旅行
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麗江の夜は浮世離れした様相を呈する。ライトアップされた町並みは、テーマパークの演出を越え、さらに突き抜けた夢の世界だ。 特に、四方街から筋を入るオープンカフェ・レストラン「桜」のあるあたりは、宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の温泉場、門前町の妖艶な雰囲気もある。民族衣装を着た女の子たちが、それぞれの店の前にたち、夜も開け放たれたオープンカフェの2階席の客や向かいのお店の女の子たちとテンポの良い歌の掛け合いを競っている。祭りの恋歌を交互に歌っているように見える。みんな気持ちよく酔ってはしゃいでいる。隠微ないやらしさは全くない。逆に、いやらしさの無さが不思議である。この町には、そのような場所は無いのだろうか。市街地の方にあるのだろう。 昼間、放流用の魚を売っていた場所では、灯籠流しのろうそくを売っている。仲の良さそうなカップルが一緒に灯籠を流していた。ここまで、徹底した演出は、華僑的なセンスだろうか。否定的な感情を持つ暇もなく、圧倒される。 麗江は音楽も盛んで、古楽器のオーケストラもある。30人で演奏する古楽器は迫力があった。感心するのは、演奏者の中にずいぶん高齢者が多いと言うこと。演奏の途中で、高齢な演奏者の紹介が合ったが、70歳を越える演奏者が10人程いる。最高齢は、83歳。現役で二鼓を演奏している。 町中で、素人が集まって古楽器の練習をしている場所にも入っていった。みんな、優しく迎えてくれて、お茶を出してくれた。ここで、中国の横笛を吹くことができた。 |
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麗江2日目。ホテルのバイキングで食事を済ませ、フロントの前に止まっていたタクシーで白沙(パイシャー)に向かう。白沙は、麗江を築いた豪族木氏のかつての根拠地で、政治文化の中心だった村だ。古くからの家屋の中にかつての館が残っている。 大理でも経験したのだが、タクシーの料金が高い車がいる。通常、タクシー初乗り3キロが7元120円程度なのだが、外見は全く同じ、メーターもついているが、その表示が倍以上の料金の車がある。大理では、20元相当の距離で、40元請求された。今回、片道10キロ程度、白沙で1時間ほど待ってもらったが往復で、70元、1200円。中国の物価からすると、やはりこれは、外国人価格だ。メーターに表示されるので、文句も言いにくいが、安いタクシーも走っているわけで、こんな車に当たると面白くない。ホテル前で客待ちをしている車に乗ったのが、悪かったのか。 木氏がナシ族、ぺー族、チベット族、漢族の絵師に描かせた白沙壁画が残っている。 麗江よりも素朴なたたずまいで、時を刻んだ趣がある。 ホテルの中庭にもあった、瓦と玉石を使ったモザイクが美しい。 麗江に戻り、古城地区をゆっくり散策する。所々にリフォームを行っている家を見かけた。軸組の組み方が面白い。屋根の瓦の下には野地板がなく、垂木の上に直に瓦を載せている。 昼食を軽く済まそうと入ったお店。ラーメン一杯100円。ほとんどのお店がオープンな店構えになっていて、コート類を羽織ったまま、食事をする。冬でも、これはこれで気持ちが良い。 麗江には、トンパ文字という象形文字が残っていて、ナシ族の仏典がこの象形文字でかかれている。すべての漢字が象形文字で表記される。写真は、建築工房自然木と書いてもらっているところ。 書いてもらった文字を元に、自然木の印鑑を作ってもらった。タケノコのような文字が自、カエルが然、木の姿が木です。この印をこれからプランスケッチの下に押そうと思う。 |
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大理から北側奥地へ180km、バスで約3時間、麗江(れいこう、リージャン、標高2400m)についた。早速、ホテルを探して、チェックイン。今回選んだのは、玉龍花園大酒店。麗江古城地区の北側にある庭園式のホテル。個室の前が伝統的民家をモチーフにした中庭になっている。床の玉石と瓦によるモザイク、バルコニーから垂れ下がる植物が綺麗だった。一泊朝食バイキング付320元。日本円で約5000円。ここで、3泊することにした。その他に、観光税的な料金だと思うのだが、40元、約700円を徴収される。後で、拝観料を徴収するような場所で、拝観料とは別に、このチケットの提示を求められる。 麗江市は、人口112万人、1区2県2民族自治県を管轄している。その中にある麗江古城地区は、1997年にユネスコの世界遺産に登録されている。最近、TVで世界遺産を紹介する番組が多いが、昨年2つの番組で麗江が紹介された。また、昨年日本でも封切られた高倉健主演の中国映画「単騎、千里を走る」の舞台になった街である。今回の旅行は、映像でみた美しい街を実際に見てみたいということが動機となった。街の北側には、5596mの玉龍雪山がそびえ、その麓の池、黒龍潭から流れ出る小川が、水車のある古城地区の入り口で3本の小川に分かれ、その清らかな流れが町中を走る。 細かく入り組んだ石畳、網の目のように枝分かれしながら町中を流れる水路、その水路にかけられた数え切れない橋の見せる表情。すんだ水面には、建物の石垣や柳の枝が映り、旅人が放流する数多くの魚が泳ぐ。黒っぽい魚と金色の魚はニジマス。赤い魚はコイ。エサも売っている。 坂を上ると街の甍がよく見える。入り組んだ家並みは、迷宮である。小川沿いには、オープンカフェやレストラン。路地沿いは、様々なおみやげ屋が軒を連ねる。案内板やゴミ箱、公衆便所が街のあちこちに整備され、みんなよく掃除もしている。街がとても綺麗で、生活感があまりない。テーマパークの中にいるような感じもする。オフシーズンである冬で、これだけの人出だから、春から夏にかけては、それこそ、東京の竹下通りやスペイン坂、ディズニーランドの様になるだろう。 山の上からは、元から清の時代に22代470年、麗江を統治した木氏の館、木府が見える。 入り組んだ路地であるが、麗江古城の中心部には、文字通り四角い「四方街」という広場がある。ここから四方八方に路地が延び、道に迷ったら、ここを目指せば解決する。地元の人のコミュニティ広場的な存在で、地元の少数民族ナシ族のお年寄りが多く見られる。時々輪になって踊りを踊りはじめ、観光客も輪に加わって踊っていた。 |



