|
プロコフィエフと言うと、「古典交響曲」や「ロメオとジュリエット」が一般的です。 しかし、私の耳には「スキタイ組曲」が激しく胸に突き刺さります。 スキタイ組曲<アラとロリー>作品20 ストラヴィンスキーに続くロシア・モダニズムの旗手として、プロコフィエフの名を天下に轟かせた記念碑的作品。 ディアギレフが自身のバレエ団の為に作曲を依頼したものの、持ってきたピアノスコアがあまりにも「春の祭典」に酷似していたために突っ返し、プロコフィエフが4つの部分を選んで大規模な管弦楽曲に作り直したという作品です。 専門家の評価としては「独自性に乏しい」と言えるのでしょうが、私の耳にはこの官能的な和声がビンビンと響きます。 メロディーだけでも心をどこかへ持って行かれそうですが、この和音に包まれると完全にトリップ状態。プロコフィエフの曲の中でも、こういう高揚感を得られるのものは他にありません。他の曲が退屈に思えるほどです。 もし「アラーとロリー」が原曲のまま上演されて好評を博し、この路線でプロコフィエフが歩んで行ったとしたら、今日の様なプロコフィエフの確固たる地位は築けていたのでしょうか。 「ストラヴィンスキーの焼き直し」 そう言われずに済んだのは、実はディアギレフのおかげなのかもしれませんね。 さて、演奏は「ワレリー・ゲルギエフ/ロッテルダム・フィル」。 冒頭のリズムの掛け合い(追っかけ)がバタバタしています。 ゲルギエフはタイトにリズムを仕上げません。非常にルーズです。 曲の終わりの部分も、極端に長くしたりバタバタしたり、オーソドックスに仕上げようとしませんが、それも好みでしょう。 私は彼のチャイコフスキーも好きではありますが、そういう所が私の中での「決定版」とならない一つの理由です。勿体ないですね。 プロコフィエフ「スキタイ組曲」part1&2http://www.youtube.com/watch?v=K8Y1lLfVzy8プロコフィエフ「スキタイ組曲」part3http://www.youtube.com/watch?v=KOabvgfCO8gプロコフィエフ「スキタイ組曲」part4http://www.youtube.com/watch?v=9fdVbOJrLS4&NR=1それにしても「せわしない」カメラワーク。じっくりと楽器と指揮者を追って欲しいです。関係ない映像はいりません。 きっと、音楽に思い入れの無い人、或いは音楽をよく知らない人が編集しているのでしょう。ファンが見たい映像を全く分かっていないですから。 それにしても、この熱いプロコフィエフ。
こういう曲をもっと遺して欲しかったですね。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- クラシック



