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ジェルソミーナ

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フェリーニ監督の『道』は好きな映画の一つですが、映画そのものと同じくらい好きなのが、テーマ音楽です。

ニーノ・ロータ作曲〈ジェルソミーナ〉。
ロータはフェリーニの諸作のほか、『ゴッドファーザー』『太陽がいっぱい』などで日本人好みの哀愁たっぷりの名曲をたくさん書いていますね。http://x5.nobody.jp/bin/ll?062899800.gif
彼の曲作りのセンスは素晴らしいです。万が一、自分が作曲家としてデビューする際には、「新野朗太」とでも名乗ろうかと。

 ――『道』のヒロインであるジェルソミーナは少し頭が弱く、粗暴な大道芸人のザンパノに拾われる。暴力的に妻にさせられ、芸の修行を強いられる辛い日々。ザンパノの芸はといえば、胸に巻きつけた鎖を「ふん!」と力んで断ち切るという単純な力技。あるとき旅芸人の一座に加わったザンパノは、綱渡り芸人にさんざんにからかわれて怒り心頭に。ジェルソミーナはこの芸人の言った「どんなにつまらない物でも、役に立つときはきっとあるんだよ」という言葉に励まされ、横暴なザンパノとの人生を受け入れ始める。だけどあるとき、ザンパノはこの芸人を怒りのあまり殺してしまう。これを悲しんで毎日泣き続けるジェルソミーナを疎ましく思ったザンパノは、彼女を雪山に置き去りにして逃げる。数年後に訪れたとある集落で、その後の彼女の悲しい運命を知ったザンパノ。このとき初めて人間的な感情に打たれ、おいおいと泣き崩れるのだった…。

テーマ曲である「ジェルソミーナ」は、ザンパノに殺された芸人がいつもバイオリンで弾いていた旋律。ジェルソミーナがこれを気に入ってトランペットで吹こうと懸命に練習します。結末部分でもこのメロディーが一つのカギになるんですが、どこか拙いそのトランペットの音色が、なんとも心を打つのですよ。

この曲に関しては洒脱なアレンジの演奏は数あれど、いまだに彼女の拙い演奏以上に感動的なものに出会ったことがない。
とりあえずペリー・コモの歌唱がおすすめです。
http://www.sinatrajapan.com/mp3/1015-04.mp3

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    彼女の悲しい運命…が気になっちゃいますぅ…
    曲、短いけどなんとなく和む歌声ですね。

    まけお

    2008/11/23(日) 午後 5:12

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    ニーノ・ロータは、自分のことを映画音楽もやるクラシカルな作曲家と認識していたようです。結局前者のほうで有名ですが、交響曲を3曲書いているし、室内楽もありますからね。ゴッドファーザーは、サントラじゃなくて、リッカルド・ムーティという指揮者がイタリアのオケと入れた組曲盤があって、これが素晴らしい。ペリー・コモは、イタリア系の歌手ですけれど、マフィアとの関係などは一切なかったようですね。ゴッドファーザーに出てくる歌手のモデルはシナトラみたいですから。

    och**obor*maru

    2008/11/23(日) 午後 9:27

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    Jinneさんとペリー・コモとは合わない印象だったので意外です。私はわりあい好きなんですけどね。ジェルソミーナはやはりあのやるせないサントラ盤が好きです。この映画は大人になって再度見て、初めて良さがわかった映画でした。

    gru**y_c*cli*t49

    2008/11/23(日) 午後 11:01

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    >まけおさん

    彼女の純真さとザンパノの横暴ぶりが対照的なんですが、それだけに最後の場面は胸に迫るものがあります。レンタル屋にあると思うので、ぜひ観てください。
    コモの歌声はなかなかいいでしょう。

    Jinne Lou

    2008/11/24(月) 午前 1:01

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    >NANAMIさん

    たしかに単なる映画音楽家と思われるのを嫌がっていたようですね。交響曲も書いているんですか。それは知りませんでした。
    生前のシナトラをはじめとして、いわゆる“黒い交際”はエンターテイナーにつきものですが、コモはカジノでの公演も拒否を貫いたというから清廉潔白な人だったんでしょう。

    Jinne Lou

    2008/11/24(月) 午前 1:12

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    >グランピーさん

    そうですかね?シナトラやクロスビーは好きだし、それならコモが好きでも自然なんじゃないでしょうか。まぁこのへんの歌手についてはあまり書いたことがないので、そう思われるのかもしれませんが。
    『道』はじっくり何度も観ることで、だんだん良さが分かる作品なのかもしれません。人生の苦みを味わうほどに、主題が身に沁みてくるんじゃないでしょうか。

    Jinne Lou

    2008/11/24(月) 午前 1:21

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    「シナトラやクロスビーは好きだし、それならコモが好きでも自然」の線は私から上の世代人の言うセリフなので、いまさらながらJinneさんの守備範囲の広さに恐れ入ります。

    gru**y_c*cli*t49

    2008/11/24(月) 午前 10:01

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    広いと言っても、ジャズとその周辺だけですからね。他はほとんど分かりません。ジャズでもカバーしてない分野はけっこうあるし。

    Jinne Lou

    2008/11/25(火) 午前 2:12

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    もちろんジャズの中での話ですよ。音楽のマルチタレントなんて気味悪いし、、。

    gru**y_c*cli*t49

    2008/11/25(火) 午前 8:56

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    不愉快・非常識、このお言葉をご存知ないようで、もし同じ日本人であれば哀しく哀れだとお伝え致します。

    日本人ではないようですが。(想像です)

    21会議・近野よりのコメントはゲスブへ記載致しました。

    近野滋之

    2008/11/26(水) 午前 1:08

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    他民族への差別を批判すると、すぐに「どうせ日本人じゃないんだろう」と思ってしまうところがいかにも短絡的ですね。

    Jinne Lou

    2008/11/26(水) 午前 1:15

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    私も『道』は映画と同じ位、そのテーマ曲が好きです。私はリチャード・ベースハートが小さなバイオリンでその旋律を奏でる時の音色が一番好きです。今回数十年ぶりに再視聴したのですが、ジェルソミーナがザンパノと修道院で一泊する時、修道女がジェルソミーナを院内へ案内しようと誘うと、彼女の表情が一瞬、「普通」の女性の顔になるのです。監督はこのシーンにどんな意味を持たせようとしたのだろうと随分考えたのですが、結論は出ませんでした。
    「名画」は見る度に新しい発見をもたらしてくれます。
    『太陽がいっぱい』も映画、音楽共に素晴らしいですよね。

    alf's mom

    2008/11/30(日) 午後 4:59

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    共感いただき嬉しいです。そうですね。あのバイオリンの音色も、どこか物悲しくて心に残ります。

    >彼女の表情が一瞬、「普通」の女性の顔になるのです

    なるほど。こんど観るときは、注意して見てみます。ささいな部分ですが、奥が深い演出ですね。観るほどに新しい発見があるのでしょう。これは優れた作品を鑑賞するときに共通の経験かもしれません。

    Jinne Lou

    2008/12/1(月) 午前 2:20

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  • こんにちは、私この映画何度も見たと思います。見るたびに泣いて・・・見れば見るほど奥が深いです。上の人のコメントにある、修道院のシーン、また見てみようかな。TBさせてください。

    たげさん

    2009/1/24(土) 午後 2:38

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    >たげさん

    TBありがとうございます。私もそろそろ久しぶりに観たいです。味わうほどに、じんわりと沁みてくる作品ですね。

    Jinne Lou

    2009/1/25(日) 午前 2:11

    返信する

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