Jimmyの明かり窓

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二つとも奥田英朗の作品

「空中ブランコ」
前に読んだ「イン・ザ・プール」「町長選挙」の
精神科医伊良部シリーズの第二弾で直木賞受賞作品。

跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざ、
義理の父親のカツラをどうしても剥がしたい衝動にかられる神経科医師などが
伊良部にカウンセリングを受けに来て 結局、胸もあらわな看護師に
ビタミン注射をされて、伊良部の好奇心旺盛なドタバタに付き合わされるうちに
心が軽くなって回復していくお話し。やっぱり面白いなぁ。


「真夜中のマーチ」
パーティー屋のヨコケンと商社の冴えないミタゾウと謎の美女クロチエの3人が
10億円をめざして完全犯罪を企むお話し。ま、暇つぶしに読む感じかな。

解説のところで北上次郎さんが『奥田英朗は困った作家である。
なにしろ、「最悪」「邪魔」という大傑作を書いた作家であり、
また読者の期待を裏切って「東京物語」を書き、
次に伊良部シリーズを書き、さらに「マドンナ」を書いて
4年足らずの間にかくもさまざまな傾向の作品を書くのだから、
奥田秀朗はどう分類していいかわからない。』(これは要約)と
書いておられるので、またその「最悪」「邪魔」なども読んでみようかな。

東野圭吾「手紙」

弟の学費を稼ぐ為、空き巣に入りお金を盗もうとするが、その家の老婦人に
見つかった事からつい殺してしまい強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。
弟、直貴のもとに獄中から月に一度、手紙が届く。

しかし、弟は真面目に努力して幸せをつかみそうになると「強盗殺人犯の弟」
ということで差別され、その度に幸せが遠のく。
犯罪加害者の家族を真正面から描いた作品だ。

私は始めて 東野圭吾さんの本を読んだ。かなり引き込まれいっきに読んでしまった。
私は東野さんは西村京太郎のようなお気軽サスペンスの人かと思っていたけど
けっこう人間を細かく描く人なんだねぇ。

被害者、その家族も大変だけど、加害者家族もまた大変な運命が待っているんだな。
「犯罪」は結局周りの人達すべてを不幸にするということがよく表現されていた。

これで思い出したのが神戸の『酒鬼薔薇事件』だ。
私が住んでいた神戸のマンションに事件の少年のお母さんの姉妹が住んでいるということで
あの家族は須磨から東灘区に当初引っ越してきていた。
犯人の弟と妹は阪神淡路大震災で東灘区にできた子供達の心の傷を癒す施設に通っていた。
弟はうちの子供が通っていた学校に転校してきた。
同じ組ではなかったけれど、同じ学年だった。
だけどすぐにまた引っ越して行った。

あの事件以来数年経ち犯人が釈放後東灘区に来るんじゃないかという噂が流れた。
地域の自治会幼稚園PTAが中心となってここに帰って来ないように署名活動をしていた。
え〜それってどうよ!?と思ったけど、実際子供が小さい人などは本気で怯えていた。
事件前から問題行動が多かった加害者を社会は受け入れがたいよなぁ。
あの加害者家族も小さくなって重荷を背負って生きているんだろうなぁ。

本の中の社長が「差別は当然だ、甘えないで生きろ。」と厳しい事を言っていたが
それが現実というものなんだろうか!?考えさせられる本でした。

イメージ 1

丹尾安典著

banimiさんの所で紹介されていたので図書館に行って借りて来ました。
思ってたより結構お堅い真面目に考察された本でした。

でもでも大変興味深いものでした。
始めに出てくる大杉栄こそこの前読んだ「橋のない川」に出てきたアナーキストで
大正12年に麹町憲兵分隊で虐殺された人だが、表向きには男女間の揉め事で
世間をにぎわしていたけど、男色家で少年をおそっていたんだねぇ。
「大杉の男色は少々乱暴だがその頃の学校では同性間関係は普通のことだ」とある。
小泉八雲の息子達も美少年でもてたようだ。

南方熊楠の話しが出てくるがこの前淡路島に行った時、「南方熊楠記念館」というのがあって
南方熊楠って何者と思っていましたがこれを読んでいて名前が出てきたのでびっくりした。

色んな男色家の本が出てくるが江戸川乱歩と岩田準一の関係。
岩田準一って知らないなぁと思っていたら「パノラマ島奇談」の挿絵を書いていて
あぁ、こんな絵あったと懐かしくなった。
子供の頃江戸川乱歩は好きでよく読んでいた。あの何とも言えない独特な
ねっとりとした淫靡な作風はこいうところからも来ているのかと思った。
岩田準一の衆道研究にはすごい情熱を感じるなぁ。

三島由紀夫はその筋では有名だけどまた「愛の処刑」とか「禁色」など読んでみたくなった。

室町、江戸時代も男色はとりたてて奇態なことではなく、織田信長などの話も有名だけど、
文政天保年間(1818〜44)湯島天神といえば女装したかげまのメッカだったんだとか。
浮世絵にも女性が描かれているようで実はかげまということで勉強になるなぁ。

「明治生まれの人が厚い社会層を形成していた戦前までは少年に対しての色んな
眼差しをむけてもありがちな事と受け止められていた。」とあり、へ〜そうなんだぁ〜。

弘法大師は男色の祖と言われているらしいが、女性を絶つ僧の世界はいかばかり、
想像すると・・・・。あぁすごそう〜。

能にも歌舞伎にも万葉集にも男色の色合いはいっぱいあり、それを理解して
尾形光琳の絵の解説を見ると フンフンなるほどそういう解釈かと面白い。

何事も裏を知らねば芸術が真に理解されないということか!

この本は前に読んだことがあったんだけど、そのときは奈良の小森で住む人々が
周りから受ける理不尽な部落差別が可哀相で、ただただ頑張って生きて
水平社を立ち上げる凄い話しだなぁと思っていたような気がする。

でも何となくまた読み返してみて、この主人公達の生きていた
明治、大正という時代、事件、事故、また関東大震災の様子
(朝鮮人を無理やり殺すところなど)生々しく学校で習うより
生きた資料だとも思えた。

時の政府に対する大っぴらに言えない批判はまさに今の時代にも
共通するから、心から納得する。

もちろんこの時代は天皇制も軍国主義も強く、人々はそういったことに
翻弄されて暮らしているのだが、人々の言葉は日々の暮らし向きのことで
景気が悪いとか、食べていくのがやっとだとか・・・

部落差別は随分変わっただろうけど、差別は色んな場面でおこり
女性差別などは世界的に見てもまだまだ続いている。

最近毎日新聞で特集していたが コンゴ民主共和国の内戦では女性(子供も含む)
強姦事件が多発しているとのことで強姦されたら離婚され生きていけないとか。

それにしても住井 すゑさん(1902 - 1997)は凄い!
47歳くらいから「橋のない川」を書き始めいったん71歳の6部で終了し
その後90歳で7部を書き、7部のあとがきでは
「7部に及んでも問題の解決にはなお一歩も踏み込めてはいない焦燥を
どうすることも出来ません。またまた野望を起こして8部執筆を覚悟しました」
と書いておられるのです。第二次世界大戦に進む日本を
小森の人々はどのように生きたのか知りたかったなぁ。
あ、それと幸二が結局杉本まちえさんとどうなったかも。

登場人物はどの人も魅力的だが誠太郎、幸二兄弟、母のふで、秀明、和一、
でも特に祖母のぬいには文盲ながら人生のすべてを実地に学び
明るくこつこつ精進し、すべてを包み込む姿は気持ちが良い。

1部から7部で累計発行部数は800万部を超えるとか。
またいつか読み返すと違ったものが見えてくるかも。

友達に薦められて読んだ奥田英朗の本。めちゃくちゃ面白かった〜。
「直木賞」をとった『空中ブランコ』はまだ読んでないんだけど。

『インザプール』は伊良部総合病院に来る「プール依存症」や「陰茎強直症」の悩める人々を
変人奇人のトンデモ精神科医伊良部一郎が解決!?していく話。

「勃ちっ放し」って!!!陰茎強直症これになったら悲惨だなぁ。
とにかく何をしてても勃ちっ放しなんだから。
ハハハ電車の中で読んでて声を出して笑いそうになるから困ったよ。
「いてもたっても」ってのも面白かった。
強迫神経症で家が火事になる妄想が振り払えないんだなぁ。


『町長選挙』これもトンデモ精神科医伊良部一郎のトンデモ活躍ぶりなんだけど
「オーナー」ってのは明らかにあの東京の某球団のオーナーの話だし、
「アンポンマン」は○エモンの話だ〜。ハハハ面白すぎる!
 
でも患者のみんなはトンデモ医師に癒されて、心の中にある本当の自分の問題に気づいていく。
ダークサイドな部分は誰だってあるからこっちまで癒され励まされる。

案外ああみえて、奥がふか〜いような・・・

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