初めに、私は星野源がとても好きなので、今回の課題図書は単純にうれしかったです。

エッセイ集なので日常のことや考えなどがつづってあって、さくさくと読めてしまうライトな本でしたが、わかるわかると共感してしまう話が多かったです。
特に口内炎の話です。私も本当によく口内炎ができます。しかも大体、生活の不摂生から来るものです。舌のつけ根にできるので、何かを食べるたび、しゃべるたび、とても痛いです。筆者は喉にできたということで、上には上がいたなと思いました。想像するだけで痛いです。
それから、私は自分がどう見られているかをすごく気にしたり、他人と自分を比べたりしてしまうのですが、同じようなことが書いてあったのでとても共感しました。筆者は音楽や演劇を通じて『自分がなくなる』感覚があるということでした。わかるなと思いました。私も趣味で演劇をやっていますが、頭の中にいる自分自身がいなくなって、別の人物になりきっているというか、自然と別の人間を演じられる瞬間があるからです。

テレビに出るような人でも、何だか身近に感じてしまいました。やっぱり星野源、好きだなと思いました。
でも、自分のお母さんを名前呼びする男性はちょっと。

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『火花』を読んで

今回の読書感想文は芸人の又吉直樹さん著の小説である。実は、発売当初かなり話題になっていたこともあり購入したのだが、半分まで読んで、なかなか読み進められず家の本棚で眠っていた。

作者独特の表現がなかなか進まない要因だったのだが、物語というより一つの芸術作品という感じがした。

主人公はお笑い芸人で、お笑いの世界が描かれている。作者が現役のお笑い芸人なのだから、多少なりとも実際のお笑いの世界に近いのだろうという想像で感想を述べさせていただくと、芸能界は私たちが思っているより華やかな世界ではないのだなと思った。

実はこの作者の本では、次作の『劇場』も気になっているので、機会があれば読んでみたいと思った。

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「私は、その真実を伝えるために、ノンフィクションでなく、小説を書いた」この本を手にとったとき、帯の作者の言葉に、まず心惹かれた。
真実を伝えるならばノンフィクションだろうと、私は安直な考えが浮かぶが、真実を伝えるために小説を書いたとはどういうことだろうかと思った。

今回の本では、私の知らなかった自動車業界の闇を知ることができた。小説であるからフィクションなのだが、誰もが某自動車会社に当てはめながら読んだことだろう。登場人物も、実在の人物を彷彿とさせるものである。
中には、私でもニュースなどでよく知っている出来事があり、その裏側でそんなことがあったのかという驚きと面白さがあった。
最も驚いたのは、やはり裏の世界というか、これはいいのか、ということも多かったことだ。知ってはいけないことを知ってしまった感覚だ。これは、ノンフィクションとしては世に出すことはできないだろうなと思ったりもした。

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『友情』を読んで

今回の課題図書は武者小路実篤の『友情』である。

まず、読む前のイメージで、さわやかな青春ストーリーかと思いきや、三角関係で割とショッキングな内容であった。

友人の妹、杉子に恋心を抱いていた野島を常に応援していた大宮だが、野島は杉子に断られ、その後、大宮と結ばれてしまう。友情を裏切って、愛情をとり、2人が結ばれるに至ったいきさつのような手紙のやりとりを雑誌に発表し、それをわざわざ野島に知らせてくる大宮。
その結末だけを考えると大宮に腹が立つが、野島は杉子の容姿や声など外見的なものを見ており、杉子はそれに気づいているから野島のそばには1時間以上いたくないと大宮へ伝えている。

まだ学生のころだったら大宮に腹が立って終わりだっただろうが、今、読んでみると、杉子の気持ちもわかる気がするし、杉子の気持ちを受け入れた大宮の気持ちもわからなくはない。
自分も、これを読んだ時期によって感じ方は違っただろうなと思う。ただ、全てを知らされた野島が、仕事の上で決闘しようと返事を送るのは格好いいと思ったし、ぜひそちらでは勝ってほしいと思った。

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タイトルからして、何だか怖いような、物悲しいような雰囲気だと思った。
妻を亡くした男ユーグと、その妻にうり二つの女ジャーヌと、ユーグの家の家政婦バルブが主な登場人物だ。

終始、ユーグにいらいらしながら読んだ。愛する人を亡くしたら、想像できないほど辛いとは思うが、余りにも身勝手で不気味で、結末もあんな形になってしまうのだから、救いようがない。

この作品は、後にオペラになっているらしい。人物よりも、情景の美しさが際立つような作品だと思ったので、見てみたいと思った。

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