神宮寺真琴のつぶやき

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

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 先日の『ゴジラ 東宝特撮未発表資料アーカイヴ』読後感想の続きを……というわけで、今回は「第2部 『ゴジラvsビオランテ』」について。

 復活第一弾『ゴジラ』(1984)公開後、その続編を考えるにあたり、大胆にも、史上初の「ゴジラ映画ストーリー一般公募」が行われた。そしてその中で一番評価が高かったのが、木暮瞬こと小林晋一郎氏の『ゴジラ対ビオランテ』だった、というのは有名な話だし、小林氏は『帰ってきたウルトラマン』でも「許されざるいのち」で、ビオランテ同様動物と植物との境目を超越した合成怪獣「レオゴン」を創造したことは、特撮ファンならば知らない人はいないくらいの“特撮界の常識”だった(確か「帰マン」の時も公募ではなかったか?)。

 この『ゴジラ対ビオランテ』は実際映画化されていて、しかも日本映画専門チャンネルの「ゴジラ総選挙」でも栄えある1位の栄冠に輝いた作品ではあるが、この本に掲載された第一稿では、「ビオランテ」の他に、白神博士がその開発途上で生み出した別の生命体「デューテリオス」なる怪獣がゴジラと格闘する、という設定があって、これが実際映画化されたら、なんて思いを馳せてしまった。

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これが幻の怪獣「デューテリオス」らしい……

 また、この『ゴジラvsビオランテ』以外にも、同じく「ゴジラ映画ストーリー一般公募」の選考に残った『ゴジラ対巨大ロボット軍団』(小林辰夫著)のプロットを、御大・関沢新一氏にシナリオ化させた『ゴジラ伝説 アスカの要塞』も掲載されていた。本作は以前、洋泉社刊の「別冊映画秘宝 あなたの知らない怪獣マル秘大百科」でも触れられていたが、本来人類を防御するために開発されたコンピューター・アスカが“人格”持ってしまい、自らの能力で無敵の移動要塞を建造し、逆に人類に挑戦する、という設定で、人類は本来“敵”であるゴジラを使ってアスカ及び移動要塞の殲滅を図る、という壮大なスペクタクル企画だった。一応、第二弾を撮るにあたり『〜vsビオランテ』の企画と比較するために書かれた脚本のようだが、実際には『〜vsビオランテ』に続く第三弾企画として、田中プロデューサーは考えていたようだ。

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「あなたの知らない怪獣マル秘大百科」に掲載されていた『ゴジラ伝説 アスカの要塞』のイメージカット

 他にも、『ゴジラ対メカゴジラ』の山浦弘靖氏の書いた、宇宙怪獣侵略もの(「ガイガン」も登場)の『SOS日本! ゴジラ特攻作戦』や、『ゴジラの息子』の斯波一絵氏による、“ゴジラの息子”が登場する『二匹のゴジラ 日本SOS』といった“SOS”ものも掲載されていたが、共に各氏の過去の作品の焼き直しの感が拭えず、没稿になったのも仕方ないような気がした。

 更に次回に続く………

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