、
たちまちその楽器は鳴るようになった

その音で、
あなたは生涯、すごい音楽を作り出そうとした
うまいとか、渋いとかじゃなく、
すごい音楽を

あなたと知り合ったことが
私の人生だ

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現代俳句探究3

ペガサスへ蹄となってゆく踵       表   ひろ
 単なる夢の句ではない。メタモルフォーゼである。「ペガサス」だから「蹄」という連想はシンプルだが、野性的な変身願望に生命力がある。
神留守の日輪何を書き散らす     山 政江
 ものを書き綴っていて、ふと我に返った句と読んだ。「神留守の日輪」は自分を縛る規範のなくなったエネルギー。自由なのは良いが、本来自分は何を書き残すべきだったのか、という問いである。
                          <「軸」2017年12月号>

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現代俳句探究2

林檎割る銀河のごとき香を散らし     清野 敦史
 直喩がつまらなくなるのは、本当に似ているものに「ような」を付けるから。俳句で「ような」を使うなら、この句のように意味的にはとまどうほど遠いものに使うことだ。そして、その結果が感覚的に理解されるなら、その表現は成功したと言える。
凩を拝受目覚めのティー・カップ     市川 唯子
 うっかり窓を開けてしまったのだろう。吹き込んだ凩を受けたのはティーカップ。ちょっとお洒落な句だ。
                      <「軸」2018年1月号>

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現代俳句探究

年つまる奇跡の部屋に仮寝して    表  ひろ
 「奇跡の部屋」は病室。「仮寝」は断熱シートを敷いて寝る付き添い人か、それとも患者の身を仮の姿と見たか。「奇跡」とは命そのもの。命は宇宙にただ一つの〈内面〉を抱え込んでいる。ほかの誰もが踏み込めない〈内面〉をくるんで明滅する命の不思議。その命には意味を持たないであろう〈一年〉という現実を、看護する人は抱え込む。
次々と銀河に鶴を捕る男       清野 敦史
  宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」には〈鳥を捕る人〉が登場する。一説によると、白鳥座の隣に子狐座があることがモチーフになっているというが、群れ立つ鶴を見た作者は、銀河鉄道の〈鳥を捕る人〉がそこに現れるように思ったのであろう。
                      <「軸」2018年2月号より>

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