ラフマニノフ

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ラフマニノフ/歌曲「ヴォカリーズ」 嬰ハ短調


この曲は、ソプラノまたはテノールのための「14の歌曲集」作品34の終曲として、1912年に出版され、ソプラノ歌手「アントニーナ・ネジダーノヴァ」に献呈されました。
“ヴォカリーズ”の性質上歌詞は無く、母音の「AH〜」だけで歌われる旋律が美しい曲です。
また、色々な編成による器楽曲としても広く演奏されおり、それぞれに魅力的な色を見せてくれます。今回は「ソプラノ」と「ピアノ」、「ヴァイオリン」と「チェロ」、最後にオーケストラでの演奏をご紹介いたしましょう。

それぞれに素晴らしいのですが、特に私の感情に一番訴えるのは人の声、中でも「アンナ・モッフォ」です。
ベートーヴェンが最後に「この世で最高の楽器は人の声である」と9番で合唱を入れたのは有名な話ですが、感情をダイレクトに伝えるのはやはり人の声以上のものは無い、私はそう思います。

<アンナ・モッフォ>
youtubeより。7分40秒。
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<ルネ・フレミング>
youtubeより。5分43秒。
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<デイム・キリ・テ・カナワ>
youtubeより。5分21秒。
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<キャスリーン・バトル>
youtubeより。3分39秒。
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続いてはピアノです。
ピアノはビブラートが無い分、客観的に迫って来ます。

<エミール・ギレリス>
youtubeより。6分06秒。
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ヴァイオリンの演奏です。
ヴァイオリンは繊細に響きます。まるで心の内が透けて見えそうな、そんな気持ちになります。

<イツァーク・パールマン>
youtubeより。5分50秒。
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<ジョシュア・ベル>
youtubeより。5分52秒。
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続いてチェロの演奏。
チェロは人の声に一番近いと言われていますので、そういう意味ではこの曲にふさわしい独奏楽器と言えるのかもしれません。
しっとりと、深く心に響きます。

<ミクローシュ・ペレーニ>
youtubeより。6分43秒。
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最後はオーケストラ。
室内楽とは違い、一歩引いた感じがまた染み入ります。

<オーケストラ 演奏者不明>
youtubeより。9分47秒。
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ラフマニノフ/練習曲「音の絵」Op33 & 39

ラフマニノフの練習曲と言うと、「赤ずきんちゃんと狼」など、単独で好きな曲はありましたが、かつては進んで聴きたい曲という程ではありませんでした。
それは、元々私が持っていたCDはアシュケナージの演奏。好みですが、私としてはちょっと燃えなかったのかも知れません。

そんな中、暫く前にルガンスキーの存在を知りました。
リヒテルほど頑強ではなく、繊細でしなやか、テクニックは秀逸。素晴らしい演奏です。
正確さ・余計な色付けをしない表現。譜面を見ながら聴くと、そこに書かれている音符の完璧な再現が分かります。(譜面を見たい方は、ホロヴィッツやリヒテルなど譜面付動画がアップされていますのでどうぞ)
私にとって“エチュード”と言えば“ショパン”であり、「ショパンのエチュード」と言えば“ポリーニ”なのですが、このルガンスキーのエチュードに、ポリーニと同じ様な匂いを感じるのです。

これは私の主観ですが、ラフマニノフは音符が溢れていて、縦横が曖昧になって聴かせるべき音が埋没し、流れてしまう演奏が多い様に思います。
ところが、このルガンスキーは見事に整理されおり、聴かせるべき音がしっかりと届いて来る。完全に私の好みではありませんか。
まるで、「こう弾けない人が演奏に小細工するのだよ」とでも言いたげで、小気味がよい。

さて演奏ですが、これはルガンスキーが19才だった時のCD。1992年に発売されました。

ラフマニノフ/練習曲「音の絵」 作品33

この曲は1911年に作曲されました。
どのCDを見ても第4曲が抜けていますが、実は当初、次の9曲の予定だったのです。

No.1 ヘ短調 ,No.2 ハ長調 ,No.3 ハ短調
No.4 イ短調 ,No.5 ニ短調 ,No.6 変ホ短調
No.7 変ホ長調 ,No.8 ト短調 ,No.9 嬰ハ短調

ところが、ラフマニノフは「1,2,5,7,8,9」の6曲をバラバラに出版し、第3曲と第6曲は発表禁止。第4曲は収録を見合わせ、後に作品39の第6曲として発表したのです。
その後、ラフマニノフが亡くなってから楽譜が発見されて第3曲と第6曲を追加、第4曲は欠番のまま全曲出版となりました。

ちなみに、レスピーギがこの作品33から1曲、作品39から4曲の計5曲をオーケストラ編曲していますが、私はそれを聴いたことがありません。
「『展覧会の絵』ラヴェル編」の成功を見ていたクーセヴィツキーがレスピーギに依頼したそうですが、ラフマニノフも一度はアイディアに乗ったものの、出来上がりには不満を漏らしたそうです。結局は失敗に終わりました。
近年、評価され始めているとも言われていますが、果たしてどうなのでしょうね。



ラフマニノフ/練習曲「音の絵」 作品39

この曲は、ラフマニノフにとってロシア時代最後の曲集となりました。
やはり出版は個別にされ、全曲出版は亡くなってから20年以上経過してからとなります。
ラフマニノフ独特の叙情性は薄くなり、ムソルグスキーやプロコフィエフ、バルトークとの共通性も感じますが、ロシアを離れてからの曲の変化(コンチェルトで言うと4番以降)を考えると、私にとってはとても聴きやすく美しいラフマニノフと言えます。あの大好きな第6曲「赤ずきんちゃんと狼」もありますし。

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ラフマニノフのビアノ協奏曲をオケ無しのピアノだけで聴く?


実は、ラフマニノフのピアノ協奏曲におけるオケの書き方が好きではありません。
勿論ロマンティックなオケ部分は大好きで。たっぷりと歌い上げて盛り上げて欲しい。
しかし、そうすると裏で紡がれる魅力満載のピアノが埋没してしまい、さっぱり聞こえない。これはジレンマです。

不幸にも、先日そんな演奏にぶつかってしまいました。
オケはプロではありませんが、ピアノは実力のある弾き手です。
しかし、曲が盛り上がるにつれてオケの音量が上がり続け、ついには全くピアノの音が聞こえなくなってしまったのです。

それは明らかな指揮者の経験と準備の不足。
そうでなくても、ピアノの細かいパッセージにオケがドッと被さるオーケストレーション。会場の性質を加味し、離れた所からリハーサル時にチェックしなければバランスが崩れてしまいます。
それに、ピアノもフルコンサート・グランドにしては小さく、響いていませんでした。そんな中で指揮者は気持ちよくオケを振ってはいけないのです。

ただ、もし他の作曲家のコンチェルトなら、ここまで酷くはならなかったでしょう。
チャイコフスキーの派手なコンチェルトにしても、俗に言う「掛け合い」によって、ピアノの聴かせどころではオケを引っ込めています。つまり、曲の作り方そのもので問題を回避しているというわけです。

そんな事から「ラフマニノフのコンチェルトはオケ無しで聴きたい」と常々思っていました。
「中途半端なオケはむしろ邪魔。ピアノの動きを余すことなく聴かせてくれる演奏はないものか」
ところが、それが何と偶然にもyoutubeで見つけてしまったのです。
しかも弾き手は「ヴァレンティーナ・リシッツァ」。申し分ありません。

それにしても繰り返し聴けば聴くほど素晴らしい。
普段はオケに埋没して聞こえない細かいパッセージがとても美しく響いてきます。
こんなに繊細で美しい動きをしているのに、聞かせないとは何と勿体ない事でしょう。手直しして「ピアノ独奏曲」として出版させたいくらいです。
そしてまた、オケから開放される事によって音量の出し入れが可能になり、新たな表現の可能性さえ生まれることでしょう。

では演奏です。
ピアノは「ヴァレンティーナ・リシッツァ」。第一番と二番です。

ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第1番」第1楽章
「リンクはこちら」
ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第1番」第2楽章
「リンクはこちら」
ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第1番」第3楽章
「リンクはこちら」

ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第2番」第1楽章
「リンクはこちら」
ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第2番」第2楽章
「リンクはこちら」
ラフマニノフ「ビアノ協奏曲第2番」第3楽章
「リンクはこちら」


今、ポーランドではショパンの直筆譜を掘り返し、出版社などによって改訂されてしまった部分を、ショパンが書いたオリジナルの姿に戻す作業を行っています。
それによると、コンチェルト第一番前奏のオケも、低音を使わず軽い感じで「室内楽の様な響き」なのだそうです。
今私たちが聴いているものよりも、更にピアノの響きが際だつものなのでしょう。
ピアノもオケも存分に鳴らしまくり、それでいてどちらの音も最大限に効果的な響きをさせる演奏。
実は、このラフマニノフも「室内楽」規模のオケがふさわしいのかもしれません。

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ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」。
今回はルガンスキーの演奏です。
この「ルガンスキー」は新しい録音ですので、出会いはそう昔ではありません。
それまで、超絶技巧をスピーディーに弾きこなす「コチシュ」、ドッシリと力強い「リヒテル」、ゆったりと巨匠感たっぷりの「ヴァーシャーリ」と、この個性的な演奏を「この気分の時は○○の演奏」と定位置を決めて聴いていました。

一度そうなってしまうと、その中に新しい演奏が割り込むのは並大抵の事ではありません。「刷り込み」もありますし、その上、頭の中は80年代で停止しています。90年代以降は「新しい人」の一括りです。
そして評判の「ルガンスキー」を聴くこととなったのですが、どんな演奏を聴かせてくれるのか、ベスト3に割り込むことが出来るのか、興味津々で1番から順に聴いてみたのであります。


第1番。冒頭からスリリングでロマンティック。
元々ロマン派の流れが色濃いこの1番も好きなのですが、それにしても素晴らしい演奏。最近ではこれほど1番の良さを感じた事はありませんでした。それだけ新鮮な演奏だと言うことでしょう。
そして巧い。
フレーズが流れること無く、音の粒立ちがハッキリしており、それでいて細かく聴かせる音もシッカリと出てくる。テンポ・ルバートも過ぎること無く、抑制が利いている演奏。
リヒテルほど頑強ではなく、繊細でしなやか。速いパッセージでも最強音でも、音の質感が損なわれない。

特筆すべきは、その音の美しさです。
どれだけ強い音でも割れる事無く、理想的な響き。
曲にもよるのでしょうが、私はピアノが壊れるのではないか? と思うほどの打鍵は嫌いなのです。
リヒテルの演奏も好きだとは言え、実はその部分だけはどうしても苦手でした。タッチにもデリカシーを求めてしまい、ソフトな中で強さを求めてしまうからです。
私は性格的に、いくら「壊れてもいいからもっと強く」と言われても出来ません。良くも悪くも、それが私の特徴なのです。

それにしても、この演奏は聴き込むほどに心に響いてきます。
繰り返し聴くたびにその繊細さに痺れ、今ではリヒテル・コチシュに並んでベスト3に入ってしまいました。
ただ、散々個性の強い演奏に慣らされてしまっている方には、アッサリとし過ぎて聞こえるかもしれません。が、それは多分に「ラフマニノフの演奏に何を求めているか」によるとも言えるでしょう。

さあ話が長くなりました。いよいよ演奏です。

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲」

ピアノ:ニコライ・ルガンスキー。サカリ・オラモ指揮/バーミンガム市交響楽団です。
尚、分割されていて楽章ごとにはまとまってはおりません。御注意ください。
また、演奏は自動的に次に飛んでくれますが、途中からでも聴けるようにボタンを用意いたします。

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第1番
「1/3」
「2/3」
「3/3」

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
「1/4」
「2/4」
「3/4」
「4/4」

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
「1/5」
「2/5」
「3/5」
「4/5」
「5/5」

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第4番
「1/3」
「2/3」
「3/3」

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ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。
古くは映画「逢い引き」やモンロー主演「7年目の浮気」に使われ有名となり、テレビドラマ「のだめカンタービレ」でも使われました。
非常にメロディアスでロマンティックなオーケストラに支えられ、ピアノは超絶技巧が繰り広げられる難曲。
とにかくこの曲は同時に押さえる音域が広いです。

冒頭でも10度の間隔に手を広げますが(手の小さいピアニストはアルペジオで通常演奏します)、これはラフマニノフが長身で手が大きいのもさることながら、「マルファン症候群」によって関節が異常に柔らかかったためとも言われています。
左手で12度(小指がド、親指が1オクターブ上のドより先のソ)を抑えられたと言うのですから驚きです。

とにかく超人気曲ですから沢山の演奏が録音されておりますが、とりあえず聴けるだけ聴き較べてみました。
「コチシュ」「リヒテル」「ヴァーシャリー」「アシュケナージ」「ワイセンベルク」「ルービンシュタイン」「ガブリーロフ」「シベルシュテイン」「ラフマニノフ(自演)」「ルガンスキー」「アルゲリッチ」「カッチェン」「オロスコ」

この曲は「ピアノ」の動きが細かいので、オーケストラが出過ぎると曲を殺してしまいます。残念ながら、ムーティやカラヤンにその傾向が見られるようです。
また、オケの「色」との相性も感じます。「フィラデルフィア」が結構多いのですが、「低温度」な曲にこの「華やか」で「明るい」音は似合わない、私はそう思いました。

ではいよいよ推薦の演奏です。

スヴャストラフ・リヒテル(P)、スタニスラフ・ヴィスロツキ/ワルシャワ・フィル管 
ゾルタン・コチシュ(P)、エド・デ・ワールト/コンフランシスコ交
ニコライ・ルガンスキー(P)、サカリ・オラモ/バーミンガム市交

この3つは双璧です。
「リヒテル」は重厚感、凄み、表現力のどれをとっても抜きに出ていますし、「コチシュ」は「このテンポで弾いてしまうのか?」と、圧倒的なスピードとテクニックで弾ききってしまいます。勿論しっかりと曲を構築し、表現しています。
これはもう「好みの問題」でしょう。どれを聴いても素晴らしく、また全て聴いて欲しい演奏です。

では、今回御紹介するのは「リヒテル」の演奏。「コチシュ」は音源がありませんでした。「ルガンスキー」は次回御紹介いたします。

ニコニコ動画ですが、「全曲」をクリックすると「2楽章」「3楽章」と自動的にジャンプしてくれます。
尚、途中からも聴ける様に、「2楽章」「3楽章」ボタンも設置しておきましょう。

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」

スヴャストラフ・リヒテル(P)、スタニスラフ・ヴィスロツキ/ワルシャワ・フィル管弦楽団



おまけですが、この「2番」冒頭部分だけを集めたものを見つけました。
キーシン→ブーニン→ティボーデ→アシュケナージ→リヒテル→ラフマニノフ
と続きます。興味のある方はどうぞ・・・。

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