新ベンチャー革命2012年11月16日 No.675
タイトル:TPP交渉参加表明で米オバマ新政権に尻尾を振ったつもりの野田総理:中国重視のオバマにハシゴを外される可能性が大
1.年内の衆院総選挙の争点はTPPか
2012年11月16日、衆院が解散され、年内の総選挙が行われる見通しとなりました。
米大統領オバマの再選が決まり、11月14日深夜、野田総理はオバマと10分間の電話会談を行って、TPP交渉参加表明を行ったと報道されています。そこで、今回の年内総選挙はTPP選挙と言われています。15日、JAは早速、TPP反対決起集会を開いています。そして、500万人のJA関係者に向かって、次期総選挙ではTPPに賛成する候補者に投票しないよう呼びかけました。
日本政治に対する選挙民の関心は、景気回復、消費増税、震災復興、原発問題、そしてTPPくらいでしょう。TPPに関心が高いのは、やはり農家です。
米や小麦などの関税が撤廃されたら、日本の農業は壊滅することが見えています。JAがTPPに反対するのは当然です。
一方、米国市場に依存するグローバル日本企業で構成される経団連などは、TPP賛成ですから、日本のTPP参加を巡って、国論は真っ二つです。
われら選挙民は、経団連を支持するか、JAを支持するかの二者択一を次期総選挙で迫られます。
本ブログのTPPに対する見解はすでに明らかにしています(注1)。それはTPPが日本の食糧安全保障を脅かすことが明らかなので、日本の農業を壊滅させる危険のあるTPPへの日本参加は反対です。
2.野田総理はオバマ政権二期目における米中関係の流動化が見えていないのではないか
再選の決まったオバマに尻尾を振ることしか能のない野田総理のTPP認識は、2010年11月に行われたAPEC横浜にて議論された中国抜きのTPPそのままなのではないでしょうか(注1)。しかしながら、この時期とオバマ再選以降の近未来のアジア太平洋地域における米国の外交戦略は大きく異なってくるのではないでしょうか。
今後、二期目の米オバマ政権とポスト胡錦濤の中国習近平・新政権の外交がどのように推移していくのか、現段階では不確実です。
一方、今、はっきりしていること、それは、本ブログ前号No.674にて示したように、再選後のオバマの対日関心は決して高くないということです(注2)。
アジアへの輸出を増やして、米国内雇用を改善したいオバマ新政権にとって、輸出先として万年不況の日本市場より、高成長の中国市場の方が魅力的なのは明らかです。そこで、来年早々、オバマ新政権は、同じく新政権となった中国・習新政権にアプローチするのは間違いありません。オバマ新政権は、これまでの米戦争屋政権と違って、対中仮想敵国視を大幅にトーンダウンさせるはずです、その証拠に、オバマ政権は2014年リムパック(環太平洋合同軍事演習)には、中国を参加させると表明しています(注3)。米国覇権主義者にとって、まさに“昨日の敵は今日の友”なのです。
このリムパックは、元々、アジア太平洋地域において、中国やロシアや北朝鮮など共産主義国家を仮想敵国と見立てて軍事演習する趣旨のものですから、ここに中国を参加させるというオバマ政権は、かつての米戦争屋系米政権とは180度、異なるとみなすべきです。
にもかかわらず、米戦争屋に戦後67年も牛耳られてきた悪徳ペンタゴンの日本人指導層には、米国のアジア太平洋戦略の転換がなかなか理解できないようです。
悪徳ペンタゴン外務省官僚に翻弄されていると推測される野田総理も対米認識の転換ができていないと思われます。
なお、上記、米国戦争屋(世界的寡頭勢力の主要構成メンバー)およびそのロボット・悪徳ペンタゴンを構成する日本人勢力の定義は本ブログのNo.576の注記をご覧ください。
3.日本にとって、TPP参加は日中離反に利用されるだけ
オバマ新政権にとって、アジア太平洋地域でもっとも関心の高い国、すなわち、米国産業界にとって有望市場国は日本ではなく、中国であることは明らかです。
そこで、オバマ政権は何とかして対中輸出を推進したいはずです。その際、米国にとって、日本は対中貿易のライバルとなります。
その結果、米国は日本を孤立化させようとするのは当然です。その意味で、米国主導のTPPは、日本を米国サイドに囲い込むのに利用される可能性が大です。
そして、米国はちゃっかり中国と二国間で別途、貿易協定を結び、漁夫の利を得ようとするはずです。
米戦争屋に毒された悪徳ペンタゴン日本人指導層は、相も変わらず、日米同盟の深化ばかり、なんとかの一つ覚えのように吠えていると、いつの間にか、米国オバマ新政権からハシゴを外される可能性があります。
注1:本ブログNo.222『日本のTPP加盟:エンバーゴ(兵糧攻め)の国家リスクあり』2010年10月29日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/19914670.html
注2:本ブログNo.674『再選されて自信をつけたオバマ米大統領はなぜ、日本を無視する行動に出たのか』2012年11月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/30878931.html
注3:本ブログNo.647『米国防長官重大発言:環太平洋合同軍事演習リムパック2014に中国を招待?自民・民主の親米右翼、日米安保マフィア、石原都知事、ネットウヨ、マスコミも真っ青!』2012年9月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/30489123.html
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html