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今は昔、まだ10代だった頃、私はこの「バルトーク」そして「ストラヴィンスキー」の世界にハマっておりました。
「プロコフィエフ」はどうかと言うと、前回記事に書いた様に「スキタイ組曲」を除いてあまりのめり込む事はありません。
一体この3人のどこが違うのかと言うと、ちょっと伝わりにくいでしょうが、和声的にバルトークスやトラヴィンスキーは閉じていて、プロコフィエフは開いている。シェーベルクは扉すら無い。・・・ん〜、言葉にするのは難しいです。
さてこのバルトークですが、特にこれは中でも好きな一曲。「舞踏」というだけあってリズムが素晴らしい。
バルトークお約束の「長い1フレーズ」「長い金管の掛け合い」もあるし、このメロディーの流れ、ストラヴィンスキーとも違う色っぽさ。裏の何気ない官能的な和音。
他の曲で好きな物はと言うと、「弦・打・チェレスタのための音楽」「中国の不思議な役人」「弦楽四重奏」などが私の好みでしょうか。
それに、何と言っても曲も編成もコンパクト。2管編成ですが、それでもこれだけの重厚な響きに仕上がります。
曲もエネルギッシュで前を向いているのが好み。退廃的な上、1曲で60分も付き合わされるのは性格的に合いません。
生来、無駄を省きコンパクトに仕上げるのを「美徳」と感じますから、そんな私にはうってつけの曲だと言えます。
では演奏に参りましょう。
モノラルなのが残念ですが、素晴らしい演奏がありました。
演奏は「イワン・フィッシャー/ブタペスト祝祭管弦楽団」。これは。上手い。
この演奏のCDが、喉から手が出る程に欲しいです。
ちなみに、聴き始めてすぐに「これに付き合うのか」と思ってしまった方、「1/2」では3分30秒から、「2/2」では3分58秒から曲が激しくなります。
食わず嫌いはせずに、とりあえず「緩急」共に聴いてみてください。
美しい金管の割り方ですね。
ホルンなどは割れた音を聴かせ無いためにベルが後ろを向いていますが、トロンボーンは「割ってなんぼ」の楽器です。
初心者の「割れ」は汚いですが、美しくコントロールされた割れ方は金管楽器の魅力。もうこの音だけで逝ってしまいそうなほど。
バルトークの旋律と和声の調和、何と素晴らしい世界でしょう。
あれからもう30年以上の時が流れましたが、幾つになっても音のエネルギーに圧倒されます。
「おぉ、何故この音にこの音をぶつけられるのだ!」
もう身を音に任せるしかありません。
やはり、バルトークは最高です!
ショルティ/シカゴ響を見つけました。
Sir Georg Solti / Chicago Symphony Orchestra
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