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まず、上の写真を見てください。
軍帽に背嚢、そしてゲートル――。明らかに旧日本軍をイメージしたと思われる格好をした、小学生の兄弟。その家族と思しき大人たち。敗戦後60年、8月15日の靖国神社でのひとコマです。

以前に軽い気持ちで見学した靖国境内の軍事博物館「遊就館」では、そのあまりに重苦しい軍国イデオロギー空間に辟易した経験があります。この空間に集まってくるのは一体どんな人たちなのか、むしろ興味を覚えるようになり、ここ数年8月15日にはこの神社の観察にやってきます。堪へ難き暑さを堪へ、忍び難き人混みを忍び、今年も潜入してまいりました。

さてそれにしても、今回は上の光景に出くわし、背筋が寒くなるような衝撃を受けたのでした。旧軍のいでたちに身を包み、無邪気に記念撮影する2人の子ども。その上で嬉々として日の丸を広げるママ。カメラを構えるパパ。見守るおじいちゃん。両親は我が子にこんな格好をさせるとき、どんな気持ちだったのだろう。親として、理屈ではない本能的な抵抗感を覚えなかったのか。深い考えあってのことなのか。それとも、そんなものありゃしないのか。
「それが、あなたにとってフツーの感覚ですか?」
今なら聞いてみたいもんです。こみあげる不快感に、シャッターを切るのが精一杯でした。



もちろん、戦争の犠牲者を悼む素朴な感情で参拝に来ている人が大多数なのでしょう。しかしどうしても目立ってしまうのは、どう見ても素朴とは思えない人たちばかり。
集会で「今こそまさに、北朝鮮に戦争を仕掛けられている有事なのである!」と力む民主党の西村真悟氏、「終戦談話での『心ならずも戦地に赴いた』との小泉首相の発言は、英霊への侮辱以外の何物でもありません!」と激昂する自民党の古賀俊昭都議。TVの取材クルーに「帰れ反日TBS! 何しに来たんだコラ!」と怒鳴りつけるオッサン…etc.

友人の目撃談によれば、周辺で行われた平和遺族会のデモ行進に対して大音量で罵声を浴びせる右翼の方々もいらしたとのこと。
http://proxy.f2.ymdb.yahoofs.jp/users/cc2e5ddd/bc/e733/__sr_/c095.jpg?BCsUKWFBKenYXIhW

この方々も、このところ毎年お見かけします。昨年は「日本は大東亜戦争で何も悪いことなどしていません!何も反省することなどないんです!」と息巻いておられました。今年も「日本人としての自覚」「国賊」「売国奴」などと勇ましい言葉を並べ、血気盛んなご様子。
http://proxy.f2.ymdb.yahoofs.jp/users/cc2e5ddd/bc/e733/__sr_/b15d.jpg?BCsUKWFBiKNaCwQf
「靖国神社断固防衛 不敬言動徹底粉砕」だそうです(笑) 勇ましいことで。
しかし「不敬」なんて言葉、日常的に使います? 終戦直後まで「不敬罪」なんてのがありましたが、いま普通は「無礼」とか「失礼」とか言いますよね。わざわざ日常感覚から遊離した言葉を使うのが好きな人たちなのでしょう。「死ぬのイヤだよー」「銀シャリ腹一杯食いてぇ」なんていう人間としてフツーの感覚を抱きながら戦死あるいは餓死に追い込まれた兵士たちも、この人たちにとっては一人残らず「愛する祖国を守りたい一心で、死を恐れず勇敢に戦いぬいた英霊」などと、日常感覚から遊離した神話の世界の住人になっているのでしょう。


みなさん、戦没者を追悼しに来たんですよね? だったら静かに追悼して、静かに帰っていけばいいんじゃないですか。「英霊の追悼の場は靖国以外にあり得ない」「靖国こそ唯一の追悼施設」などと主張する人たちがいます。こうした人たちこそその言葉に反し、その追悼の場で追悼よりも政治的なアピールや騒々しいパフォーマンスに血道を上げたがるようで。本当に、過去の戦没者への追悼だけが目的なんでしょうか? もともと自分は、こんなベタなイデオロギーに支配された空間は戦没者の追悼に最もふさわしくない場所だと思っていますが、こうした“ちょっとフツーじゃない”人たちが、ますます静かな追悼の場から遠のかせているように見えます。

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    上の写真の人たちのことは“主観的には”気持ち悪いと思いますが、こういう人もいるんだなぁということは理解しています。あなたがこういう人たちの心情に理解を示すことについても、私はどうこう言うつもりはありません。あなたが戦没者に共感を寄せていることも理解していますし、私も戦没者の無念の思いへの想像力を持っています。しかしいま話しているのは心情や考え方ではなく、「戦没者が被害者であるか」という事実の問題です。考え方はお互い尊重しても、事実は一つです。

    Jinne Lou

    2005/12/2(金) 午後 10:18

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    jinne_louさんの詐欺の話ですけれど、それも主観の話なんです。騙されたと本人が思わなければ詐欺は成立しないのです。だからアカの他人が勝手に詐欺といってもそれは事実にはなりません。また、日本が騙したという事実もありません。大本営発表はマスコミがやったことだし、勝敗の問題にすぎず、正義かどうかとは無関係です。正義と信じて戦ったということは明白です。それが世界史的に見方です。そして戦後も自分の意志だと断言する人が多数います。彼らに失礼なことを言う人が多いから、擁護する人もでてきます。

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    2005/12/3(土) 午前 11:06

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    「騙されたと本人が思わなければ詐欺は成立しない」なんて言い分は法律上通らないでしょう。詐欺は親告罪ではありません。「大本営発表はマスコミがやったこと」??? 本気でそんなこと思ってるんですか? そもそも「大本営」って何のことだか分かってます? もうちょっとお勉強してくださいね。もう一度同じことを書きます。「戦没者がどう思って戦ったか」と「彼らが被害者であるかどうか」は論理的に何の関係もありません。よって、戦没者の思いをいくら並べても、彼らが被害者ではない証拠にはなりません。

    Jinne Lou

    2005/12/3(土) 午後 0:47

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    法律の基本ですが、騙された意識がなければ構成要件に該当しませんので親告罪とか以前の問題です。同じことを書きますが騙したという事実はないし、戦没者を被害者と思う主観は自由ですが、それは考え方によって変わることです。そして戦没者はそういう意識よりもっと強かったのが正義の心です。だから英霊なのです。戦没者の気持ちを考える人と、アカの他人が自分の価値観を押し付けるのかという違いです。

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    2005/12/4(日) 午後 4:12

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    jinne_louさんの言うことをわかりやすく具体例でいってみましょうか。jinne_louさんが戦没者を被害者だという主観を持つようになったきっかけは何ですか。マスコミ報道ですか、何かの本ですか。jinne_louさんはそれらの発表に騙されて、彼らを被害者と思っているのですから、これは詐欺罪になってしまいますね。jinne_louさんは詐欺の被害者になる。戦没者を被害者と罵って周囲を騙している人は逮捕されなくちゃならなくなりますけれど。

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    2005/12/4(日) 午後 4:22

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    客観的には、jinne_louさんは騙されています。アカの他人からみて、そう思う人はいっぱいいるでしょう。でも、jinne_louさんは騙された意識はないですよね。それでも詐欺になるのですか?jinne_louさんは騙された被害者だと、アカの他人に言われて哀れんでもらって、納得しますか?それと同じ理屈です。まあ、詐欺になるには他にも要件があって、それも満たしていなからやっぱり詐欺ではないですけれど。

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    2005/12/4(日) 午後 4:29

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    「客観的には、jinne_louさんは騙されています」と、あなたが自信を持って言えるのはなぜでしょうか。客観的に見て私が騙されているということが、何らかの客観的な説明の仕方によって納得されるのであれば、私はそれを受け入れるでしょう。ただ、その客観的な説明が示されていないので騙されているとは思わない、というだけのことです。政府が負け戦を隠して、アジア侵略へと国民を駆り出したという端的な事実を認識すれば、単純に「英霊」などと祭り上げるだけでは済まないはずです。

    Jinne Lou

    2005/12/4(日) 午後 11:35

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    同じ事をいろいろな仕方で説明しても、あなたにはご理解いただけないようだということが理解できました。堂々巡りの議論に疲れてきたので、私からはもう何も述べることはありません。お疲れ様でした。

    Jinne Lou

    2005/12/5(月) 午前 0:22

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    そうではなくて、jinne_louさんが彼らを客観的に騙されていると思うことは、たとえば他人から客観的にjinne_louさんも騙されていますと勝手に判断されて納得できるのですかと、いう例えの話です。また、負け戦を隠したのは事実ですが、アジア侵略なんて欧米側の勝手な主観であって事実じゃないです。実際は正義のため、アジア解放のために戦ったことは周知の客観的事実です。そういう本当の事実がわかれば英霊と呼ぶ人が居るのが理解できますよ。

    [ - ]

    2005/12/5(月) 午前 8:09

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    一番上の家族写真は強烈ですね。すごすぎます。彼らに想像力を持とうとするとすごい深淵に引き込まれるような恐怖を覚えます。横レス失礼します。fondndさん、右のサイト、ご参考までに。http://www1.vecceed.ne.jp/~swtamura/minaosu22.htm

    sta*sto*y60

    2006/8/18(金) 午前 10:54

  • はじめまして。今、日本では「コスプレ」というものが流行っているそうです。「マンガ」に出てくるキャラクターの扮装をすることです。なんかの「マンガ」のコスプレではないでしょうか?わたしは「マンガ」を知らないので断定できないんですけどね。よろしかったらうちのブログにも遊びに来てください。「日本の戦争」書庫の記事を書くために最初に買った本が「昭和史」2冊、半藤一利でした。

    [ ピッピ ]

    2006/8/18(金) 午後 9:43

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    >starさん この家族には少しでも話を聞いておけばよかったと、今さらながら悔やまれます。どういう考えでこういうことをしているのか、是非知りたいところです。

    Jinne Lou

    2006/8/18(金) 午後 11:07

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    >ぴっぴさん はじめまして。そう、まさにコスプレです。リアルな戦争への想像力が麻痺してるから、こういうマンガみたいなことができるのでしょう。

    Jinne Lou

    2006/8/18(金) 午後 11:10

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    >内緒さん 相手が1人だけだとこういう低レベルな「論争」もそれなりに楽しめますが、集中的に書き込まれるとお手上げですね。攻撃対象を見つけて、よってたかって匿名でリンチすることに快感を覚える連中が多いのがネットの世界です。

    Jinne Lou

    2006/8/19(土) 午前 2:47

  • Jinne Louさん。2005年と2006年の靖国神社の違いに驚きました。それで転載させていただきたいと思って書き込みしました。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします。

    [ ピッピ ]

    2006/8/19(土) 午前 10:16

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    いや、そんなに違わなかったですよ。今年は小泉が来たという以外は、相変わらず特異なイデオロギーに満たされた空間でした。掲載した写真だと、去年の印象のほうが強烈かもしれませんがね。転載は歓迎です。

    Jinne Lou

    2006/8/19(土) 午後 1:11

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    いやあ キチガイに付ける薬は ないでまんなあ しっかし コスプレには 恐れ入る 暇人どもでまんな ああいうバカは 今すぐ レバノンでも 送りつけてやれば いいでまん

    [ - ]

    2006/8/19(土) 午後 9:35

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    こういう愚にも付かないパフォーマンスをして喜んでいるのは、戦争狂か平和ボケのどっちかでしょう。

    Jinne Lou

    2006/8/20(日) 午後 11:06

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    このような人たちがいると言うことは、私には脅威です。戦犯に関しては東京裁判におけるパール判事の記事を読みましたが→http://www6.plala.or.jp/mwmw/kotoba.html、また、starさんのコメの記事を読むと、パール判事が全員無罪とする論拠がわかりません。上記URLに紹介されている本を読んでから言うべきなのはわかりますが、よろしければ教えていただけたらと思います。横着ですみません。あと転載させていただきます。よろしくお願い致します。

    ◆◆usami◇◇

    2006/9/1(金) 午前 2:07

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    転載どうも。パール判事は厳密な法理論に照らして「事後法による裁きは無効であり無罪」との判断を下しましたが(これ自体には道理がある)、これをダシに「大東亜戦争肯定論」を語りたがる多くの人たちは牽強付会に過ぎると思います。

    Jinne Lou

    2006/9/1(金) 午前 2:29

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