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「セックスができない者に、愛を求める資格はないのか?」
この作家にも作品にも何の興味も無かった。
ただ、古本市場で安く売っていたので何冊か買った中に入っていた。
内容も知らないで「歓喜の歌」という題名に何となくひかれて・・・。
読んでいるうちに主人公、高村(カード会社の取り立て部門勤務)が何か秘密を持っていて
普通の女性とは付き合えないと言うことがわかる。
ある日彼は取り立てにいった女性、沙希に何故かひかれて好きになるのだ。
彼の秘密とは性器が極端に小さく小指の先程しかなく、ほとんどの部分は陰毛に隠れているというもの。彼がひかれた女性はオーガズムを感じない体質と言うことで話しは進んでいく。
体と精神に不安を抱えた二人が出逢い、本当の愛を見つけるが、殺人事件、恐喝、姿なき脅迫者……
冷酷な現実が浮かび上がる。しかし沙希を信じ、救おうとする事で、高村は様々な人間と関わり、
自分自身も救われてゆく。
人間、何となくひかれるというのは何となくではなく、必然的なのかもしれない。
後で調べたら山川健一は作家でもあり、ロック歌手でもあり、ローリングストーンズに
えらく傾倒してはるらしい。
私は古本市場で買ったので帯が付いていなかった、後で調べたとき、帯には
「セックスができない者に、愛を求める資格はないのか?」と書いてあった。
セックスができなくても愛は求められるし、手に入れられると思うけど。
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