Jimmyの明かり窓

今さらだけど、レスリーの映画評をHPから移し中

欧米映画 あれこれ

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HPの方でも映画の感想を書いていますが、最近さぼり気味。チョッと気になった映画のあれこれを取り上げてみます。

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1941年:アメリカ
監督:ジョン・フォード
出演:ウォルター・ピジョン、モーリン・オハラ、ロディ・マクドウォール

 19世紀のウェールズの炭鉱町。ヒューはモーガン家の末っ子で、家の男達はみな炭鉱で働く。学校ではいじめられっ子でも、皆の励ましで悪童に立ち向かい認められる芯のしっかりした少年だ。石炭産業は不況で、賃金カットに抵抗し、組合結成の動きが高まり、長兄イヴォーを始め、一家の若者たちはその先鋒に立つが、父(D・クリスプ)はこれに反対。息子たちは家を出、姉のアンハード(M・オハラ)とヒューだけが残される。新任の牧師グリフィド(W・ピジョン)と姉は秘かに魅かれあっているが、禁欲的な彼を前に、姉は不本意な結婚を承諾、南米へ渡る。川に落ちた母を助けて凍傷になったヒューを親身に励まして以来、グリフィドとは固い絆で結ばれ、彼の奨めでヒューは文学の世界に目覚める。が、長兄が事故死し、ヒューは止むなく学校を中途で辞め、兄に代わって働く。姉が実家に戻った時、グリフィドとの心ない噂が立つが、牧師は卑俗な村人の心を責め、教会を去っていく。ちょうどその日、落盤で父までが犠牲になるのだった……。不幸なことばかりの少年時代だが、成長した彼にはあくまでその月日は麗しく尊いもの--(allcinemaより)

この映画も白黒で古いがBSでやっていて、大好きだった記憶が
あったので録画しておいた。落盤事故があって家族が亡くなった事や
郷愁を誘う映画であったような記憶が・・・。

どうして私が大好きだったのか、今回観てわかった。
末っ子のヒューが川に落ちて凍傷になり歩けなくなったからだ。
私は子供の頃に父の乗る自転車の後ろに乗っていて車輪に足を挟んでしまい
歩けなくなり、寝ていた事があった。
そうなると歩くのが恐くて足は治っているのに中々歩けなかったのだ。
だから歩けなくなったヒューが牧師さんに水仙が咲き乱れる丘に連れて行かれ、
歩けるようになる場面に感動したんだな。
「アルプスの少女ハイジ」のクララのように。

大人になった人間が過去を振り返って思い出すという
ストーリーに私は弱い。昔は感動して泣けたような気がする。

しかし今回はまったく観る目が違っていた。
前は威厳ある父親と末っ子中心に観ていたが
今回は完全にお母さんの気持ちになってしまった。

私が若い頃思っていたより人生はしんどいと解ってきた今観れば
この一家に降りかかる不幸(炭鉱のストだとか、不幸な結婚だとか、
近所の心無い噂だとか、最悪なのは勿論事故で人が亡くなることだけど)は
色々と大変だけど、生きていれば種類は違えど、みんなにふりかかりえる苦労なんだ。

時代が変わり時が流れたんだなぁ、そして愛のある素晴らしい家族。
振り返れば、谷は美しい緑におおわれ、すべてが懐かしい・・・。

1941年:アカデミー賞 作品賞、監督賞、助演男優賞(ドナルド・クリスプ)、
             撮影賞(白黒部門。アーサー・ミラー)、美術賞
             室内装置賞を受賞
1941年:NY批評家協会賞(監督賞)

◆「野いちご」◆

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1957年:スウェーデン
監督:イングマール・ベルイマン
出演:ヴィクトル・シェストレム、イングリッド・チューリン、ビビ・アンデショーン

 サイレント期にはハリウッドまで渡った、スウェーデン映画の基礎をなした名匠シェストレムを主演に迎えて、ベルイマンが人間の一生を深く掘り下げた詩編ともいうべき秀作。
 医師イサク(ヴィクトル・シェストレム)は50年に及ぶ業績を讃えられ、名誉博士号授与に赴く前夜、自分が死ぬ夢を見る。彼は息子の妻の運転で式場のあるルンドへ向かうが、途中、青年時代を過ごした旧宅に立ち寄り、原っぱの野いちごに、積極的な弟に奪われた婚約者サラ(アンデショーン)を想い出す。その後、彼がめとった妻はくだらない男と密通し、彼を傷つけたのだ。
 邸を発ってしばらくして、ヒッチハイクの三人組を拾うが、そのうちの一人、女学生のサラ(アンデショーンの二役)は昔の想い人にそっくりで、彼は思うままに過ごせなかった自らの青春を悔いる。次に乗せたのは、彼らの車と事故を起こしかけた夫婦者。しかし、その口論があまりにうるさいので降ろしてしまう。が、再びまどろむイサクの夢で、その無知と人生の空疎さをあげつらうのは、夫婦者の夫だった。
 イサクはそこで初めて、息子エヴァルドの嫁マリアンヌ(イングリッド・チューリン)の苦悩を知る。息子もまた自分と似て厭世的で人生を楽しんでいない……。式典を終えたイサクは、例の三人組の祝いの訪問を受ける。勲章よりもそうした、人とのつながりの価値を思い知ったイサクのその夜の夢は、青春の頃に戻りサラに再会する幸福なものだった。人生が走馬灯のように、とはよく言うが、このように老いて、若き日を回想できるものなのか。そのためにも生きねばなるまいと思わせる映画です。
 (allcinemaより)

BSでやっていたので観ました。主人公は世間的には成功し、人物的にも温厚で
評判が良いが実は大変心の中は孤独で冷たく頑固で、彼をよく知る家族などからは
煙たがられている。
78歳になり、自分が死ぬ大変恐ろしい夢を見てから人生を振り返った時、
自分には医学の知識しか残っていないと自覚し愕然とする。

年を取るということは恐ろしい!旅の途中で実家に立ち寄り96歳になる母親に
会うが子や孫達に53通もカードを送って返事は来るが誰も訪ねて来ない
その寂しさ悲しさ・・・。

後で息子の嫁のマリアンヌが「母親は死ねなくて屍のように生きている、
そしてあなたは生きながら死んでいる。夫も死にたくて生きている。
今、自分のお腹にいる赤ん坊にその死や憎しみの連鎖を味合わせたくない。」と
言っていたが、人生を楽しんで生きるのは難しい。

今の日本でも高齢になってからイキイキと生きていくのは大変な事だ。
白黒の映像で描かれているけど、死に対する恐怖や幸せだった子供時代の
幸せな日々が色で見えるようで、ここはきっと緑いっぱいなんだろうな、
この籠に入っているのは赤い野いちごだ〜とか想像しながら観てました。

人生は過ぎ去れば思ったより短くて、若いときにこの映画を観ていたら、
ただただ暗い映画だなぁとしか思わなかったかも知れないし、
もっと年を取って(上手く長生きできればだけど)78歳になって観たら、
あの悪夢のような夢はもっともっと現実味を持ってかなり恐ろしかもしれない。

さすがにイングマール・ベルイマンの代表作にして映画史に残る名作
奥深い映画でした。

1958年:ベルリン国際映画祭金熊賞
1958年:ヴェネチア国際映画祭イタリア批評家賞
1959年:ゴールデングローブ外国映画賞
1962年:キネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位

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2006年:アメリカ
監督: クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ

太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。
しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。 (ALLCINEMAより)

地下壕へアメリカ兵が入っていき、手榴弾で亡くなった日本兵を発見する所があったが
顔や体がえぐられた日本兵の姿が写っていて、あ〜そうか、胸に「バン!」てやった後は
あんな姿なんだなとリアルにビックリした。

山に隠れて姿の見えない日本兵が穴から機関銃を撃って来るところなんか
アメリカ側からみたらさぞや不気味だっただろうな。
ただただ駒のように上陸させられ、突き進むしかない人間も悲しいものです。

あの旗を立てた後も戦闘は続いていてアメリカ軍にもかなりの犠牲者が出たんですね。
軍艦の中での和気あいあいとしていた仲間達も大勢亡くなってしまって
戦争に行かなかった人には彼らの心のうちはわからなくて
結局子供達にも何も語らずじまい、それをこの作者が調べたって事なんですけど。

アメリカは金持ちで軍事力も日本に比べ物にならないくらい甚大で
力の差が歴然としているアメリカに勝てるわけが無いと単純に思っていたが
アメリカはアメリカでお金を集める為に国債を発行しそれを買ってもらう為に
あんなに努力をしていたとはまったく知らなかった。

その為に英雄扱いされショーに出させられる3人は本当に気の毒だ。
というか一人は楽しげだったけど(婚約者も目立ちたがり屋だった)
ネイティブ・アメリカンのアイラは人種差別もあり お酒に溺れて亡くなってしまう。

エンドロールに写される本物のその当時の写真。
それこそ臨場感に溢れ、切羽詰った人々の表情、
必死の状態、亡くなった人々の悲しい姿。
映画よりその写真が一番グッと胸に迫りました。

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◆「街のあかり」◆

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2006年 : フィンランド=ドイツ=フランス
監督・製作・脚本・編集 : アキ・カウリスマキ
出演 : ヤンネ・フーティアイネン 、 マリア・ヤンヴェンヘルミ
 警備会社で働く男コイスティネンは、その朴訥とした性格から会社の中でも浮いた存在だ。私生活では友人も恋人も家族もいない、孤独な生活を送っている。売店の女性アイラだけがそんな彼を見つめていたが、コイスティネンはその思いに気づく事もなかった。
 そんな彼に目をつけたギャングがいた。ギャングは自分の情婦ミルヤをコイスティネンのもとに送り、誘惑させる。恋に落ちたコイスティネンは、彼らの犯罪に利用されてしまう。  (goo映画より)

あまりにも孤独なコイスティネン。家族も友達も恋人もいない。
寡黙だということが彼を社会から隔離してしまったようで、
そんな彼に悪意を持って近づいた女にコロッと騙されて、
宝石泥棒と間違われてしまう。おまけに服役までして!

彼は途中で女が部屋に盗んだ宝石を隠し持ってきて罪をきせようとしている事が
分かったのに、そのまま何も言わず服役してしまう。
刑務所を出てから、皿洗いの仕事をしている店にギャングと女が
偶然やってきて会ってしまった時、殴りかかるがあっけなく、
ボコボコにやられてしまう。

ほんとは彼を愛していた売店のアイラが最後は駆けつけて何となく、
二人はどうにかなるのかなぁって所で映画は終ってしまうんですけど・・・。

この孤独すぎる男を演じているヤンネ・フーティアイネンは正当な男前で
いやぁ〜彼ならそこまで孤独になるかぁ〜!?って思ってしまったんですけどねぇ。
確かにギャングから送り込まれた女と映画に行っても、何をしても会話がなく、
女性としてはまったく面白くない相手ではあるけれど。

幸せは身近な所にあったのに、鈍感な彼は売店のアイラの気持ちにまったく
気付いていないんだから。淡々と物語りは進み凄く静かで、
寒々としたヘルシンキの街がものすごく印象に残りました。

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2004年:ドイツ
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ
1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。   (allcinemaより)

CSでやっていたので何気に観てしまったが、かなり興味深い。
私はヒトラーが最後、地下壕でエヴァ・ブラウンと一緒に自殺したことは
知っていたが、この映画は歴史学者ヨアヒム・フェストの
「ダウンフォール:ヒトラーの地下要塞における第三帝国最後の日々」
(邦訳「ヒトラー 最後の12日間」)と、ヒトラーの秘書だった女性の
回顧録「最後の時間まで:ヒトラー最後の秘書」(邦訳「私はヒトラーの
秘書だった」)が原作なのでかなり忠実に再現してあるんだろうな。

地下壕というと、私はもっと暗くてトンネルのようなものを想像していたが
これは完全な要塞で食料やお酒が豊富でまったくイメージと違ったし、
それに女性や子供たちまでいたので驚いた。

もうソ連軍が近づき、最後の時が近づいているのに、昇進や栄誉を考える愚かしさ。
ヒトラーが亡くなった後も兵士に勲章が配られたり、共産主義者を捕まえたり
それもまた恐ろしい。
地下壕ではヒトラーとあくまで最後を共にしようという将校や、
酒に溺れて現実逃避する者など内部から腐ってきている。

ヒトラーは自殺した後、部下に頼んでガソリンをかけられ焼かれている。
地下壕からヒトラーとエバァの死体を運ぶところなど凄くリアルで、
あぁこうやって死んだんだなぁと感慨深かった。

ゲッベルス夫人のマグダなどはヒトラーに心酔していて、あんなに可愛い
6人の子供たちまで睡眠薬で眠らせた後、毒殺する。
死に際も見事というか狂ってるというか、凛とした表情。

女性秘書、ユンゲが見たヒトラーは女性や犬に優しい人物で、彼女は
強制収容所の事やスターリングラードの戦いの事など何も知らなかったのだ。
だけど最後に生き延び年老いたユンゲが後で色んな事実を知り、
「私は知らなかったのです。だけど許されるものではありません。」と語っている。

敵味方の軍人と民間人数千万人を殺し、ユダヤ人、ジプシー、ポーランド人、
精神病患者、障害児など数百万人を殺したといわれる独裁者ヒトラー。
やはり戦争は嫌だ!

ブルーノ・ガンツのヒトラーはまさに本物のようだった。

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