神宮寺真琴のつぶやき

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

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 かの“007映画で初めての日本ロケ”『007は二度死ぬ』のメイン・ヒロインに浜美枝と若林映子が抜擢されたのは、007のスタッフが東宝怪獣特撮映画『キングコング対ゴジラ』を観たのがきっかけだった、というのは有名な話だ。
 
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  そんなわけで、彼らは本当は『キンゴジ』のキャスティングに倣って、メインのエージェント・アキ(初期段階ではスキ)を浜美枝、海女のキャシー・鈴木を若林映子にする予定だったが、浜美枝の英語力の拙さから、結局、2人の配役をチェンジした、という逸話が残っている。このエピソードも、浜美枝がバスガイドを経て芸能界に進出したという出自を考えると、却って微笑ましく感じられる。それに実際のところ、このチェンジは功を奏したと思う。それにしても、出番の少ない浜美枝の方が、日本では未だにメインのボンドガールというイメージで語られるのは、何かの“力”が働いているのだろうか? どう考えてもメインのボンドガールは若林映子のはずなのに……
 
 さて、そんなことに思いを馳せるとなおさら興味がわく『キングコング対ゴジラ』なのだが、この映画は数奇な運命に翻弄された映画ともいえる。かつてこの種の怪獣映画は新作と並行して“東宝チャンピオンまつり”と称してリバイバル上映されたものだが、その際“お子様向け”に大胆な編集カット(短縮)版が上映されていた。だが、どこをどう間違ったのか、この“キンゴジ”は、オリジナルネガをカットして、そのカット分のフィルムを紛失するという、考えられないトラブルで、長くオリジナル版を観る機会を奪われてしまったのだ。勿論、子ども向け用のカットなので、ドラマ進行上なくていいものの、その映像そのものが素晴らしい、そんなシーンも失われていた。特に「キングコング輸送作戦」と称される緻密なシーンなど、観たくて仕方なかったことを覚えている。そんなファンの飢えをしのがせるためか、かろうじて全編が残っていたオリジナルの音源を2枚組のLP(レコード)にして販売もされていた(勿論買ってしまった……)
 
 そんな“キンゴジ”だったが、確かビデオが普及した頃だろうか、何とオリジナルの16ミリフィルムが見つかった、ということで、紛失部分がザラザラの16ミリになってしまうものの、全編を見通せるオリジナル版のビデオが市場に出回った。レンタルビデオでの鑑賞しかままならなかったが、画質の悪さは関係なく、大いに感動して見たものだった。それによって、編集カットには、たまたまだろうが、若林映子のシーンが多く、それであんまり彼女の印象が無かったことに気づいた。それを思うと、007のスタッフは、当時、若林映子もふんだんに登場するオリジナル版を観てたんだな、と何ともうらやましく思ったものだった。
 
 それから、ソフト化が進む度に、そのつなぎ目も改善されていき、昨今のデジタル技術で、ビデオ発表当時からは思いも寄らないほどの高画質で、他のゴジラ映画と違わぬ位違和感なく“キンゴジ”が観られるようになった。
 
 昨日、日本映画専門チャンネルで、敢えて“高画質”と謳われてこの“キンゴジ”が放映されたとき、最初は何のことか、と思ったりもしたが、やがてこの事実を思い出して“高画質”の意味を理解した。もう35ミリとの違いは感じられなかったよ。本当の昨今のデジタル技術には驚かされるなぁ

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