神宮寺真琴のつぶやき

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

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 小6を終える春に、昭和ゴジラシリーズ最終作『メカゴジラの逆襲』が公開され、その後、次回作まで8年の月日を有したことを勘案すると、絶妙の“怪獣卒業”のタイミングを得ながら、未だにこの種の特撮映画の呪縛から逃れられない私ではあるが、今回は私にとっても、そして作品自体数奇な運命をたどった“昭和ゴジラ映画”の逸品について……
 
 先日CSで『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』が放映された。実は私にとっては今回の観賞が人生2回目という、他の作品とは比較にならないくらい、縁の薄い作品だったりする。それというのも(ここからはしばらく、私的な話ばかりになるが……)、“昭和ゴジラシリーズ”の中でも、この作品だけは、すっと観賞の機会に恵まれなかった作品だったからだ。
 
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 “キングギドラ”と同じ年にこの世に生を受け、初めて劇場で観たゴジラ映画が『ゴジラの息子』という私(もしかして「じゃりん子チエ」と一緒?)にとって、その前年の『南海の大決闘』は、リアルタイムで観賞することが叶わなかった作品だった。その後、「チャンピオンまつり」の一環で再上映されたときも、その当時観賞が叶わない地方都市で暮らしていたので、その機会も逸してしまった。今では信じられないだろうが、その頃から大学に至るまで、レンタルビデオなんてもの自体が無かったので、再上映・TV放映しか鑑賞の機会がなく、本作と『ゴジラの逆襲』『ゴジラ対ヘドラ』の3作品は、ずっと私の中で“未見のゴジラ映画”となってしまった。
 
 大学4年の学祭で、急遽映画研究部が『南海の大決闘』を学内で上映する、と聞いて、喜び勇んで三号館ホールに行ったが、なんとその会場で急に「上手く貸し出しが出来なかったから」といわれ、急遽『冒険者たち』の上映に差し替えられてしまった。ショックだったね………
 
 その後、『ゴジラの逆襲』は大学4年の卒業直前に友人宅でビデオを観る機会に恵まれ、『ゴジラ対ヘドラ』は社会人になってようやく自宅にVHS(それまではベータだったんですね)が訪れた年に、どうしても観たかったため『フランケンシュタイン対地底怪獣』と共に即効レンタルして観ることが出来た。しかしながら『〜ヘドラ』ほど食指が動かなかった『南海の大決闘』はレンタルしないままさらに月日を重ね、ようやく観賞たり得たのは社会人になって数年後、それもNHKBS2での放映だった。さすがにこの時は、ビデオをセットしながらも、TVの前でリアルタイムで観賞したよ
 
 さて、本作を初見してまず感じたのは、『ゴジラ対ヘドラ』でも感じた「これは大人になってから観るべき作品だったな」ということ。いきなり「勝ち抜きゴーゴー大会」から始まる突飛なオープニングからイタコのシーン、その後も連綿と続く“緩いギャグ”の軽妙な展開は、重厚な怪獣特撮を好んでいた子供の頃観たら、がっかりしたかも知れない。そんなチープさを笑い飛ばせる大人になってから観たおかげで、結構楽しむことが出来た、と思っている。何せ子供の頃は『怪獣大戦争』の“シェー”も『ゴジラ対メガロ』の“木枯らし紋次郎”も不快だったから、『南海の大決闘』の“加山雄三”も到底受け入れられなかったと思うよ
 
 ところで、件の『南海の大決闘』だが、本来は「キングコング」映画の一環『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』として企画されたのは有名な話だ。だから、キングコングを主人公にしたユーモア溢れる作品ならばありだが、ゴジラ映画としてはいささか間の抜けた作品に仕上がっている。「南の島を舞台にすれば金のかかる都市破壊シーンを撮らなくてもいい」という安易な予算削減の知恵を、怪獣特撮映画の現場(東宝)に一時期与えてしまった(『ゴジラの息子』『オール怪獣大進撃』『南海の大怪獣』などなど)点でも、いささか罪深い作品といえるだろう。でも、これはいつも思うことだが、ゴジラはあくまで“俳優”であって、俳優ならばどんな役でもそれなりに演じる、というスタンスで考えれば、ゴジラがある時は人を殺したり、またある時には宇宙人(怪獣)と戦ったり、南の島でノンビリ過ごしたり、子供(ミニラ)を教育したりしても、それはありだと思っている。別に“ゴジラの定義”なるものに縛られなくてもいい。
 
 ちなみに、上記のように作品自体因縁めいた『南海の大決闘』だが、キャスティングに於いても、当初、インファント島の娘・ダヨ役は高橋紀子に決まっていて、実際に撮影も始まっていたが、彼女の虫垂炎によって、急遽水野久美が代役になった、という因縁も存在する(おっと、ようやく“ヒロインアクション”のフィールドになってきましたね)。
 
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初期の撮影現場スチール。確かに、見るからに体調悪そうな高橋紀子の表情……
 
  それによって、19歳の設定のダヨを当時29歳の水野久美がまんま演じることになったらしいが、そんなことを最近まで知らなかった私から観れば、彼女のバタ臭い容姿や肉感的なプロポーション(年齢故“完熟ボディー”?)はダヨ役に実にマッチしていたと思う。
 
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年齢差もものかは、の水野久美嬢。健康的な色気全開である
 
 件の高橋紀子嬢、wikiにも記載されていたが、この作品以外にも『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』でも、出演が決まっていた役を結婚によって降板し、同じ姓の高橋厚子が代役を務めた、という出来事も存在する。役柄もタイトルも非常に似通っているだけに、これもまた“因縁”といえそうだ
 
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『フラバラ』での高橋紀子嬢。この直後、哀れバラゴンの餌食になってしまうのだが……

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