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今さらだけど、レスリーの映画評をHPから移し中

欧米映画 あれこれ

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HPの方でも映画の感想を書いていますが、最近さぼり気味。チョッと気になった映画のあれこれを取り上げてみます。

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1987年  フランス/西ドイツ
   監督  ルイ・マル

ルイ・マル監督の自伝的映画。1944年、ナチス占領下のフランス。
12歳の少年ジュリアン・カンタン(ガスパール・マネス)はパリからカトリック寄宿学校に
疎開していた。その学校に、ある日ジャン・ボネ(ラファエル・フェジト)という少年が転入してくる。
彼は非常に成績優秀でジュリアンのライバル的存在になっていく。
二人は森の中での宝探しで迷子になったことから仲良くなったが、ふとしたきっかけで
ジュリアンはジャンがユダヤ人であることを知ってしまう。

ある日、学校から解雇された料理人のジョセフ(フランソワ・ネグレ)がゲシュタポへ
密告したことにより、学校にいた3人のユダヤ人生徒と、ユダヤ人を隠した罪で校長も逮捕されていく。

***   ***   ***   ***   ***   ***  ***   ***

ラストの寒い朝、連行される生徒達と校長先生。ジュリアンは40年経った今でも、
あの朝のことが忘れられない。自分の視線で友達を売ってしまったようなものだもの。
どっちにしろあんな執拗なゲシュタポだもの、ジャンは捕まっていたと思うけど。

映画は別にドラマティックなことは特別起こらず、淡々と寄宿学校の少年達の日常が綴られる。
劇中にチャップリンの映画をみんなで鑑賞する場面があるんだけど、今私達が見るのと違って、
ナチス占領下のフランスで観るのとでは大違いだ。
子供達はチャップリンのユーモラスな動きを見て笑ったり、真剣な顔つきになったり。
それがどれほど心和むことだろうか・・・。チャップリンがとてつもなく偉く思えた。
そして素晴らしい人だと感激してきて何だか泣けてきた。

ルイ・マル監督はゲシュタポに連れて行かれたジャンに許しを請いたいのだろうか?
捕まったジャンの悟ったような表情が胸にしみる。

1987年ヴェネチア国際映画祭:金獅子賞 ルイ・マル
1987年 LA批評家協会賞:外国映画賞
1988年英国アカデミー賞:監督賞
1988年ヨーロッパ映画賞:脚本賞
1987年セザール賞:作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞、音響賞、編集賞


 

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2005年  アメリカ
  監督   クリント・イーストウッド

31歳になる女性マギー(ヒラリー・スワンク)は13歳の時からウェイトレスで
生計を立てるなど不遇の人生を送ってきた。彼女は唯一自信を持っているボクシングの才能で
成功を目指そうと、小さなボクシングジムを経営する老トレーナー、
フランキー(クリント・イーストウッド)の元に無理やり押しかけ入門してしまう。

彼女のひた向きさにフランキーの唯一の親友スクラップ(モーガン・フリーマン)も温かく見守るなか、ヨーロッパに遠征に行き連勝する。ついにタイトルマッチの試合となるのだが・・・。


***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   *** 


こんなに重い映画だとは知りませんでした。女性が苦労の末ボクシングで栄光をつかむという
ハリウッド的映画だと勘違いして見ていたので、後半の尊厳死の話に展開していくので、
「あぁ成る程、だからアカデミー賞なんだな」と納得がいきました。

悲惨で過酷で、でもそれが大多数の人々の現実で、貧しさから這い上がろうとしても
這い上がれない、また家族と心を通じようとしてもまったく通じないもどかしさ。
アメリカンドリームはほんの、ほんの一握りの人々のお話で他の多くの人々にとっては
それには程遠い地味で苦しい人生が続いているという現実を見せてくれます。

クリント・イーストウッド監督は常に現実から目をそむけない姿勢なんですね。
だから「硫黄島からの手紙」なんだな。

若い頃と違って年を重ねていくと、人生は自分の思い通りには中々進まない、
それぞれの問題を抱えながらも毎日生き続けなければいけない。
「わぁ〜もう疲れた、誰か助けてよ!」と言いたくなっても友達や周りの人達と
励ましあって生きていくしかないんだものね。

マギーに次々起こる悲劇に私なら耐えられないなぁと思い、救いが無いのである。
しかし救いが無いのが多くの現実であって、静かに映画は終わってしまう。
救いの無さに映画としてこれで良いのか?とも思ってしまいます・・・。

私はどんな悲劇的な映画でも最後は何がしかの希望や前向きさが表現されて終わるほうが好きだなぁ。
でも「ミスティック・リバー」の物足りなさに比べたら、はるかに良かったと思います。


2004年アカデミー賞:作品賞、主演女優賞 (ヒラリー・スワンク)、
              助演男優賞(モーガン・フリーマン)、監督賞(クリント・イーストウッド)
2004年全米批評家協会賞:作品賞、主演女優賞
2004年NY批評家協会賞:監督賞
2004年ゴールデン・グローブ:女優賞(ドラマ)、監督賞
2004年放送映画批評家協会賞:主演女優賞
2005年日本アカデミー賞:外国作品賞
2005年ブルーリボン賞:外国作品賞
2005年セザール賞:外国映画賞

◆「白い風船」◆

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1995年   イラン
   監督    ジャファル・パナヒ

イスラム暦の大晦日。新年のお飾り用にお店で見た花嫁さんのようにヒラヒラとした
白くて大きな金魚が欲しくてしょうがない少女ラジェ(アイーダ・モハマッドカーニ)。
だけど母親は家の池にいる普通の赤い金魚で我慢しなさいの一点張り。
お兄ちゃんのアリ(モフセン・カリフィ)がお母さんを説き伏せてくれて、やっとお金を貰い、
金魚鉢とお金を持って金魚を買いに市場へ行く。

途中で蛇使いのおじさんにお金を巻き上げられそうになったりしながらも
何とかお店へたどり着くが持っていたはずの大切なお金が無い。
道を戻って探してみるとお金は道端の溝の下に落ちていた。見えるけれど手が届かない。
途方にくれる少女。親切なおばさんや兵隊さんや風船売りの少年などが登場する少女の一日。

***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***

金魚を買いに行くっていうどうってことないストーリーなんだけど、
少女にとってはそれは大冒険で、蛇使いにお金を取られそうになった時、
「頑張れ〜、はっきり『お金を返して!』って言うのよ。」って心の中で祈ってしまう始末。
完全に少女目線。自分の子供の頃を思い出してしまうわ。

少女ラジェが大きな瞳に涙をためたり、パッと表情が明るくなったりするたびに、
こちらまでハラハラしたり、うれしかったり・・・。
兄妹の愛情も温かい。これと言った盛り上がりは無いから、
こういう淡々とした映画が嫌いな人は退屈でしょうね。

イランの映画ってこういうの多いですよね。「運動靴と赤い金魚 」は貧しくて一足の運動靴を
兄妹二人で交代に履いてて、学校のマラソン大会の賞品が運動靴とわかって、
必死に頑張るお兄ちゃんの話だった。

「太陽は、ぼくの瞳 」は目が見えない少年の父と祖母の関わりの話で
これは緑豊かな山の話で花などもいっぱい出てきて驚くほどカラフルだったと思う。
こういうイランの映画を観ていると、もちろん表現の自由は制限されているんだろうけど、
人々の暮らしがわかって面白いんですよ。

親切なおばさんがラジェに蛇使いのいる場所を「あんな所に行ってはいけないよ。」と
教えてるから、やはり蛇使いは良いイメージではないんだ。っていうか地域が怖いところなのかな。
「知らない人と話してはいけない。」と親に教え込まれているんだけど、
優しそうな兵隊さんに心を許してしまったりして、可愛いなぁ。

この映画のタイトルは「白い金魚」と思いきや「白い風船」なんだけど、
あの風船売りの少年はアフガン難民だそうで、裏には色んな問題があるのでしょうね。
子供の目を通して描く社会なんだけど、イラン映画けっこう好きですねぇ。


1995年カンヌ国際映画祭:カメラ・ドール (ジャファール・パナヒ)、国際映画批評家連盟賞
1995年 東京国際映画祭: ヤングシネマ部門1位
1996年NY批評家協会賞 :外国映画賞

◆「天国の青い蝶」◆

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2004年   カナダ/イギリス
   監督   レア・プール

10歳の少年ピート(マーク・ドネイト)は脳腫瘍で余命半年と言われている。
昆虫が大好きなピートは母(パスカル・ブシェール)とともに世界的な昆虫学者
アラン・オズボーン(ウィリアム・ハート)と南米へ「幻の蝶」ブルーモルフォを探しに行く。
ピートはその青い蝶をつかまえ、自分の運命を変えたいと願う。
南米で現地の人たちや少女との交流、恐ろしくもあるが素晴らしい大自然
その中で少年はたくましくなっていく。

***   ***   ***   ***   ***   ***   ***   ***

1987年に実際にあった実話を映画化。脚色もいっぱいあるんだろうけど、
少年の脳腫瘍は消えて無くなったのは凄いなぁ。奇跡っておこるんだ!

難病の子供の夢をかなえるボランティア団体「メイクアウイッシュ」の活動などで、
実際に病気が治ってる人たちっていますよね。

X JAPANのhideも「hideに会いたい」という難病の少女との交流で
少女が元気になっていった。やはり夢を実現させようってパワーは免疫力を上げて
病気にも打ち勝つのかな。
だいたいの展開は想像がつくがそれでも真剣に観てしまった。

ストーリーもさることながらジャングルの昆虫やその他小さな生き物たちの営みが
見ていて、あきない。熱帯雨林や先住民との暮らし。
光と雨、滝、森の緑、夜の闇。映像が本当に素晴らしかった!

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◆「赤い月」◆

多分なかにし礼の原作は素晴らしいのでしょう。でも映画はひどい。
氷室の伊勢谷友介は下手すぎる。アヘン中毒から抜けるところぜんぜんリアリティなし。
(劇中ちょっぴり出てくる京劇、アヘン中毒ときたらレスリー思い出すしかないし)
布袋寅泰も雰囲気はあるけど、台詞が・・・。この常盤貴子も違うなぁ。
まったく感情移入できず。ま、しかし実話らしいから・・・
子供としたら、アヘン中毒の男とSEXしてるお母さんなんか見せつけられたひにゃ、
嫌になっちゃうよね。


◆「私の頭の中の消しゴム」◆

建設会社の社長の娘スジン(ソン・イェジン)と大工のチョルス(チョン・ウソン)が
めでたく結婚。幸せに暮らしていたが彼女は若年性アルツハイマーという難病で
少しずつ記憶を失っていく。それを温かく支える夫ってわけで、
そりゃ感動的になるようにはつくってあるんだけど、私はいまいちこんなものかって感じで
たいして良いと思わなかった。


◆「きみに読む物語」◆

過去の恋人たちの恋愛話と、現代の老人ホームでその話を読んで聞かせている老人
(ジェームズ・ガーナー)の話が交互に出てきて、実はそのお話は痴呆になってしまった
妻(ジーナ・ローランズ)に夫が自分たちの話を読み聞かせているわけなんだ。
老人ホームにいる妻のところに自分も一緒に住んで、愛情深い人だ。
それまでの人生で余程深い結びつきだったんだろうな。
羨ましい限りです。特別感動的なわけじゃないが、物語の最後の方で
一瞬正気を取り戻す老女を見ていると、ほんと切なくなりました。


◆「ブラッディ・レイン」◆

自分自身の命が狙われていると噂され、黒社会のボスであるドラゴン(エリック・ツァン)は
4人の手下たちの前で引退をほのめかし、秘密の部隊を動員、裏切り者をあぶり出そうとする。
そのリーダーであるファット(ショーン・ユー)はドラゴンを守ろうと命をかけるが・・・。
あぁ〜また同じような話しだなぁ。この頃エリック・ツァンはやたらボスの役が多いなぁ。
はい、ちょっとした暇つぶしに観る映画です。


◆「THE 有頂天ホテル」◆

新年のカウントダウンパーティーまであと2時間あまりの「ホテルアバンティ」。
副支配人の新堂平吉(役所広司)は上手く成功させようとやっきになるのだが、
思いもかけないトラブル続出・・・。
三谷幸喜監督の3作目。ニヤニヤとは笑えるがスカッと笑えるところも無く、
何だか話もバラバラしているし。大物が出てる割りに使え切れてなくて残念な気がする。
オダギリジョーなんかもったいない。
篠原涼子のコールガールは良かったかな。もっと笑いたかったなぁ。


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